カンスの背の上で

たまには火を吹け! カンス! ほれほれ!
              (ボッ!) 

よく似た人…

2007-08-31 21:07:22 | 竜の家族


 コンビニで 思わず 振り返ってしまった。

    「え?」

 あの人に よく似た女性がいた。

    「まさかね?」

 後姿が そっくりだったのである。

 

    そのまま 立ち去ることはできなかった。

    どうしても 確認したかった。

    商品を見る振りをしながら

    その女性が 視界に入るのを待った。

    やっぱり別人だよね。

 

  ここに 居るはずがないもの。

  居てくれたら どんなに幸せだろう。

 

  君がこの世を去ってから 早15年が過ぎようとしている。

  「センセ! センセ!」と 笑いながら…

  僕を 廊下で追いかけてきた Sちゃん…

 

       なんで 今日は こんなに 悲しい思い出ばかり

       頭の中を 走り去るのだろう。

       長いこと センセをやっていると

       そんな日も あるのです。

 

            ふぅぅぅぅぅ~

            本日 2度目の 長いため息でした。

 

 

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ひょっとして…

2007-08-31 20:56:14 | 竜の学校


 今日 Boss部屋で Bossから こんなことを言われた。

 「このガッコ 何年になった?」

 「早いものですね。7年になります。」

 「そっか…」

        会話はそこで途切れた。

        なんじゃい! その意味深な空白は?

 

        いよいよかねぇ~

        粘れんかもなぁ~

        転勤話が 急に具体化した一瞬である。

 

 そろそろ 管理職は 人事関連で動き出す時期だもんな。

 知ってました?

   人事と書いて 「ヒトゴト」とも読めるってこと…

 

 喧騒の文化祭準備日

 頭から 水をぶっかけられたような 

 一瞬だったのでありました。

            ふぅぅぅぅ~  

 Boss部屋から出た時 大きなため息をついた私です。

 

 

 

 

   

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3.5かぁ~

2007-08-30 21:26:33 | 竜の家族


 世の中の旦那さんに 問いたい。

 「あなたは奥さんに

  【お米研いでおいてねぇ~】と電話で言われたら…

  プレッシャーを感じますか?」 と…

 

 小生の知人は この一言に 強烈なプレッシャーを覚え…

 それが 引き金となって 結婚生活が 破綻したのである。

 

 この事実を知ったとき… 小生は 正直なところ…

 理解できなかった。

 「米を研ぐぐらい なんでもないじゃんか?

  なんで そんな些細なことに プレッシャーを 覚えるんだい?

  あんた 馬鹿かね?」 そう…感じたのである。

 

 小生は 一人暮らしが長い。

 思い起こせば 高校時代から 半自炊生活を続けている。

 米を研ぐことなんぞ なんの抵抗もない。

 ニョーボーに頼まれれば 喜んで ワシワシ研ぐ。

 

 しかし そんな小生にも意外な弱点があった。

 

 先日の出来事  電話にて

 ニョーボー 「米 研いでおいてねぇ~」

 小生     「ほいきた。何合だい?」

 ニョーボー 「3合半って とこで…」

 小生     「ぐっ… 3合または4合じゃ だめ?」

 ニョーボー 「駄目! 3合と半分でっ!」

 

     さて… こまった。

     この半分が 駄目なのである。

     小生は 理科のセンセである。

     米を研ぐときも 炊飯釜のメモリに合わせて

     きっちりと 水を加えなければ 気がすまない。

     目分量なんて まるっきり 駄目なんである。

     計量カップを使って メモリぴったりに 

     水を入れないと  キモチワルイ のである。

 

     3合半…  釜にメモリがついていないじゃないか。

     小生は 釜を前にして 腕組みをしていた。(苦笑)

 

     結局、商売道具の メスシリンダーを取り出して

     0.5合に相当する水分量を 測定し始めた。

        (しかも3回計測して 平均値を求めていた。)

 

     なるほどねぇ~

     こりゃ~ 確かに プレッシャーだわ。(爆笑)

