ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.551

2006年05月24日 23時02分31秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年5月1日(月)   発行・文責 長坂 徳久

【好きな言葉は?】  

 『週刊少年ジャンプ』というマンガがあります。ご存知だと思います。長坂が小学生の頃は「リングにかけろ」というマンガが大人気でした。 

 発売日は何曜日でしょうか。月曜日です。出版社はどこでしょうか。集英社です。創刊はいつでしょうか。昭和43年です。ここまでくればあなたはけっこう少年マンガ通です。 

 それでは、週刊の「少年ジャンプ」を一冊読むのに何分かかるでしょうか。小学高学年とします。35分~40分かかります。これがわかった方は、かなり子どもが見えているでしょう。では、次、少年ジャンプの編集のキーワードは何でしょうか? 言葉は三つです。

 ・「努力」 

 ・「友情」 

 ・「勝利」

 これは雑誌を創刊するときに、全国の中学生に好きな言葉をひとつあげてもらいました。これらの言葉は、そのときのベストスリーです。ここから編集のキーワードが生まれたのです。そこで、編集者は漫画家には次のように頼むそうです。

「先生、マンガのキャラクターを何にするか、ストーリーをどう展開するかはお任せします。ただし、次のことは必ず守ってください。努力すればなんとかなる、友情は尊い、勝利は素晴らしい、というメッセージを青少年に送ってください。」だから、初期の本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」から「筋肉マン」そして「スラムダンク」に至るまで、キャラクターとストーリーの転換は異なるが読者に送るメッセージは同じです。 

 さて、ここ10年ほど前からその少年ジャンプの売れ行きが芳しくないそうです。それはなぜでしょうか? 人気のある連載マンガが終わったこともあります。名物編集長がやめたことも原因のひとつでしょう。しかし、次のようにいう、教育学者がいます。

『子どもたちには、「友情」「勝利」は今でも好きな言葉ですが、「努力」という言葉が嫌われ始めたのではないか。』 実際に、ある教育団体で、全国の子ども達に次のような調査をしました。

 次の中で好きな言葉はどれか。「努力」「友情」「勝利」「このなかにない」「わからない」。 

 トップは友情で34%、次が勝利で26%、そして、努力は18%で三番目。友情のほぼ半分です。「この中に好きな言葉はない」は17%。わからないは5%でした。また、男女別に見ると「差が」はつきりでます。

(女子)友情→45% 努力→18% 勝利→16% このなかにない→16%

(男子)勝利→36% 友情→25% 努力→17% このなかにない→17% 

 友情がダントツの女子は別として、男子にとって「努力」は好きな言葉の一つから漏れ始めています。 長坂としては決して自分の教えている橋本西支部の拳士を見ていると、「努力」という概念や価値観が失われているとは感じていません。それは、目の前に努力すれば達成できる昇級試験や大会があるからでしょうか。今日の稽古で、子ども達にこの好きな言葉の調査をしてみようと思っています。

(ミニ情報)ドラゴン(小学茶帯拳士)や小学、中学団体では、「一人一役」ということをさせています。なにか自分が担当する「仕事」を持たせるのです。率先して返事をする「返事係り」や誰かがいいことをすると率先して拍手をする「拍手係り」など、なかなか効果的です。また詳しくは述べてみます。

 


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.550

2006年05月24日 22時57分20秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年4月27日(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【しかる・ほめる】

 長坂が叱るときは次の3つのとき。

①危険な行為をしたとき。

②他人に迷惑をかけたり、不幸な目に合わせたとき(差別、いじめなども含まれる)

③同じことを3回注意されても聞かないとき。 

 たとえば、「お話をやめなさい。」「前を向きなさい。」というのは注意です。しかし、そのような注意で済む場面で、すでに叱っている指導者は多いです。また、叱るよりも先に「怒っている」指導者もいます。叱るは「指導的要素が含まれる」とき。怒るは、「自分の感情のみ」です。

 さて、最近あった長坂の叱る、ほめる場面(小学生団体演武での稽古より)

①一人の女の子は、長坂が指示をしたり、指導をすると、ぶつくさとよく文句を言ったりしていた。

通常の指導「○○、先生に文句を言っていいんですか!」「何を言うとんや!」

長坂の場合「君、文句ばばあか!?(一同笑)」(場の雰囲気を悪くせず叱ったことになる。)

②一人男の子が、立って話を聞くときに、腰に手をあてて聞いていた。しかも斜め立ちだ。少林寺拳法では前で手を組み、きおつけの姿勢の結手で話しを聞くことになっている。

通常の指導「なんちゅう、態度しとんや!」「結手しなさい!」

長坂の場合「お前、王子さまか!?「僕、王子様、僕の言うことをお聞きっ・・か!」(一同笑)

