メルセデス・ベンツ Aクラス(Mercedes-Benz A-Class)はドイツの自動車メーカーダイムラーが生産し
同社がメルセデス・ベンツブランドで販売しているハッチバック型の小型乗用車ボディサイズはBセグメントに属し
メルセデス・ベンツのエントリーモデルに位置づけられるハッチバック型のコンパクトカー
同じプラットフォームを使用した派生車種として Bクラスとバネオがある(バネオは初代Aクラスがベース)
Aクラスのボディはもともと蓄電池や燃料電池を動力源とした電気自動車用として設計 開発された経緯がある
そのため それらを搭載するため フロアが「サンドイッチコンセプト」と称する二階建て構造となっているのが特徴
しかし実際には燃料電池の開発の遅れ 車載タンク容量の問題 インフラ整備の遅れなどの水素がらみの問題が解決されず
結局ディーゼルエンジンおよびガソリンエンジンを搭載したメルセデス・ベンツ初のFF乗用車としての販売がメインとなった
だが二階建て構造はそのまま残され これについてメルセデス・ベンツは 前部衝突の場合にエンジンマウントが破壊され
エンジンやトランスミッションが床下(本来の電池室)に潜り込むことで 短い車体ながら生存空間を捻出し高い衝突安全性を持つとしている
FFを採用したことで最小回転半径が5.2~5.6mmと大きい(数値上ではCクラスよりも大きく 見た目のサイズに対して小回りが効かない)
メルセデス・ベンツが発売する車種の中で最もサイズが小さく安価に設定されている
北米など競争力のある価格設定が困難なため販売されていない市場もある
それまで最も安価な車種であったCクラスの約2/3の価格でAクラスが発売されたため
メルセデスのブランディングに非常に大きな反響があった
これは日本でメルセデスのブランディングが確立した1990年代までの
「Das Beste oder Nichts(最善か、無か)」の時代と比較して半額程度で新車が購入できることを意味している
試乗したのはもちろん最新型(3代目)ですね 比較的近所にSクラス筆頭にベンツばかり3台所有してるお宅があるのですが
そこに初代Aクラスがあるわけですよ 見るからに車高高くタワーパーキングアウトやねってパッケージングが印象的
これは先述したように燃料電池搭載も見越してのことですが なんかもっさりした印象は拭えませんでしたよ(^^;
そこを反省したのでしょうか 新型はワイド&ロー=挑戦的な佇まいです=特に肉食系なフロントマスクは!
一番のエントリークラスではありますが排気量とAMGチューンか否かでずいぶん価格に幅が出てますね
AMGチューンならE250が買えてしまうわけです 国産車でもそこそこスポーティなセダンも射程内
ここをどう捉え ミスらないように選択しないと 完全に失敗したお買物になってしまうのでご注意ください
ともかく走りの所感に移ります 1600+ターボチャージャー=なんら動力性能に不足なし
一見素っ気無いインパネ周りもステアリング握れば走るぞって昂ぶった気持にさせてくれますので
ボンネット内見ていただければお分かりのように戦略的な価格実現するためコストカットで遮音材はナシ
ですが静粛性はかなり優秀なのですね⇒驚きでした ただトランスミッションが7段デュアルクラッチです:発進の時は若干もたつきますよ
足回りはそこそこ締め上げてます+オプションのランフラットタイヤでしたが
充分許容内ってかフツーのタイヤと硬さはほぼ同じくです でも気難しさ一切なし:ご心配なきよう☆
フロントマスクには例のベンツのマークがデーンと据えてあるので所有する喜びくすぐるには充分でないかなって
シート地完全なバケットタイプではないですが ヘッドレスト一体型でかなり大柄な方は窮屈に感じるかも
あと掛け心地は硬めですよ 少なくとも2000ccオーバーからのダウンサイジングな乗り換えはキツイでしょう
当然走る・曲がる・停まるの3点はキッチリ抑えてますが 回転半径はやや大きめ 狭いパーキングに停める際は充分に気をつけてください
黒一色のインテリアも含め 後部座席やや閉塞感感じますし見切りも若干悪いね(慣れれば無問題)
総合的にみて素晴らしい出来です でも最近は国産コンパクトクラスも世界市場視野に入れた車作りに取り組んでますよね
(わかりやすい例は現行レクサスCT200h=価格もほぼ拮抗=こちらはナビも標準だし)
だから一見安く思えても ちょっとナビだ・なんだってアクセサリー付けたら結構な価格に跳ね上がります
繰り返しですがこの点をどう捉えるか…ここにかかってると思いました:自分ならレクサスCT200hにするかかなり迷うとこではありますなぁ(^^
ともかくも一昔前ならベンツ=黒色=セダン=巨艦のようなSクラス=ヤクザさん御用達のようにステレオタイプなイメージ付きまとってました
ですが今やエントリーなAクラスに始まり 流行のSUV ステーションワゴンとバリエーションは広がり
Sクラスも適度な丸みを帯びて 内外装色自由に選択できるようになりました そう!いい意味で強固なブランド力持ちながら
カジュアルでもあるのです ショールームの内装しかり 逆にレクサスのほうが敷居高いからね
やっぱ 世界の自動車産業の雄 日本での販売実績も長いだけに流石ではありますです