 

     離婚した知人の気持ちが 

     ちょっぴりわかったような… 気がしないでもない。

 

     はは。でも 心配無用。

     測定値は きっちり メモって 壁に張ってあるから。

     次回からは 3.5合だろうが…

               2.25合だろうが…

                                なんだって OKである。

             (メスシリンダーがあれば…の話ですが。)

     こんなことで 破綻は しませんよ~

 

 

            う~ん。

            我が天敵は 【目分量】か…

            理系の 【性】だな。これは…

 

             なんて… 一人で感心しているのでありました。

 

 

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今年も…

2007-08-30 19:14:47 | 竜の学校


 今年も文化祭の季節がやってきました。

 でも いつもの年とは ちょっと違うのです。

 

    退避する場所がないから…

    職員室に 居るしかないなぁ~  (憂鬱)

 

    ドタバタの裏で つまらん会議が てんこ盛り  

                         (更に憂鬱)

 

    文化部から運動部の顧問にスイッチしたから

    基本的に やることもない。   (もっと憂鬱)

 

    う~ん…  いっそのこと 年次でもとって

    旅にでもでましょうかね。

    てなわけで…

    準備日+文化祭×2日の 

            大胆年次を画策している私です。

 

           そうも いかんか…

           仕事 山盛りだしなぁ~

           さて… どうすっかな???

 

    

           あぁぁぁぁ~

           お祭り明けにすぐ… 出稼ぎだぁ~

           その準備… してなぁ~いっ!

           しゃ~ないなぁ~

           文句タラタラで 仕事三昧の3日間か…

                 やれやれ…

 

 

 

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なんとなく…

2007-08-28 21:27:55 | 竜の学校


 最近… なんとなく 生きています。

 なんとなく ガッコに行って

 なんとなく 授業して

 なんとなく 雑魚仕事 やっつけて

 なんとなく 帰ってきます。

 

    別に 手を抜いているわけでもないのだけれど

    「よっしゃぁ~」的な気合が 入らないのだな。

    校務分掌が変わって

    生徒との距離が 遠くなったせいだろうかね?

    う~ん…  いかんな… こりゃ…

         と、思ったので

    今日は パワー全開で 授業しました。

         そしたら ガッツリ 疲れたのでした。(苦笑)

 

  放課後

  長いこと この学校に 居住している 同僚たちと

  「そろそろ うちらも 転勤だよねぇ~」なんて

  茶飲み話をしていました。

       

  転勤希望調査を記入しなければならない季節が

  間もなくやってきます。

       はてさて? 来年は ここに 残れるのかしら?

       これが 「なんとなく」の根源的原因かしらね?

 

  ちょっと 肩を丸めて 寂しげに 校門を出た私です。はい。

 

 

 

 

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トンカチ投げ??

2007-08-27 20:26:35 | 竜の家族


 現在 世界陸上で 室伏兄ちゃんが…

 ハンマー投げを やっておる。

 

 娘が ポツリと呟いた。

   「パパ? ハンマーって 何?」

   「トンカチのことだよん。」

   「あのオニーちゃんが投げてるの トンカチ?」

          「・・・へ?」

 

      あら? なんで 【ハンマー】投げなんでしょ?

      パパは 深刻に悩んでしまったのでした。

 

      これから パパは 

      世界陸上をパスして…

      ハンマー投げの語源探索に励むのでした。

      子供の視点って 鋭いなぁ~

 

 

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クシャミで目が覚めた。

2007-08-24 06:30:33 | 竜の家族


 今朝…

 クシャミをしたことで 目が覚めました。

 窓を開けっ放しで 寝たせいです。

 

     おっ! 来たぞ!

     東北の秋!