③拳士がとても一生懸命に稽古していて、動きもいいとき。

長坂「うまい!やるなぁ、長坂先生!」(と自分の指導をほめる。笑)

拳士「先生かよ!」(ずっこけながら一同笑い)


少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.549

2006年05月24日 22時52分44秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年4月24日(月)   発行・文責 長坂 徳久

【新生 橋本西道院へ②】

(道院開き法話)

   14歳  16歳  20歳  24歳  28歳  33歳  38歳

発問①「先生の少林寺拳法での記念の歳です。なにがあったか一つでもわかる人は     起立。」

いろいろ出ましたが紙幅の関係で割愛し、正解のみを書きます。

・14歳 「少林寺拳法入門」

・16歳 「橋本高校少林寺拳法部創部」(T先生の下でクラブを設立。)

・20歳 「橋本高校少林寺拳法部監督就任」

・24歳 「橋本西支部開設・支部長就任」(西部公民館にて31名でスタート。)

・28歳 「1995年全国大会(福岡ドーム)男子単独演武・三段以上の部で優秀賞」

・33歳 「本部委員に就任」(50歳でなれれば・・と思っていたのが。)

・38歳 「現在。道院設立」

発問②「先生は、この中のどの時点で『一生、少林寺拳法を続けていこう!』と決めたでしょうか? もしくは、今の時点でもまだ一生続けようとは思っていないでしょう?」

「入門時」「支部設立時」の回答が出ました。

語り「正解は、橋本西支部設立時(24歳)です。それまでは、一生続けようとかは考えていませんでした。高校を卒業したら辞めよう(時間の都合でやめるしかない)と思っていました。しかし、橋本高校の後輩たちが教えに来てほしいといってくれたので、週一回だけ教えに行くようになりました。そして少しずつ少しずつ、少林寺拳法にのめりこんでいくことになります。そして、気がつくと少林寺拳法が長坂の代名詞になっていました。   

 君たちには、そのときそのときを一生懸命に取り組んでほしい。先のことはわかりません。「絶対にずっと続ける」と言っていた人があっさり辞めていったりします。しかし、君たちは、今、少林寺拳法がやりたくてやっているのですから、その気持ちを大切にして、少なくとも「やりたい」と思っている間は一生懸命に少林寺拳法に取り組んでいきましょう。

 先ほどのあいさつでもいいました。道院開設という橋本西にとっては、新しい出発のときです。是非、この機会に君たちも何かを変化させましょう。開祖の言葉です。   「人は変わるし、変わらなければつまらない。毛虫だって死なない限り、いつか必   ず蝶になる。君たちも、何かに目覚め、「ハッ」とする瞬間がきっとあるはずだ。そんなときは思い切って「脱皮」してみろよ。」 つまり、「メタモルフォーゼ」せよ!ということです。   

 最後に、本当に今日の日を迎えることができたことを多くの方々に感謝しています。  

 ここいるみなさんを代表者として心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。」


少林寺拳法橋本西支部 隅田道場通信 548号

2006年05月24日 22時46分19秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年4月17日(月)   発行・文責 長坂 徳久

【新生 橋本西道院へ】

 2006年4月16日 橋本西道院 道院開

「金剛禅総本山少林寺 橋本西支部道場」から「同 橋本西道院」へ移行

※正式な本山認証日は、6月25日(日)の予定です。

 少林寺拳法には、二つの側面があります。 ①「禅宗」としての金剛禅の教えを学び広めることを目的とし、その修行法のひとつとして武技である少林寺拳法を行じる。 ②社会教育として少林寺拳法を心身ともに修練し、普及、発展させていく。

①は、金剛禅総本山少林寺(宗教法人)を本山として各地では「道院」「支部道場」として活動しています。橋本西は、今までは「橋本西支部道場」でした。今回、専有道場(礼拝施設)を得たことで「道院」となりました。なお、支部道場は、2007年4月で廃止となります。つまり、それまでに全国すべての支部道場が道院に移行しなくてはいけないということです。

②は、少林寺拳法連盟(財団法人)を総本部として各地では「支部」として活動しています。 公共施設などをお借りして活動していくにはこの少林寺拳法連盟の支部の資格が必要なため、全国約3000の道場(道院・支部道場・スポーツ少年団支部、学校支部、実業団支部など)はすべてこの少林寺拳法連盟認可の「支部」の資格を有します。橋本西は「(財)少林寺拳法連盟 橋本西支部」。 学校や実業団、スポーツ少年団の各支部は、この少林寺拳法連盟のみの認可支部となります。これは、 各種法令や規則によるものです。支部の形態による優劣などは一切ありません。修行する内容や運営のシステムが若干異なるのです。  

