とある宗教論。

『今は苦しいが、未来はバラ色になる。
　だから苦しい今を乗り切りなさい。
　希望を持ちなさい』

人間は理性的生物でなく、
キリスト教的弱者にあっては
ルサンチマンによって突き動かされていると
ニーチェは考えた。

今が苦しいから
未来はばら色になる！
そのために祈りなさい・信じなさいと言われても
それが死んでからだったら意味がないもん・・・。


今、読んでいる小説に
“世界で最も絶望的な牢獄・・・なぜならそれは
　囚人が自らを閉じ込めた牢獄・・・誰かに力づくで入れられたわけではない。
　自らそこに入り、内側から鍵をかけ、その鍵を自ら鉄格子の外に投げ捨てたのだ。
　もちろん出て行こうと本人が決心さえすればそこから出て行ける。
　しかし、その決心ができない。”という文章が出てきた。

今の現実を見ずに
ただ単に回りのせいにして
「いつか幸せになれる」と思っているのは
自分を牢獄に閉じ込めるだけで
タダの現実逃避。

なぜなら、未来というのは所詮、
『今』の積み重ね。

素敵な今が積み重なれば
気がつけば素敵な未来になっている。

いつか上手くなる・・・なんて適当に曲に合わせてドラム叩くんじゃなくて
今すぐきっちりとメトロノーム練習しなくちゃいけないんだよ。
「いつかは、いつかは・・・」と先送りにされる
「やるやる詐欺」はもう十分だから。


僕は今を生きたいから
今からベースの練習をするか。