             そんな気がした一瞬でした。

 

 いつもの年よりは しぶとい残暑ですけど…

 それでも 東北の秋は ツルベオトシ なのです。

 

 

Comments (2)
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明日は始業式…

2007-08-19 22:28:47 | 竜の学校


 うちのガッコは 明日が始業式なんである。

 よって 今晩は 98%の生徒は 憂鬱なのである。

 終わってない宿題の山を前にして 

        ため息をついているのだろう。

 

 でもね。心配しなさんな。

 どうせ 明日 提出したところで

 その日のうちに点検する教員なんて 

      いるわけないからね。(笑)

 教員は教員で 提出された宿題の山を見ながら

 「出すんじゃなかった…」なんて ため息つくだけなんです。

 

 その点 私は偉大である。

 2年生 宿題なし。1年生 あるはずがなし。

 したがって 課題の採点なんぞ なし!

    賢い!  (25年目のしたたかさよのぉ~)

 生徒も平和。私も平和。世界は平和。なははは。

 

 ほんとは 2年生の宿題…作ったんだけど

 ドタバタしてたら 配布するの忘れちゃったのよね。ははは。

 まっ それも いいでしょう。

 今更 どうにもならんから…

 

 

 そんな私も 生徒と同じです。

 夏休み中に片付けなきゃならない仕事…

 全然 終わってません。(ガチョ~ン)

 でも 純真な生徒さんたちとは違って

 すでに 1週間ほど前から あきらめの境地に達しています。

 締め切り直前の危機感こそが 

 小生にとって 最大の推進力であること

         十分に自覚してるからね~

 まだ 締め切りまで 3日もあるじゃんか…

 ガッコが始まってから やることにしよう。

 

 そんなわけで プレステなんかで 遊んでいる…

 オバカなセンセなのでした。  ねっかな。そろそろ…

 

 

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空気清浄器で実験中

2007-08-14 11:30:42 | 竜の家族

 

 我が家の 空気清浄器には

 臭いのサイン と ホコリのサインが くっついている。

 緑・黄・赤・大きな赤の4段階である。

 

 掃除機を使ってみる。

 臭いもホコリも 赤マークになる。

     ふ~む。 正しく感知しているみたいだ。

 

     ここで やめときゃ~ いいのに…

     理科のセンセは すぐに 更なる 実験を開始した。

 

 「どれどれ… 脱ぎたての この…クサプ~の靴下を

  センサーに かざすと どうなるのかね??」

     どわぁぁぁ  やっぱ 大きな赤マークだぁ~

     しかも 稼動状態が 【ターボ脱臭】になったぞぉ~

 

  馬鹿な ガッコのセンセは 空気清浄器の前で

  拍手なんかしているのであります。

 

  ここまで来たら 当然 やらねばなるまい。

  私は 下腹部に力を入れて…

  センサーの前で 「ブッ」っと 放屁しました。(あははは)

  お~  黄色のサインがついた。

     でも ちょっと 不満! (笑)

     なんだか… 「君のおならはパワー不足だよ」と

     宣言されちゃったみたいだ。(なにを考えているんだか) 

 

  

  ふと… 視線を感じた。

  げっ! 奥の部屋で勉強しているはずの娘が…

  私の オバカな実験を こっそり 見てるじゃないの!

  馬鹿にされるかと 思いきや… さにあらず…

  「私も やってみよ~」

          頭痛…  おまえ 女の子でしょ?

          まぁ~ チャレンジ精神は評価しましょう。(苦笑)

 

          プッ!

          なぬ?  小さな赤マーク!!

          オヤジを超えたか! 君は!

          若さの証明か?

          はたまた 食生活の問題か?

          

   心密かに 再起を誓う 私なのでした。

   めざせ! 大きな赤マーク!

 

          わけのわからん 親子をやってます。

 

 

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ブログ更新を サボっています。

2007-08-14 11:14:14 | 竜の家族


 ここ数日 さっぱり ブログを書かない。

 まぁ いろいろと 理由はあるのだが…

 

      一番の理由は

      私の書斎には 冷房がない ことが 

      最大の原因だね。

 

 連日 35℃である。(東北地方だってのに…ここは!)

