懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

羽生欠場でも・・(2017NHK杯)

2017-11-13 01:33:59 | Weblog
フィギュアスケートNHK杯は、五輪のような最上級の大会ではなくても、独特の良さがあって。

この頃は、上位選手中心にしのぎを削る感じで見ているものが、ここでは、下位の選手も愉しく見れたりする。

【そうはいっても、怪我心配・・】
昨日は、朝のニュースで羽生怪我、の報道、電車乗って移動した駅の売店で、スポーツ紙1面トップで、まあ、なんともでかでかと、羽生転倒怪我って、出ていて。あああ、気にしだすと何もできない。これを一時忘れないと、今日を乗り切れん、と思った。

で、家に帰るまで、その後どうなったか知らず、夜、NHK杯の放送時間になってから、欠場と判断したと知り、一瞬だけ、ほっとした。

出なくてよかったけど、転倒した映像見ると、ちょっと転倒の瞬間の様子が、いつもと違う、・・・内心心配してた。
元選手の小塚氏のコメントが、日刊スポーツで出てたのをネットで見て、ほんと、同感。

(小塚氏はフィギュアスケーターの怪我治療関係に詳しいだろうから、普通の記者の記事より、一層、読んで参考になりやすい。)

できればしっかり休んで治療に専念して、・・・この先、出られそうなら五輪だけ、とかに、って思ってる。(出られなかったら、、自分的には休んでも構わないんだけど。言ったら、怒られそうだな。(誰に?))

難しい怪我に思えるので、ましでまともな身体に戻るよう、その身を案じながら願う。

・今日、ジェイソン・ブラウン選手が、日本語で応援メッセージを書いていた。日本語が書けるの、感心。


・昨日、清明神社だっけ、羽生選手のファンの方もよく行かれるように書いてある、そこの神社の方が、ネットで羽生選手の快癒を祈るような書き込みをされていて、読んだら泣けた。(涙腺弱)そこに、五行星のマークが貼ってあった。

(羽生選手とは関係ないが、自分は「気」を感じる体になっているのだけど、(体がこったり、未病というのか、悪い所があるみたいで、自然治癒力が増すような、良い気のある場所へ行くと、私の場合は、体が揺れたり、反応する)この五行星には、「気」を感じたので、羽生氏の件は置くとして、ここの神社、ご利益はありそうだなって思った。)

予断を許さぬ状況ではありますが、ご快癒をお祈りしますわ。

【宮原知子選手復帰】
女子ショート、また、変化していて、自分主観では、今まで見たこの選手の演技の中で、表現部分は、今までで一番良かった気がした。映画[sayuri」だったと思う。芸妓の話らしい。映画を見てないし、細かい解説がないと、内容までは分らないプログラムだが、芯の強いヒロインの思いが、怪我欠場とかしながら、ここまで登ってきた宮原さんの思いに、重なって見え、ストーリー知らないなりに心動かされながら見た。アームス(腕)の使い方とか、時に流麗、時に鋭角的で、その線から、秘めた強さのようなもの、スピリッツが伝わってくる。

それを見ながら直感した。何度となく同じことを思う。いい演技、うまい演技、良い表現って、「嘘を上手にやること」ではないんだ。

フィギュアスケーターの演技の何割方が、あんまりよくないのは、「虚構を上手に演じる」ことが演技、表現力があることだ、と誤解してるような演技が少なくないからだと、思ってる。例えば、荒川静香とか、誰に限らずだけど、歴代のスケーターも、その辺は誤解してると思う。

※NHK,BSの放送の実況か、解説か、どっちかの人が、宮原さんの下のお名前の読み方を間違えてたように思ったが?(私の聞き間違い?)名前は、間違えずに読めるよう、台本にはルビ振っておきましょ~♩

【ペア・フリー、中国の金メダリスト】
その前に、ショート2位の、ロシアのストルボワ・クリモフによる『カルメン』(とりあえず、まあ適役ではあったかな?)があったけれど。

優勝候補の、ショート1位の中国ペアは、他を圧倒する出来で、最初の腕の振りからして、堂にいっていて、ロシアの2位のペアより、全然はまってる。練習量が違うのかな?

難度技を次々きめて、なおかつ、最初から終始一貫して、『トゥーランドット』の世界をよく感じさせる雰囲気があって。

最後の方からフィニッシュで、もう、ジャッジを待つまでもなく、NHK杯につめかけた、目の肥えた観客には「このペアが一位だ!」と確信したような歓声、反応。スタンディングオベーションで拍手するお客さんたちが、幸せそうに見えた。

羽生というスターの欠場を埋めるのは、こういう演技なんだろうか。

わざわざこれを見るために、足を運んだ観客には、この位の観られたら、来たかいがあったんじゃないかと思わされる演技でした。

★で。
思ったのは、本来的な『トゥーランドット』は、こういう内容なんじゃないか、ということ。
例の荒川静香女史が、昔のトリノ五輪だっけ、この曲で、結果金メダルになったけど。

それをきっかけに、この曲は、何だか、荒川静香のファイティングスピリッツを称揚する曲のように、読みかえられてしまった感あるけれど。(フィギュアの選手は、芸術性をあまり理解せずに、難しい技術を体得するために氷上にあることが、しばしばなのだと思うし、それはアスリートの生活の過酷さを思えば、当然で、致し方ない事なのかもしれないが。しかしながら、名のある芸術作品を、ずっと単純なものとして出されてしまうと、ちょっと。・・・と、思う時は、しばしばある。

(余談。ついにでに、荒川さんは、(ありがちなことだけど)出産休後復帰で、解説者としては、後退した気がする。いい奥さんなのかもしれないけど。仕事と、家庭と両立って、難しいんだと思う時もある。今の世は、両方実現しないといけないのかもしれないけど、そんなに、甘くないんじゃないかと思う時もある。荒川氏の、上から目線と言われる傾向について、ちゃんと、勉強して現在形の人は、多少生意気でも自分は許せるが、荒川さんの場合は、出産前から、時が止まってる気がする。昔は優秀な人だったから、惜しいとも思うが、人は進歩し成長するので、変化は致し方ないことかもしれない。今は、現役ほどの努力が要らなくなった存在だという事については、わきまえがあった方がいい。いつまでも「成長」とか、上から目線用語使うの、止めた方がいいと思う。シニアの選手に、成長とか言われると萎えるし、荒川さんは、世界の広さを知らない。彼女に限った事ではないが、現役時代、日本人女子選手で、上位者で、表現力についてそれなりのものを持っていた、と私が思える人は少ない。音楽性についても、だ。今の時代は、その両面において、過去を凌駕する人が現れていい。)

本来はそうでなく、今回の中国ペアが滑ったような、内容なのだと、当たり前のことを再認識した。

私には、オペラ『トゥーランドット』は、ちょっとわかりにくい話ではあるのだけど。

傲慢な女性と、惚れた男。(なんでああいう女がいいのか、私にはよく分らんが、惚れた男には、きっと大きなお世話。)

女と男の、わけのわからなさ、のようなものを、称揚してやまない、エキゾチック中国ペアの正統派『トゥーランドット」の世界を、滑り切った、フリーの佳品演技でした。

【男子シングルフリー】
新聞のTV欄に、名前の載ってない人が優勝。私も、名前を知らないロシアのお兄さん。30歳なんだって。若く見えるんだけど。それなりにかっこいいというか、TV映りは良かったかも。


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