どっこい それでも生きている。

　川の土手の水溜りの　オタマジャクシは　元気である。

　お天気が続くと　水溜りだから　すぐに旱魃状態になる。

　あわててオジサンは　川の水を　バケツで　すくって

　水溜りに　補給している。

　　　　　　　勤務中に　何をやってるんだか…？

　

　かれこれ　観察を始めて　数週間になる。

　栄養不足のためか…　さっぱり　足も手も　はえてこないが

　今日も　オタマジャクシは　ささやかな世界を

　元気に　泳いでいる。

 

　それにしても　ん～　こいつら　何を喰っているのだ？

　葉っぱかなぁ～？　　それとも　土や水の中の微生物か？

　　　　　　こんな　いい加減な知識しかない…

　　　　　　それでも　私は　理科のセンセです。わはは。

 

　何を喰っているのか　さっぱりわからんので

　私は　生物室から　金魚の餌を　持ち出して

　ちょっと　撒いてみた。

　　　　　　お～　ガツガツと　喰っておる。（感動）

 

　昼休みに　生徒たちが　一緒に　観察するようになった。

　「キモイ」とか　文句を言う割には　喜んで見ている。

　中には　指で捕まえようとする　女の子もいる。

 

　なんだかんだで　ここは　癒しの空間となっている。

　

　　　　　　　やつらが　手足をはやして

　　　　　　　この水溜りから　脱出するのは　いつなのかね？

　　　　　　　きっと　ある日　突然に　一斉に　脱走すんだろうな。

　　　　　　　そしたら　寂しくなるなぁ～

　　　　　　　卒業式の翌日みたいだなぁ～

　　　　　　　　　　　　　なんて　ぼんやりと　考えていました。

　　　　

 

　　　そして　職員室に戻って　気がついた。

　　　上記の発想だと　【卒業生は蛙なみの扱い】になっちゃうね。

　　　ははは。卒業生の皆様…　大変　失礼しました。（土下座）