やっぱり! とまでは、言いきれないが、沢尻エリカかあ・・・・と。
すでに、警視庁本部での、第一次、取り調べを終えたのち、その名も、薬物犯、麻薬取締法違反被疑者は、定例のように送り込まれる「湾岸署」に、移送されて、彼女を護送した、ワンボックス車は、マスコミのフラッシュを浴びて、署内に滑り込んで行った。
逮捕したのは、警視庁組織犯罪対策本部、組織犯罪対策5課。
通称、「組対5課」。
報道では、いきなり、本日、午前8時40分、彼女が、実母の、澤尻リラと同居していた、目黒区碑文谷4丁目の、大型スーパーの真ん前にに建つマンションの部屋に踏み込み、薬物捜索のうえ、午後1時、合成麻薬「MDMA」を粉末状にして、0・09グラムを所持していたモノを、運よく発見。
本人に確認したところ、
「別に・・・・」と、12年前の、完成披露試写会の席上のように、ふて腐れることもなく、神妙に、「自分のモノです。間違い、ありません」と、所持を認め、自分のモノであることも認めた、とされている。
逮捕状を執行。
薬物違反行為は、使用だけでは起訴が難しく、所持の意識が、逮捕・起訴のかなめとなる。
実は、緊急取材をしてみると、彼女の場合も、相当前から、長期間にわたって、内偵捜査を地道に重ね、確実に、今日の朝、まだ、使用せずに、所持したままであることを確信したうえで、居室に踏み込んでいた。
すでに、清原和博や、ASKAの逮捕連行時も、確信を持って、実は、立ち入っている。
この2人の逮捕も、上記、組織犯罪対策5課の、薬物捜査指導係が行なった。
入手先は、これからの捜査で判明などと、報道されているが、それは誤報。
とっくに、今回は、掴んでいる。
例えば、今回に限っての、合成麻薬の粉末状のモノの入手先は、昨夜、11月15日、夜10時過ぎに、目黒区碑文谷のマンション近くから、タクシーを拾い、渋谷のクラブに到着。
その施設内で、今朝がたまでいた間に、顔見知りの売人と、隠れるように、薄暗がりのなかで、素早く接触。
薬物を手にし、相応の金額を素早く渡し、「別に・・・、よく知らない人」みたいな素知らぬ顔で、別れている・・・・・・ことも、連係プレーをしながら、いつものように完全尾行していた「組対5課」の担当官男女数人が、目視し、確認している。
売人の方は、泳がせることなく、今朝方、ほぼ同時刻に、逮捕している。
だから、沢尻の手元に、まだ、未使用の粉末薬物が、未使用のまま、有ることも、とっくに、確信していた。
ヘタ打つことは、絶対に許されない、担当官。
清原和博のことは、最近も、薬物のことではなく、「人寄せパンダ」の事で、取材。近く記事化する予定。
彼の東麻布のマンションの在宅時に、2016年2月、逮捕するまでの間、彼の出す、あらゆるゴミを、出し終わるのを見届けるや、素早く、ゴミ置き場に行き、取り上げて、持ち去り、生ごみに至るまで、収集し、細かく分析していたのだから。
そして、踏み込む時刻に、いつも、清原が、覚せい剤を使用するクセが有ることも、知り得たうえで、いきなり、ドッと踏み込んでいる。
文字通り、「現行犯」逮捕であった。
かつて、電話で、組対5課に、その経緯、やり方について、一つ、一つ、確認していったが、すべて、苦笑いの声とともに、
「捜査過程や、それらについては、一切、そうだとも、違うとも、申し上げられません」と、きっぱりと、告げられたものだ。
もう、絶対に逃げは打たれない、綿密で、地道な捜査手法に、ただもう、感心したものだ。
むろん、一罰百戒の最大効果があるから、同じ、麻薬取締法違反の有名人の、このような逮捕劇のことは、最小限度、発表する。
逆に、売人のことや、その詳細、ルートなどについては、一切、担当捜査官は言わない。
しつこく、問い質しても、言わない。
無名の、売人の方は、不法滞在外国人であっても、暴力団関係者の舎弟であろうとも、完全、分離公判。
報道も、されない。
今回の、沢尻エリカについても、同様だ。
に、しても・・・・・・。
同居していた、実母の、澤尻リラの想いは、いかばかりであろうか・・・・。
目の前で、我が娘が、逮捕され、連行されてゆく姿を、驚きと共に、見送るしかなかったであろうに。
実は、この母と、一度じっくり、話しを聞いたというより、聞けたことがある。
丁度、「別に・・・」発言で、一気に、仕事を失い、娘のエリカが、干されていた時期の、2007年。
西荻窪の駅から、徒歩、10分ほど。
人が横になって歩けば、3人ぐらいしか通り抜けられない、ひっそりとした目立たぬ小路の途中の右側に、この実母の営む、小さなレストランがあった。
地中海レストラン、「リラズ・テーブル」という、看板を立てた、飲食店。
テーブルにイス。20人も入れば、満席になるスペースの店。
そこで、干されたままのエリカが、手伝い、働いていると、聴き及んだからだ。
ところが、行ってみると、いない。
アルジェリア生まれで、フランス育ちの、母。
日本人男性と離婚し、女手一つで、子どもを育ててきた。
むろん、日本語は、ペラペラ。
「たまに、気の向いた時にしか、エリカは、来ないのよ」
殆んど、仕事が無くとも、遊び歩いて、店から歩いて7分ほどの所にある、自宅マンションにも、毎晩は、帰ってこないのと、こぼす。
ワガママで、気まぐれで、身勝手で、テキト~な生活ぶりのエリカを、心配しながらも、見守るしかなさそうだった。
たまに、ふらりと店に来て、客への配膳や、皿洗いのお手伝いをするときもあるとか。
とても性格の優しい人柄の印象を受ける母だった。
近所のお店とも交友があり、評判も良かった。
ただ、むろん、沢尻の母の店と、宣伝もしていないせいもあり、味は良さそうだったが、客足が乏しく、「そろそろ、この店、閉めようかなと、思っています」と言っていた。
実際、その数か月後に再訪してみると、閉店していた・・・・・。
自由奔放な娘に、翻弄されながらも、怒り付けることも無く、優しく見守り、エリカが、婚姻もせず、同棲していた彼氏だった男とも、心配のあまり、同居していたこともある、実母の、リラ。
そのトドメが、コレか・・・・・。
たまらないだろうなあ・・・・と、想いを馳せている。
まあ、初犯ゆえ、執行猶予が判決で、つくであろうが・・・・・。
もう、そんな優しい母に心配をかけないでほしいが・・・・無理・・・・・かなあ・・・・