≪ 2019・5・15 再掲載 ≫
≪ 2020・1・24 再再掲載 ≫
連日、連打するパンチのように、報道されまくっている、この虐待死事件。
本日辺りで、ネタが尽きたか、父の再逮捕もすでにされており、小休止とも想える、テレビニュース。
沖縄県糸満市から、千葉県野田市に引っ越してきた、この栗原一家。
一見、この家族写真のように、幸せに満ちていたように見えるが、内実は、この子が産まれる前から、右の栗原勇一郎と、左のなぎさが恋愛していた時から、勇一郎の暴力に耐えかねる日々が、すでに、素地としてあった。
謝罪して、よりを戻しかけて、また、殴られて、蹴られて・・・・・・。逃げて、引っ越して。追っかけて来られて、突きとめられ、見つかって、また、居座って、住み込み、ズルズルと共に暮らして・・・・・・・。
ソレは、心愛(みあ)が、産まれてからも、何ら、変わることがなかったことが、まず第一の悲劇。
腐れ縁というより、周囲が心配していたのに、なぎさの、大決断の無さ。警察に、駆け込むこと無しに、ここまで来てしまったこと。
この男が怖くて、もはや、呪縛の如く、逆らうことが、出来なくなっていた。精神的にも、追い詰められ、また、逃げ出して、こっそり、勇一郎が仕事に出かけている間に、転居する気力も失せていた。
今年の1月24日に、この女児・心愛が死に至り、勇一郎が逮捕され、次いで、2月4日に、なぎさが逮捕された。
そして・・・・・
第2の悲劇は、この家族の、悪しき、恐ろしき、しつけの範ちゅうを、はるかに逸脱し、超えた、せっかんで、胸骨骨折や、打撲の傷などが原因で、死に至らせた、刑事事件問題になることを、予期、危惧していた人間たちが、いたにも関わらず、知ってて知らぬふりを貫き通した、鬼畜に等しい人間がいた、ということ。
この男、二瓶一嗣(にへい ひとし)が、深く関わっていたことだ。
肩書きは、千葉県柏児童相談所・所長。
児童養護施設を含む、現場での、最高責任者だ。
同じ千葉県内とはいえ、野田市で起こった、児童を養護せず、荒れ野に放った、大失態事件に、何で、柏市にある施設の所長が?と、今も、想われる人も、いるはず。
実は、この柏の児童相談所が、野田市や、柏市をはじめ、流山(ながれやま)市、我孫子(あびこ)市、松戸市など、5市を統括・管轄する代表相談所になっているのだ。
むろん、5市に点在している全小・中学校や、5市の教育委員会とも、連動して、児童養護問題に取り組んでいる・・・・・・はずであった。
だが、実態は、ホントにズサン極まりないシロモノ、形式的な、おざなり形骸化組織であることが、次々とあきらかになってきた。
他人が書いた文面読み上げ、みんなで、1、2、3・・・・・10秒ほど、事前打ち合わせ通り、揃ってアタマ下げりゃ、一丁上がり。
千葉県野田市教育委員会、教育長の佐藤裕。職務代理の男に、元・大学教授や、医師や、郵便局長をやっていた、肩書きは「委員」の、名誉職の面々が並んでいるだけ。
児童養護の実態は、な~んにも、知らない。現場知らない人間たちが、名前連ねて、税金だけ、むしばむ。
アタマは、下げたが、逮捕から、24日過ぎた、今日現在に至るも、誰一人として、辞任、辞職していない。
意味の無い、厚生省でのヒヤリングやら、責任をうやむやにして、時の過ぎゆくのを待つ目的の、「第三者委員会」やら、「検証委員会」が、ダラダラと、続くだけ。
そんな意味の無い、しょうもないことやって、いいんかい?と、思うだけ。
この、女児が、この先、死ぬことになるかも知れないということを、危惧、予感などしながらも、「未必の故意 殺人事件」に関わっていたことが 、鮮明になった。
事件発覚後、2回、報道陣の前に出て、記者の質問に、このように出てきて、答えは・・・・した。とんでもなく、間を置きながら。
答えに窮すると、「少し、お時間を戴けますか?」
そう、一方的に承諾も得ることなく、持参した書類をじっと見ては、めくり、どこを読めば、問題が無いか、躊躇しながら、意味不明の箇所を読む。
それも・・・・「児相」などと、短縮、自前言葉、クチにしながら、逃げ回った。
目は、うつろに、キョロキョロ、絶えず動き回り、上目づかいに、対峙している記者団を見てるようで、避けて、ぼそぼそ、小声で、マイクでも拾えない言葉を、連ねる、
このおかしさ、ある意味、気味悪さは多くの人が、感じたようで、彼に向けたツイッターには、その類いの見方が連ねられている。
結果、分かったことは、「お父さんに早く会いたい」と記載された文は、
この子の自筆かどうかも、疑問に想っていた。なのに、
例え、自筆だとしても、強制的に、1字1句、書かされたシロモノと、認識していたにもかかわらず、
せっかく、養護施設に50日間。、収容し、小学校に通わせ、問題も起こらなかったのに、・・・・
温かく見守ってくれていた、母のなぎさの親族にではなく、鬼畜ともいうべき、勇一郎のもとに、引き渡してしまった。
それも、引き渡しの際の判断に、必要不可欠な、「児童福祉士」の、意見や、見方、分析の文面を、一切記載させず、だ。
違法、違反行為。
殺されるかも知れない、そこまで至らなくとも、傷害を与えられ、危害を加えられるであろうことを、予測していた、にも関わらずだ。
まさに、「未必の故意犯」として、罪に問われても良い、準鬼畜としか、思えない。
にしても・・・・・
この、おかしな人間は、今、どうしているんだろう?
