懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

【2021スケートアメリカ】トゥルソワ、ジョウ優勝!

2021-10-25 13:11:22 | Weblog
フィギュアスケートグランプリシリーズ第一戦、男子はいきなり波乱の幕開け!

結果先に。男子ビンセント・ジョウ、女子アレクサンドラ・トゥルソワ、優勝おめでとう!

と書いておこう。

【女子シングル、フリー】

第一報で、トゥルソワ様の偉大さと、自分の小人っぷりを思い知らされた!

ファンに怒られそうだけど、あの怪我状態で、まさか勝つとは思わんかった。

結果を見てからなら、トゥルソワのレベルなら、女子相手だと怪我しててもジャンプ構成下げれば勝てると、計算上は、なるほどそういう事だと分る。

ただ、直前の公式練習とかの様子が、私には今まで見た事がないようなトゥルソワで、怪我してる場所、この辺りかな?と想定すると、
試合に出てジャンプ跳ぶ事自体がどうなのか?と感じたし、コーチもSP前棄権を勧めたとか言う話なので、ど素人で見る目あるわけない自分の考えも、あながち間違いではなかったかと。

怪我といっても、佐藤駿の場合は、医師が試合に出ていいと言ったというので、凄く安心感があった。

ブレイディ・テネルは棄権で、紀平も足の怪我で次の試合を棄権。
そういう方が、常識的で正しい判断だとは思う。

きっとトゥルソワだからできる事。でも大目標はこの試合じゃない!ここでは大事を取って、って思ってた。

SPは、勝って尊敬!でもFSは自分予想では、怪我の影響で惨敗するかと思った。(この敗北主義!)

で、結果見たら、トゥルソワがあっさり優勝していた・・・・・。し~ん。

この3年位、すっかり魅了され続けているトゥルソワだけど、まだまだ自分は、彼女の本当の凄さを分ってないのかも。

今の身体でどうやったら試合できるか、彼女なりに考えて、身体の使い方、人が見落とすような何でもない所でも、悪い箇所があると影響あったりすると思うけど、上手く回避して動いたりしてた。

(SPのフィニッシュのポーズなんかも、乱れないように、微妙に気を使ってると思った。)

凄い集中力なんだね、トゥルソワって。破綻なく滑る為に、色々気を使ってやってたのは分った。

それを除けば、単純計算すると、

FSのジャンプ構成は、冒頭に最高難度4Lzを決めて、4回転1つにして本来の4回転を3回転にしてやり過ごした。

SPも後半のルッツ・トーループの3回転コンビネーション入れられる選手は少ないので、これ出来ればこのメンツなら勝てる、
FSは、4回転はルッツ一つだけにしてあと3回転のコンボを複数後半に入れる位でも、今シニア女子で4Lz跳べる選手がいない(唯一以前やってたシェルバコワはこの1年以上やってない)ので、他の選手との比較で見れば、それで破綻なく滑れれば勝てる。

冷静に考えればそうだし、ここまでジャンプ構成落としたトゥルソワを私は見た事なかったけど、トゥル史上最低ジャンプ構成でも、今の女子選手の中では最高クラスなのね。

ただ、それでもあの体で、ここまで破綻なく滑れたのは、凄い気力集中力、凄い精神力と驚嘆する。(って私って凡人・・・。)

5クワドばっちり決めた時のトゥルソワとは、また別の凄さを見せてくれました。

怪我を直してまともな状態でロシアナショナルや、五輪に出られるよう、願掛けそうな勢いです。

今後もはらはらさせてくれそう。

好調の時もそうじゃないときも、トゥルソワ愛で見守るしかないみたい。

今回もサーシャの凄さ素晴らしさには拍手です。

*衣装が映画「クルエラ」の世界をそのまま表していて、最初試合でなく近影で見た時、創造性が素晴らしい!と思った。

試合で小さい画面で遠目に見ると、今までの黒ノースリーブの服もトゥルソワの動きと体の線の美しさとかっこよさを、思いのほか引き立てていて、練習用の服じゃないみたいだったので、ちょっと未練。高画質大画面で見たら違うかな。

*SP3位のシニツィナが順位下がって、やはりジャンプの難度が上がらないと表彰台は難しいのが現実みたい。彼女はSPの衣装が良く似合ってた印象。

*2位のウサチョワもまた、去年と今年でロシア国内の立ち位置が偉く変わってしまい、少なくとも3A以上がないと、国際試合はともかく、ロシア国内の大会では厳しい現実が。
ウサチョワは、去年の演目(ジュリエットと高級娼婦の役)より、今年の方が本人の個性に合ってると思った。曲が感動を誘うもので、音楽が演技を良く見せていた。海外はともかく、ロシア国内の大会ならば、この演技構成で、後半にミスを出す、というのは過酷な国内の代表争いでは上位食い込みは厳しい。一方、このウサチョワの気の強さが、4回転を持つフロミフにあったらな、と思ったりした。

【男子シングル】
女子より色んな選手が面白かったけど、絶対王者歴、確か3年超のネイサン・チェンが敗れて想定外。

勝って嬉しいヴィンセント・ジョウ、(FS5クワド、成功)
負けて残念、4位ネイサン・チェン。(FS6クワド、ミス有)

ヴィンスが出てきた事で、ネイサンは難度を上げた。それ、敗因に関係あるかも。どちらの作品も良かった。ネイサンの衣装はともかく

表彰台までは行かなかったけど、4位佐藤駿の演技にも感動した。

宇野昌磨、去年「練習の質」のことを何度か口にしていたのが気になってた。内容は分らないけど、それが少し奏功したのかしら?去年より調子が上がったらしい。ミスはあったけど。
この人は「自分を見せる」タイプのパフォーマーで、私はそういうのはタイプじゃないんだけど、掛かってる音楽、音源も編曲も含めとても良かった。

解説が佐野稔さんで良かった。選手のミスに温かい言葉で、状況が分りやすかった。

おまけ。白鳥の湖の曲のアメリカの選手のFSには笑った。ちょんまげみたいに髪を一部結って出てきて曲想盛り上がる最後にそれをほどいて迫力を出すって。
でも、白鳥の湖っていい曲だなぁ~とは思った。


(*関係ないけど、世界体操の男子も会場大盛り上がりで面白かったですね。外国の選手も割合ちゃんと映ってたかな、フィギュアスケートに比べて。)

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