Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Cardillac@Paris Bastille

2008-02-03 17:11:13 | オペラ

今日のmain eventはParis Bastilleでのオペラ鑑賞。ヒンデミットのCardillac。指揮は日本人の大野和士。

初めてのヒンデミットということで、DVDを購入して予習をした。このDVDはParis BastilleでのKent Nagano指揮によるもの(2005年10月)なのだが、舞台演出が同じ(Andre Engel)で、とても不思議な感じがした。音楽は誰かが楽譜に書いたものをいろいろな人の演奏で聴くことが当たり前だと思っているけれど、演出まで含めて同じで、それを違う指揮者で聴くのは初めてだった(歌手主要7名のうち5名は同じ)。

Cardillacの娘(Die Tochter)役のAngela Denokeが素晴らしかった。少しこもったような-あるいは丸いといったら良いのか-質の声なのだけれど、矛盾するように聞こえるかもしれないが、伸びも声量もあって会場全体に響いていた。こういう歌唱法があるのかしら?昔良く聴いていた誰かの歌を思い出しそうなのだけれど。。。(ネットで調べたら、彼女はなかなか有名なソプラノさんなのですね)

大野の指揮はとても分かりやすく思われた。最近活躍されていると聞く。カリスマ性のようなものが出てくれたら一段とよいのではないかしら。9月からは国立Lyon歌劇場の首席指揮者に就任されるとか。がんばってください!

楽器で気になったのは、まずはPiano(Steinwayのフルコンよりは少し小さいタイプ)。Bastille自体そんなに古くはないので、年代物とは思えないけれど、相当消耗が激しいように思われた。フルコンではないので、大事にされていないのか知らん?演奏も一生懸命聞き分けようとしたのだけれど聞き取れなかった。そして、サキソフォン。オペラにサックス?と最初に音を聴いた時はちょっとびっくりしたけれど、1900年代初頭のアールヌーボー的な舞台場面とアルトサックスは良く似合う。ヴァイオリンソロはちょっと指が流れたように思われたフレーズもあったけれど、やっぱりプロは上手い。音が綺麗。私もそのくらい弾けるようになりたい(絶対無理)。

オペラは危険だ。一度見始めると、これまた「止められない止まらない」。折角ヨーロッパにいるのなら、出来るだけ沢山見たい、なんて思い始めてしまっている。


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