懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

「白鳥の湖」の真意

2014-11-26 01:38:01 | Weblog
ボリショイバレエの今の版の「白鳥の湖」は、ハッピーエンドではない終わり方。
グリゴローヴィチ版の新しい方。

昔の画像では、古い方のハッピーエンドのがあるけれど。

新版の作品の真意は、哲学的なもの。
人生を考えさせられるような、深い内容を持っている。

ブレヒトの演劇とか、そういうのに出てくる、異化効果みたいの。
最初に、これを見た時は、その点にビックリした。

オデット姫は青年の理想の象徴。

理想は青年の手に入らない。

青年は、理想の失われた、苦い現実の中で生きてゆく。

とても現代的な解釈で、衝撃的だった。


今の上演は、解釈で見たい人には、分かる人には分るみたいな所にとどめて、
上質なエンターティメントとして普通に「白鳥」を見たい向きには、そういう風に見られるように、
なっている。

今回、未見の人のキャストで、1回見に行くので、楽しみ。地方公演のキャスト変更になってる日にもみたいけど、体力的に無理かな。

意外と、昔のハッピーエンドの愛の勝利の分も、自分的には感動して見ていたのは、プリマの演技・解釈が良かったせい。
愛の理想が胸にある若い時に見たから、共感しやすかったのかもししれない。

今の版は、大人向けの解釈で、人生経験を積んだ時期に見て、良かったと思う。

★★ところで、フィギュアスケートのNHK杯、羽生結弦さんが、お出ましになるかどうか、明日決定、みたいなニュースを深夜になっていた。もはや、何も考えられない。自分の常識は古いんか???

(今までの医学上は、それは無理、ってことかと思ってた。)身体のケアの技術も常識も変化するから、自分の考えは古いのかもしれないけど(?)

無事で!

ほんとにそれしか、考えられない。そりゃ、出ない方が安心、だけど。でちゃったら、無事でいるよう神頼みしかない・・。

週刊誌を立ち読みしたら、周りの大人の思惑についての記事があったけど。周囲がとめるべきっていうのは、理解できる。
それでも出るって話なら、ほんとに、終わりよければ、すべてよし、みたいなラストを願うことしかできない。

「白鳥の湖」は、アンハッピーエンドでもいいけど、こっちは無理くりでもハッピーエンドを願いたい!

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