ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

泣かす

2014年11月25日 04時59分40秒 | 教育・指導法



この机を前受身で飛び越えなさい。


一般+6年生。


みんな余裕でクリア。


一人だけ、飛べない6年女子。

まあ、恐怖が勝ってしまって飛ぼうとしない。(できない。)


あえて、

「早く飛べ。」

「できるまで帰らせません。」


と突き放す。


ちょっと、精神的に逃げる傾向があるため、あえてここは厳しく。

また、リレーションができているから少々きつく言っても大丈夫。


泣きながら飛ぼうとするが、怖くて足がすくむ。

助け船として、ダミーミット(超特大ミット)を横におく。

大きさも高さもこのミットのほうが大きい。

これが飛べるなら、机も飛べる。はず。


泣きながら、ミットを飛んでいた。

あとは机を飛ぶ最初の一歩を踏み出すかどうか。

しばらくして、机を飛んだようだ。

みんなも、

飛べたやん!


と。


そして、長坂に、

「帰っていい?」

「えっ、先生見てなかったからダメ。もう一回やって。」


やはり、飛べた。


みんなで拍手。


彼女はふてくされた顔で帰って行った。


翌日の稽古。長坂に挨拶に来たときに、

「(笑)今日もいじめたろ…」

「もう、ほんまにやめて!」

「でも、やったらできたやろ?お前はすぐに無理っていうからな。」

「あれは、ミットで順番にやったからできた。」

「そうや、それでええねん。でもあれを飛ばんと終わるのとクリアして帰ったのは全然違うやろ?」

「まあ、それはそうやけど。」


そして、この日は50センチの高さから前受身と大車輪を全員にやらせたけど、この女の子はなんともなくクリアしていた。
また、残されるのは嫌だったのと、昨日で一つ自分の殻を破れたのだろう。

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