 我がマシンは うなりをあげて 

 冷却ファンを フル稼働させている。

 書斎の温度は 当然 35℃を 超えているだろう。

   (温度計で 測定する気にもならんね。)

          

             あじぃぃぃ~

 

 だから 更新を サボっていたのでありました。

 今日は 足を バケツの中の氷水に突っ込んで

 鬼人の如き形相で 更新を始めたのであります。

 

 

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脱皮中?

2007-08-14 11:08:34 | 竜の家族


 今年の夏は 実に元気である。

 オジサンも 元気である。

 部の顧問が 文化部から 運動部に変わったこともあるし…

 娘と 外で遊ぶことも 多い。

 

   したがって  

   激しく こげておる。

 

 むむむ。ここ数日で 脱皮が進行 してきたぞ。

 肩から胸にかけて 脱皮中である。

   ははは。人類を捨てているおじさんなのである。

   この調子で脱皮が進行すると…

   休み明けには 一回り大きくなっちゃうかもね。

 

 

  

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汝 学問を続けよ…

2007-08-04 00:00:18 | 竜の学校


 人生 色々である。

 教え子たちの中には いろんな人生を歩む奴が居る。

 大学を出て 安定した生活を送る者も多いけど

 途中でやめた奴も多い。受けなおした奴も多い。

 卒業以来 行方知れずの奴もいれば… 

 拙宅から 歩いて2分のところに家庭を持ち…

 3日に一度は 顔をあわせる奴もいる。

     なんとも 妙な感覚である。

 

     気がつけば 20代の頃の教え子の…

     子供たちが 高校生になり…

     面談で 親子まとめて 怒ったりもしている。

        やれやれ オジサンも歳をとったわけだ。(苦笑)

 

 

 図書館で ばったり… 15年ほど前の 教え子と出会った。

 小生が本を読んでいたら 隣の席の女性が

 不思議そうに 私を 見つめている。

    「ひょっとして ○▲先生ですか??」

    「ん? あれ? 君は… えっと…」

    「◆×高校で 先生に化学をならった ×◇です。」

    「お~ 覚えてるぞ… 確か 吹奏楽部だったよなぁ~」

 彼女は 結婚し 子供もいる。

 最近 ちょっと 時間ができたから

 勉強を再開したのだそうな。  善哉。

 

         

       高校にいるときも 勉強なんかしたくなかった。

       大学にいるときも 勉強なんかしたくなかった。

       でも 社会人になって 忙しくなったら

       なんだか 無性に勉強したくなった。

             彼女は そう言った。

             わかるよ。その気持ち。

 

       人生は 色々。

       でも 汝 学問を続けよ。

            そう 思います。はい。

 

       そんなわけで 一時 挫折していた

       生化学を ふたたび 読み始めた 私です。

 

 

 

      

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卒業生のA君

2007-08-03 23:45:33 | 竜の学校


 先日 夕方の職員室に 卒業生のA君が 突然やってきた。

 アポなしである。職員室には ほとんど 教師もいない。

    (課外授業も終了した時間帯だしね。)

 

 彼は 職員室の中を見渡し… 

 寂しそうに ちょっと ため息をついた。

 私をみつけて 嬉しそうに 近寄ってきた。

  「先生 ご無沙汰してます。」

  「お~ おまえかぁ~ 何年ぶりだぁ~?」

  「もう… 卒業して 4年になりますかね…
   知ってる 先生も ずいぶん 少なくなりましたねぇ~」

  「まっ そんなもんだな。 俺ももう…7年目だしな…」

 

 当たり障りのない会話が続く。 彼は帰ろうとしない。

 

 卒業したてのころは 髪の毛を染め…

 いかにも 最近のチャラチャラ大学生の格好をしていたのに…

 今は 髪の毛も黒く… 服装も すっかり 地味である。

 なんだか 学生服を着せたら 高校時代と 大差がない。

 

 研究生活が忙しくて それどころではないのだそうな。

 バイトもやめたそうな。 アパートと研究室の往復が日課。

 人と話すことより、フラスコを振りながら 

     独り言を話すことが多い毎日。

 

 ははは。俺にもそんな時代があったよ… と、慰めてみる。

 フラスコと会話するのが嫌になったから

   教員の道を選んだのさ。 そんな話をしてみる。

 

 彼は やたらに 「なんだかなぁ~」を連発する。

 

 人恋しくて 戻ってきたんだろ?

