風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

青色青光

2006年07月14日 | 清水ともゑ帳
ここ数年、黒のフォーマルが何度も、クリーニング屋さんと自宅の箪笥の間を往復している。
そういう年回りになったんだなぁと思う。
お寺のご住職のお話を聞く機会が多くなった。
若いころ、たまに聞く法話は、右の耳から左の耳へ通過していたけれど、近ごろは反芻しては、深くうなづく自分がいる。

ついこの前は、阿弥陀経にある言葉を、ご住職がこのように説明してくださった。
   
青色青光(しょうしきしょうこう)。
黄色黄光(おうしきおうこう)。 
赤色赤光(しゃくしきしゃっこう)。
白色白光(びゃくしきびゃっこう)。

これは、浄土に咲く蓮華の花の美しさをたたえたもので、青い色の華は青い光を放ち、黄色い華には黄色い光が、赤い華には赤い光が、白い華には白い光があるのです。
それは、私たち人間にも言えることで、みんなそれぞれ違う個性があり、光っています。
人まねをするというのも限度があります。
青い色の人が無理して赤い色にはなれません。

色について詳しい人の話によると、青、黄、赤が混ざると黒っぽい色になってしまうそうですな。
しかし、これらが「光」の色となって混ざると、白く輝くんだそうです。
私たちもみな、それぞれの個性の色を精一杯放ちながら交わって、光り輝いていきたいものです。

と、お話を締めくくられた。

その晩、「青色青光…」と法話を振り返った。
私はどんな色の光なんだろう…今、放っている色があるとして、それは本当に自分の色なんだろうか…あれこれ考えていたら、いつのまにか眠っていた。

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