懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

里中満智子「天上の虹」

2007-01-09 11:09:53 | Weblog
日本史少女漫画の傑作。19巻まで出て、しかしっっ、
なかなか次が出ない!!!
さらら女王を描いた「天上の虹」これだけでなく、この近辺の時代を描いた関連時代漫画が全て面白い。
「長屋王残照記」、そして孝謙天皇モノの佳品「女帝の手記」。

共通するのは政治、政治家についての考え方。これが面白い。
一筋縄ではいかない藤原不比等もそうだか、考えてみると、脇役でも「女帝の手記」のヒロインの母「光明皇后」など、なかなかのくわせものぶりで、ああいう、政治家な女性たちを見ていると、映画「大奥」なんてどうでもよくなってくるかもしれない。

政治家な女性像を描いた少女マンガでは、もう一作、池田理代子「女帝エカテリーナ」がある。愛人を多く作りながら政治家としては溺れず自己のスタンスを守り続けるさまは、これも興味深い。
が、この池田理代子作品で政治ドラマとして面白いのは「ナポレオン」の方。この人は「男性を描く」作家というか、本質的には男性に興味の強い女性なのだと思う。他の少女マンガ作家に比べて。

「大奥」は政治の面白さにはまる女性、という視点が欠落しており、純愛モノとしてはいま3で、そこが痛いとこかも。
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