 正直に そう言えばいいのに…

    「暇だからです」と 強がって見せるA君。

 

       

         んじゃ~ 飲みにでも行くか。

         卒業生の四方山話を聞くのも

         オジサンの 趣味の ひとつだから…

 

         かくて オヤジ一匹と 地味学生一匹は

         古びた焼き鳥屋で 

         冷酒の杯を重ねたのでありました。

 

                  それもまた 善哉。

 

 

          

 

 

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頭痛…

2007-08-03 21:37:13 | 竜のスクラップブック


 まぁ 立候補した時点で 覚悟はしていたが…

 こんな奴が 議員をやっているかと思うと…

 先が思いやられるね。

    自民も民主も 同じ穴の狢よのぉ~

    どっちを向いても 自覚なしの ボンクラばかりよのぉ~

 税金… 払いたくなくなるね。

    こんな アルバイト議員の給料になるかと思うとね…

  「良郎議員」 英で突然“公約違反”(スポーツニッポン) - goo ニュース

 

 

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泳ぐ 泳ぐ 寝る

2007-08-03 17:50:37 | 竜の家族


 真面目に 泳いだ。

 何十年ぶりだろう?

 娘の水泳特訓に付き合って 

   とにかく 真面目に 泳いでみたのだ。

   いやぁ~ 疲れたねぇ~(笑)

 

 ********************************

 その昔  運動が まるっきり駄目な…

    「のび太」みたいな少年がいた。

 逆上がりができなくて いじめられ

    かけっこも いっつもビリで また いじめられ

 病弱だから すぐ熱を出し

    ガッコを休んで また いじめられ

 休んでばっかりだから 掛け算の九九ができなくて

    授業中には 涙ぐみ 

    クラスの 最下層で 蠢いていた 情けない少年…

 

 そんな 僕が… 唯一 人並みにできたのが 水泳だった。

    親父やお袋が 心を鬼にして

    当時としては 珍しい…  スパルタ水泳教室に

    僕を通わせたのだ。

    泣きながら 通った。 ビンタ喰らいながら 泳がされた。

    溺れかけたことも 一度や二度ではない。

 

 そんな 僕が 東北地方に 転校したのが

    小学校6年生のとき。

 「また 転校先でも いじめられるのか…」

 「まっ どこでも おんなじだな…」  なんて 思って

 暗い気持ちで 新しい 学校に 通い始めた。

 

 ところが そんな 僕が…  体育で一番になったのだ。

 【背泳】ができる奴が クラスで誰もいなかったのだ。

    そもそも プールのある小学校なんて
    
当時の この地方では 数えるほどしかなかった。
    
どいつも こいつも 河で泳いでいた。
    
流れのある河で… 悠長に 背泳なんぞは しない。
    だから 
どいつも こいつも 平泳ぎしかできない…

 そんな中で たまたま 僕だけが 背泳ができたのだ。

 クラスの代表選手になった。 生まれて初めてのことだった。

 世界が一瞬にして変わった。

 クラスのみんなが 僕を 「すごぉ~い」と 誉める。

 僕は ちょっと 赤くなりながら 笑った。

 ********************************

 娘に 水泳を教えながら…

 私は 背泳ぎを 何度も 何度も 繰り返した。

 あの頃を 思い出しながら…

 横で 娘も いつの間にか 背泳ぎを 覚えた。

 

       さっきまで 娘と一緒に

       昼寝をしていた。 

       冷えた西瓜を食べたあとに…

       畳の上で 昼寝をした。

       昭和40年代的 昼下がりを 楽しんだ。

       

            良き一日である。

 

   

 

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