沖縄では5、6月の梅雨の頃の晴れた日を「若夏(わかなつ)」と呼びます。盛夏ほどの強い日差しはなく、日陰にいると案外風が心地よく、あまりジトジト感もありません。緑もますます活力を増してくるこの時期、西表島へ行きました。今日は数日前からの梅雨前線の活動がまだ収まりきっておらず、時折小雨が降る天気でしたが、自然観察には問題ない程度でした。昨年7月に西表島へ行った際に既に実になっていたタカサゴシラタマ(マタタビ科)の花を今回は見たいと思っていましたが、ようやく咲き始めたところで、まだ蕾のものが多い状態でした。ですが、サクララン(ガガイモ科)、ノボタン、ヤエヤマノボタン(どちらもノボタン科)の花を見ることができました。他には、コンロンカ(アカネ科)、イジュ(ツバキ科)、ギョクシンカ(アカネ科)、ヒメタムラソウ(シソ科)などの花が見られました。ゲットウ、アオノクマタケラン(どちらもショウガ科)はピークを過ぎていました。マングローブ周辺ではオキナワキョウチクトウ(キョウチクトウ科)、イボタクサギ(クマツヅラ科)、サキシマハマボウ(アオイ科)の花を見ることができました。
サクララン
ギョクシンカ
ナナホシキンカメムシ
コナカハグロトンボ
オキナワキョウチクトウ
キバウミニナ マングローブの落ち葉を食べる巨大なウミニナ