NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園 はぐくむ学童通信
水月移写 44
発行日 平成26年10月27日(月) 発行者・文責 理事長 長坂徳久
【間もなく、魔の11月】
水曜日のわくわく体育の時、次のような話しをしました。
理由は、自分の好きな子とだけペアを組み、あぶれている子がいても知らぬ顔をしたり、入れてあげようとしなかったからです。
これは体育だけでなく、すべての子どもたちに共通することなのでここにも書いておきます。
お説教はせずに、次のように語ったのです。
『子どもたちが荒れる時が1年間に3回あります。1回目は6月です。6月は調子が悪くなるときなのです。なぜ?』
「梅雨があるから!」
『そうです。梅雨で低気圧になり、人間の気分が少しバランスを崩す時です。
この6月には子ども達は、学校の先生の言うことを聞かなくなったり、授業中遊んだり、
立ち歩いたりする子が多くなるといわれています。これを「魔の6月」といいます。次はいつでしょう?』
子どもたちが口々に言う。
『正解は11月です。魔の11月といいます。もうすぐですね。原因は、秋も終わりになり、寒くなってきますね。
寒くなってくると「セロトニン」という脳内物質が出にくくなります。
セロトニンはやさしさの物質です。セロトニンが出なくなると、つい人にいじわるをしてしまったり、
仲間外れをしたりしてしまうことがあります。いじめが多く起こるのもこの時期です。
みんなは大丈夫ですか? セロトニンは出ていますか?』
『最後は、2月です。なぜかわかる?』
『これは、反対にあたたかくなりはじめます。気候が変わってくるので、ここでも心がバランスを崩しやすいのです。
体のバランスも崩れやすいです。大人のぎっくり腰が多いのもこの時期です。
そして、2月は「もうこの学年は最後やから・・」という気持ちの緩みから悪いことをしたり、
友達にいじわるをしたり、勉強をさぼったりする子が出てくる可能性があります。』
『このように、年に3回は日本中のどの子ども達も調子が悪くなるときなのです。
けがや事故もこのときに多くなります。
みんなも気をつけて、そして、自分の心に負けないようにがんばっていきましょう。』