 橋本西は、このたび専有道場を得たことで、支部道場→道院へと移行したということです。今後は、金剛禅の活動がやりやすくなり幅が広がるなどメリットがあります。デメリットはなく、今までの活動や稽古、修練に支障がでることも一切ありません。 さて、4月16日(日)に道場開きを「入魂式」という名称で行いました。これは、ただの空間(器)に少林寺拳法としての魂を入れるという意味です。「入魂式」とは長坂独自の命名です。鎮魂行を行うことでそれを行いました。金剛禅独自の「礼拝詞」が特に大切になります。今回参加してくれた拳士たちがきちんと礼拝詞を覚えてきてくれていたのでとても感心しました。ありがとう。

 道院開式(入魂式)の式次第要旨は次のとおりです。司会は、k拳士(女子高生)が務めました。

 1,開式 

 2,鎮魂行 主座 長坂徳久 打棒 安福梓 

 3,道院長あいさつ(主旨)

「今回の道院開設は、橋本西にとっては第二の人生のスタートとなる大切で、おめでたいときです。多くの方々のご協力と浄財によりこの日を迎えることができました。感謝しています。道院開設という新しいスタートです。みんなも、この機会になにか新しいことを始めてみましょう。または、なにかをやめてみましょう。さて、この道場を「いい波動(気・空気)」で埋めていきたい。そのためにお願いと約束があります。「悪い言葉」は使わない。悪い言葉とは、「しんどい」「ついてない」「むかつく」「だるい」「心配や」など。いい言葉(天国言葉)は、「ついてる」「うれしい」「楽しい」「感謝しています」「幸せ」「ありがとう」「認めます」「許します」。その反対が地獄言葉。では、指きりしましょう。「ここではいい言葉をたくさん使います。指きり、げんまん、うそついたら、kくんをはだかにする・・」(笑)。多くの方々に感謝しています。代表してここにいるみんなにお礼をいいます。本当にありがとうございます。」

4,門下生代表あいさつ(土橋一仁副道院長)

「長坂門下として、この日に立ち会えたことをみんなで喜びたい。ここに新たに道院としてかんばってくことを長坂先生に誓います。」

5,基本稽古

6,長坂道院長法話(次号に掲載予定)

7,乾杯&寄せ書きジュースで乾杯。

寄せ書きは、なんと、道場に敷き詰めてある、柔法マットの裏側です。1メートル4方のジョイントマット。最初は、センターのマット1枚のつもりが、なんと7枚にみんな書いてくれました。それぞれが自由に今の想い、この日の記念になることを書きました。まず、長坂が1枚目のセンターに「夢」と書き、サインを入れました。最初はみんな緊張と遠慮でなかなか筆は進みませんでした。長坂がドラえもんを書き、Hさん(?歳 支部最年長拳士!)が負けじと「キャンディー・キャンディー」を書いてくれた頃から、みんな自由にいろいろと書き始めました。「この日に拳士として立ち会えたことに感謝します。」「師 長坂先生とめぐり合えたことに感謝します。」などのまじめなものから、「自分のプロフィール」「開祖の絵」「打倒 長坂」「10年後は・・長坂みなみ ウフ」とおちゃらけたものまで本当にみんながたくさん書いてくれました。 この寄せ書きは長坂の思いつきで行いましたが、我ながらなかなかのアイデアだと自負しています。

8,閉式 いつものとおり、五本締め~「1・2・3・・・D」で締めました。  

 今まで橋本西支部に携って頂いた多くの拳士、保護者、有縁関係者の皆様方に心より感謝いたします。 これからもずっと、「長坂の橋本西」ではなく、「橋本西の長坂」といわれるように、そして、その心意気で今このときを新たたるスタートとしてさらなる飛躍を目指します。 個人的には目立つのは嫌いで、おとなしくしておきたい控えめな性格なのですが・・(誰ですか笑っているのは?!) 橋本西支部・道院がここまで成長してくるといやでも目立つ存在とならざるをえません。また行動、活動をやめることもできません。ただし、長坂は上には上りません。前に進みます。24歳で支部を設立したときの、わくわく、どきどきを今思い出し、今までの橋本西支部14年間と未来に感謝いたします。ありがとうございます。