前期試験が終了した。
各地に飛び散った 弟子たちが 続々と母校に引き上げてくる。
なんで あいつらは 受験先で 【お土産】を買ってくるんでしょうね?
小生には 理解できない行動であるが… それが高校生というものかな。
兎に角…少女たちは あっちこっちで お土産の交換会・試食会をやっておる。
後期試験対策の授業なんて ほとんど開講されていないから
暇&暇な少女たちは 小生の根城に遊びに来る。
「先生~ これは○▲市の名物だよ~ 食べて」
「ヘイヘイ」
「こっちは□●市の名物で~す。」
「毎度 おおきに…」
「これはレアもんだぞ~ ★▲地域限定のカップラーメン!」
「ほぉ~ それは珍しい… ありがとさん」
普段から 少女たちが 勉強に使っている机の上は
もはやデパ地下の【物産展】状態。
慣れた手つきで 少女Aは みんなにお茶を入れ始める。
これこれ… その紅茶は小生がこないだ買いこんだ…アールグレーでしょ。
結構 いい葉っぱなんだから 大事に使いなさいね。
彼女たちは 暇&暇 していても… 小生には授業がある。
「そんじゃ~ いい子で 留守番しててね~
オジサンは 2年生の授業を やっつけてくるから~」
「は~いっ! いってらっしゃ~いっ!」
授業終了 部屋に戻ってみたら… あらまっ!
少女たちの真ん中で ニコニコ笑いながら オジサンが一人…
幸せそうに 饅頭をほおばっている。校長先生!
「いや~ 廊下を歩いていたら 賑やかな声が聞こえたから
ご相伴させて もらってるわ~ ははは。美味しいな。これ!」
こいつらも もうすぐ 卒業です。
校長先生も もうすぐ ご退職です。
なんだか…ちょっぴり センチになっちゃう 瞬間でした。
あ~ 俺の分! ないっ!
まっ… それも… いいかね。(微笑)