先に書いた、厚生省のヒヤリングにも、当事者にも関わらず、逃げて、隠されて、参加せず。
これから先、下らぬ結果に終わるであろうことが、すでに透けて見える、会合にも、出席する様子もない。
では、職場である「千葉県柏児童相談所」には、出勤しているのか?
いやあ・・・・
とんでもない状況に成り下がっていた。
応対するのは、二瓶一嗣の、部下や同僚ではなく、臨時に駆り集められた、県庁や、県職員ら、専門外の者達、
10名が、毎日、応援のようなカタチで、臨時勤務。
「所長には、会えていません。来ているのか、どうか?も、正直、分かりません」
ナニを聞いても、「すいません、すいません」の、繰り返しだけ。
全国各地から、「さまざまな、御意見が寄せられております」というものの、聞き込んでゆくと、その殆んどが批判、抗議や、怒りや、罵倒に近いもの」のようだ。
毎日、10名もの臨時職員を駆り出して、この無能所長の為に、さらに、税金が注ぎ込まれている現状に、やりきれなさを痛感。
ほとぼりが冷めるまで、毎日、10人が、入れ代わり、立ち替わり、臨時に来て、詰めるカタチが、これからも続く。
もし、さらに、危害を加えられることを、予想出来、危惧したのであれば、かねて、さまざまに取材してきた経験からしても、殺されたこの子は、少なくとも、あと8年間。
18歳までは、児童養護施設で、安心して暮らせたというのに・・・・。
にしても、あの、目線。上目づかいに、キョロキョロ、視線の定まらない、異常な顔と目線。
アレは、どうしてなのだろうか?
苦しまぎれなのか?
緊張すると、出る、仕草なのか?
責任を問われると、思わず、出る仕草や、クセなのか?
ある種の、病気なのか?
入院していた、過去があるのか?
こうなればと、二瓶一嗣が、柏に転任する前に、やはり「児童相談所」の、「所長」として、勤務していた、「銚子児童相談所」に、取材をした。
むろん、二瓶と、日常的に、彼のもとで、仕事をしていた人物たちに聞いた。
「ああ、所長ですね。まあ・・・・知っております」
専門職として、今回の二瓶の措置について聞くと
「・・・・・・それは、わたしのクチからは、なんとも、申し上げにくいと言いますか・・・・」
---では、あの措置は、正しかったと?
「いえ、それは・・・・そうは、言えません」
で、あの、二瓶の言動。みんな、ニュースで、記者会見の模様は、長短あれど、観たという。
---あの、一見、普通の人間からすると、異常にも、とらえられる目線や、しゃべりや、仕草なんですが、銚子勤務時代は、どうだったんですか?
「いいえ、どう言ったらいいんでしょうか・・・・アレは、普段の所長の態度でしたので、格別、誰も、おそらく、誰も、おかしいとは、正直いって、感じたことはありませんでした」
---えっ? あの態度が、いつも、だったんですか?
「ええ、格別、おかしいとは、誰も感じたことはありませんでしたね」
「ああいうヒトなんだなあ、と。いつも、あのような、目線でしたし、上目づかいに、・・・・そうですね、キョロキョロと言う目で」
「今、こうなって、他から言われて観ればですが・・・・おかしいと、言われれば、そうかなあ?と」
「でも、いつも、困っていない時も、打ち合わせや、会議のときも、ああでしたからねえ・・・」
二瓶の年齢や、家族構成について聞くと、全員がクチを濁して、語らない。
ある程度知っているようだが・・・・かたくなに、言わない。
---父母にいじめられて、児童養護施設に収容された当初。あのように、不安がって、見知らぬオトナの視線を避けるように、あのように、する子がいますよねえ?
「ええ、確かに・・・」
―――そんな子供と、心理学的に、何か、共通するものは、ありませんか?
「さあ、わたし、心理学まで、勉強はしてこなかったので」
---では、どう、対処されてきたんですか?
「・・・・・・・・・・」、
取材を終えて、ただただ、驚いた。 アレが、普通、日常的な言動。
ソレを、格別、おかしいとは、誰も感じていなかったとは・・・・・・。
今日現在。身を隠したまま、且つ、隠させておいて
二瓶一嗣、辞職も退職も、いまだ、申し出ていない・・・・・・・
生きている・・・・・・・