ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

【手のひら一つ分】

2009年04月27日 23時23分51秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

特定非営利活動法人(NPO法人)  こころとからだの総合教育 育夢学園

学童教育「はぐくむ」

“和顔(わげん)”

 No.32

2009/4/23(木)  

発行・文責 理事長 長坂徳久    

【手のひら一つ分】

 向山型算数というものがあります。

 TOSS代表の向山洋一先生が確立された算数指導です。

 教科書をきっちりとつかって、スモールステップでテンポ良く教えていくので、どの子もついていけます。

 クラスの平均は90点を超えるという事例もたくさん紹介されています。

 さて、その指導で「ノート指導」も重視されます。

 筆算などで計算するときに、「となりの問題と指二本分あけなさい。」と指示されます。

 このことでノートはきれいになります。

 ノートがきれいになると算数はかしこくなります。

 筆算などの「位取り」も間違わないからです。

 ちなみに、「東大生のノートはみんな美しい」という本もベストセラーになっています。

 さて、この指二本を活用してランドセルの置き方の指導をしました。

 

 ☆手のひら一つ分空けなさい。☆

  子どもたちは

 ①自分が最初に置きたい。(一番はしに置きたい。)

 ②早く置きたい。

 ③荷物を取りにいくときも早く取りたい。

 ④他人のことを考えている余裕は1年生にはまだない。

 だから、争って置くようになるし、ものを取りにいくので少し荒みます。

 しかし、この「手のひら一つ分」の指導で、子どもたちの所作に余裕が出てきました。

 不思議ですが、そのような空間がゆとりをつくるのです。

 これが「間」です。

 武道では「間合い」を大切にしますが、これは、単に距離のことではなく、時間でもあり、目には見えない空間でもあります。

 いい「間」をつくれないと、それは「魔」につながります。

 武道なら相手にやられます。

 日頃の人間関係なら、ギクシャクします。

 反対に、いい「間」をつくれると、それは「真」になります。

 武道なら相手を制圧できます。(しかも傷つけずに)。

 人間関係なら、いいものがつくれ、お互いに楽しくなります。

 呼吸でも、吸気と呼気の「間」が大切です。これを「呼吸の間隙」といいます。


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