Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ソリスト共演の醍醐味-アンスネス他@ウィグモアホール、ロンドン

2010-11-26 19:30:00 | コンサート

アンスネス、アムラン、マルティン・フロスト・・・と豪華メンバーによる3日間の演奏会(しかし後半2日は事情によりチケットをリターン)。

初日の金曜日は、アムラン&Henning KraggerudによるグリーグのVnソナタで幕開け。まず最初の感動は、調弦のためにアムランが出したAの音。こんな美しい調弦のためのA音を聞いたのは初めて。

中盤は多少中だるみ気味で、半分眠りそうになっていた。翌日朝4時起きでBerlinへ向かう予定なので、後半のアンスネス、Kraggerudらによる、ブラームスPf四重奏曲を聴かずに帰ろうかどうしようか迷った。ブラームスのPf四重奏曲は大好きなのだが、この曲、Berlin、いくつかの要因が揃うといやな予感がするのである。

しかし、中だるみの演奏の記憶を引きずって週末を迎えるのはもっといやだ、と残留決定。

帰らなくて良かった!優れたソリストが集まって、ぎりぎりのところで四重奏曲を演奏している。個性と個性がぶつかりながらも、お互いがお互いを聴きあっている。

「どうだ」「そう来るなら、これでどうだ」

とでも言いながら弾いているようだ。もう、弾いている演奏家の腰だけでなく、聴いているほうの腰も浮いてしまうくらいの演奏。

ヴァイオリンの音の美しいこと。恐ろしく早いパッセージ。ヴィオラやチェロも、この速度をその大きさの楽器で弾くのは大変だろうに。ピアノも美しく軽やかに、跳ねるように、流れるように。。。

Kraggerudの楽器は、ガルネリ・デル・ジェス1744年製とのこと。納得。それにしても、ケースの外側に、オイスターカードが入っていたけれど、この人、数億円と一緒にTubeに乗っている、ってことかしらん?

エキサイティングで素晴らしい四重奏だった。こんなことが毎日のように起こるから、少しぐらいご飯が不味くても離れられないロンドン。


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