Min Dagbok

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『恋色の日本語』

2009-12-18 | Min Blog
日本語をテーマにした本をいろいろ書いている
山下景子さんの「恋色の日本語」を読んだ。

人の心を恋色に染め上げる珠玉の日本語が
49収められている素敵な本は、読んでいると、
じわーっと言葉が心にしみこんでくる。

中でも私が特に気に入った言葉は・・・。

「はぐくむ」

親鳥が羽でひなを包む様子を表す言葉だそう。
「育つ」は「巣立つ」が語源だそうで
同じ「育」という字でも、
大和言葉ではそれぞれ少し違ったニュアンスがあるみたい。

「言わぬ色」
梔子の実は熟しても開かないから「口無し」。

その白い花や実の色からは創造もつかないような
鮮やかな赤みを帯びた濃い黄色が
実から染め出されるので、昔の人はこう呼んだそう。

「訪れ」
語源は「音連れ」。
何かがやってくるときは、
そう、必ず音を連れてくる。
昔は足音や衣擦れの音、いろんな音に
耳を澄まして暮らしていたんだね。

「踊り言葉」
うきうき、わくわく、いきいき、わいわい、
どきどき、いそいそ、そわそわ、いちゃいちゃ、
とぼとぼ、しくしく、くよくよ、めそめそ。
確かにどの言葉も踊っているみたい!

「虫の居所」
自分の意思ではコントロールできない
不思議な虫が体の中には住んでいるらしい、
と昔の人は考えた。
うーん、たしかに私の中にもいるかも(笑)
どこに居れば、虫の居所がいいんだろう?


こんなふうに意味を味わいながら
大事に日本語を使ったら
毎日がもっと楽しくなりそう?

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