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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

マンデリンの心

2018年09月24日 14時13分16秒 | 珈琲

ネットでは割と普通に語られているけれどテレビなど普通のマスコミでは

滅多に見ない流れというのがはっきりと感じられる昨今、一番違和感が

あるのが、大相撲稀勢の里で誰も期待してなかった10勝上げてまずまずの成績なのに

それについて賞賛もなく、ますます来場所が不安になったとあおる人々の声です。

とかくベテランというのは引き際とか辞め時とかそんなところばかりが注目され

それを記事にすればすぐ読まれるというのは解りますが、休み明けで進退をかけ

登る土俵という日々の重圧とそれを跳ね飛ばした最初の連勝には今回たまたま

勝てたけれど次もそうとは限らないなど辛辣な評が上がるばかりなのは大いに不満です。

そんな世間の評と集客などの実評価の差など他にも感じることがありました。

深夜にたまたま見たテレビで石川浩二が日本では見かけないが世界で評価されているという

報告でした。実は数か月前に石川浩二ライブというのがつい近所でありまだ芸能活動をこんな

場末でもしがみついてやっているのだという感想を持ったばかりなのに、実は世界的評価を

得るミュージシャンとはにわかに信じがたいものでした。

ネットで検索してもテレビで言っているような現象もなくそれらしい活動もそれほどの人気と

いうこともなく、ネットに残るビデオで見ても素人のようなガヤガヤとしたものでこれが

世界に通じる音楽とはとどうしても信じられないと思ってしまいました。

こういうニュース自体人気を演出するものだからしょうがないのかもしれませんが、

本当の真実を伝えなくてはならないのにとかくショッキングな出来事とか現象ばかりに

目が行き、その背景とか本当の犯人とかが置いてきぼりになっていることが実は多いことに

気が付きます。

東電OL殺害事件とか当時すごいセンセーショナルな事件として連続してテレビを賑あわせ

関連したドキュメンタリーや小説も数多くできました。しかし、その犯人として逮捕された

男は結局2013年無罪が確定し、昨年来日して冤罪撲滅の公演などを行いました。

あれだけ当時取り上げられたのにその後どうなり、未だ犯人は解らないというのは実は

多いようで、犯人が捕まり死刑判決が確定しているのに執行されずに何十年もそのままという

のが日本には多く、我々一般人には何が示され何が知らされているのだろうかという疑問が

起きてしまいます。熊谷ペット商殺害事件とか愛犬家殺人事件として知られる事件も元々犯人は

秩父出身で犯人を知る人が周りには多くいて身近に感じていた事件でしたが、いまどうなって

いるかとなると知らないのですが、突如死刑囚として服役していた犯人が病死したという

ニュースが昨年小さく流れ改めてどんな事件だったか辿らなくてはならないというように

実に人の記憶は頼りの無いものなのです。報道されていることですらそんなぼやけた頼りの無い

ものなのに、今報道されている文科省の官僚が相次いで刑事事件になり、辞任したり、減給されたりと

しているのにそれがなぜ起きているのかというのは表立って議論されません。

とかくこんな開きメクラ的な状況に置かれているのです。

珈琲の世界も似たようなもので、毎日飲み誰もがおいしいものを飲みたいと願っても

それには一筋縄ではいかないものが横たわっているそんな現状です。

ならばというと結構な覚悟と試練を超えていつも身近に良いものを積み立てていくという

作業が必要になります。

大阪なおみの快進撃にハイチに注目が集まり、ひさびさ現地の声などもニュースに

でましたが、我々としては大地震があり日本からも支援が行き、かつては珈琲の産地

だったものの今では度重なる水害でたいした出荷もなく日本の支援で農業支援とか

あったものの未だ農業が復活して経済が立て直されたという方向にも至っていません。

輸出できるものは珈琲くらいなのに最近日本では見かけません。

このカリブ海に伝わった珈琲は主にティビカであり、今の世の中の主流からははずれて

しまった品種なのです。日本人が大好きなブルーマウンテンもこのティビカであり、

偽物が今では席巻する世界にもなっています。

一方インドから東南アジアにも珈琲豆は伝わり、その時の主力品種もティビカであり、

今幻のように言われるインドネシアのアラビカ種は大概がこのティビカ由来、もしくは

ティビカそのものなのです。日本人がこれまた好きなマンデリンも実はティビカであると

いえるかもしれません。

マンデリンも各島の奥地に伝わり、今でも少数民族が昔ながらのティビカを育てていたと

いう話はたくさんあります。ただ、お金儲けに走るあまり、昔ながらのティビカが求められて

いるのに売れるロブスタやハイブリット種などに生産が移る傾向にあり、日本の支援を受けた

東ティモールなどが昔ながらの大粒ティビカなどを作っていたりします。

今ではバカマラやゲイシャなど高値で売れる豆を作りたがる傾向にあり、ティビカは減り

昔ながらの風味の物もなくなる傾向にあります。ガヨとかトラジャにその面影を感じたり

インドの一部とか独特の風味を作るものがあるものの今後もそれが続いて味わえるのかと

いうのは非常に頼りない状況です。アジアからバカマラやゲイシャをしのぐ品種が出るのか

気になります。