最近の高校生は 腕時計をしなくなった。
時間を見るときは 賢い携帯電話を使うことが多い。
でも、センター試験で 携帯電話持ち込みはご法度である。
試験会場に 時計があるかどうかは…定かではない。
従って、自分の腕時計を持っていない受験生は…
家族の腕時計を借りてくることが かなりの確率であるのだな。
ある…おちゃめな受験生のDちゃんは…
【メカ・オタク】のパパの時計を借りてきた。
小生 「なんじゃ? そのごっつい腕時計は?」
Dちゃん「パパの時計でぇ~す。」
小生 「まぁ~ なんだって いいんだけど…
アラーム機能を ちゃんと 止めとけよ。試験中に鳴らすなよ。」
Dちゃん「たぶん…大丈夫… パパが朝…止めてくれたはず…」
ところが、Dちゃん… ちょっと不安になっちゃったみたい。
パパの時計(実にいろんなボタンが付いている ややこしい時計なのだ)の…
いろんなボタンを あっちこっち 弄り始めた。
Dちゃん
「うわぁ~ ピィーピィー鳴り始めたぁ~」
「文字盤が チカチカ 点滅し始めたぁ~」
「どうしよう! これ 海外時刻表示だぁ~ これ北京の時間だよぉ~」
「ストップウォッチになったまま 戻んなくなったぁ~」
「あぁ~ん センセ~ なんとかしてよぉ~」
小生も いっしょになって いろんなボタンを押してみる。
ますます 収拾がつかなくなる。(苦笑)
係員 「受験生の皆さんは 入場してくださぁ~い。」
Dちゃん「センセ~ 早く! 早く!」
小生 「あぁ~ めんどくせぇ~ 俺の腕時計 もってけ!」
Dちゃん「次の時間まで 治しといてねぇ~」
(無理です。不可能です。絶対に治せません。苦笑)
結局、Dちゃんは 2日間の試験の最中… ずっと私の時計を使っていた。
しかも 「これ 気に入った~ 可愛い!」とかいって
卒業記念とか称して 私から強奪したままである。
返せよぉ~ Dちゃん!(笑)
そんなわけで 受験生諸君よ。
お父さんのメカメカした腕時計を 借りてきてはいけない。
どうせ借りてくるなら【時刻表示だけ】のシンプルな腕時計を借りてきなさいね。
参考までに…
下宿生だったE君(当然、腕時計なんて持っていない)は
コチコチと力強い音を発する【目覚まし時計】を会場に持ち込んで
「他の受験生の邪魔になる」という理由で 試験官に取り上げられました。(笑)
受験生諸君よ。存分のご活躍を!