精神科作業療法という訳ではないが・・・
脳卒中片麻痺の患者さんも入院しているので
その身体リハビリも行っています。
その患者さんが僕の持っている
担当病棟以外のところへ移ってしまいました。
その患者さんは
十分に立つことができる筋力はあるのですが
看護婦さんの介助だと自分で立とうとしません・・・。
コケそうで恐いからだそうです・・・。
それにどう見ても、
看護婦さんのトランスファーが下手すぎて
患者さん自身が立つことができない状態になってしまいます。
そこで目の前で、
どのように患者さんを介助すれば立つことができるかを
実際にデモンストレーションしてみたのですが、
それでも看護婦さんは
患者さんの目の真ん前で
「この人は、やる気がないから立たないんだ・・・。」と言い張って
自分のトランスファーの下手な点を認めようとしません・・・。
他の病棟に移ってしまったので
僕はもうこの患者さんのリハビリはできませんが
今後どんどん能力が低下していくのかなと心配になります。
と言うのも「この患者さんはやる気がないから立たない」という風に
僕の担当病棟の看護婦が、他の病棟の看護婦へ伝えているので
「立つことができない患者さん」という風になってしまっています・・・。
患者さんが立つ気がないんじゃなくて
立たせる気がない看護婦がいるだけなのに・・・。
病棟にいけばいくほど
無力感を感じてしまいます・・・。
作業療法士として何ができるのか・・・。