あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

白虎隊の日

2005-08-24 00:54:38 | プチドライブ・地域の事

8月23日 白虎隊の日というのは初めて知った。

戊辰戦争で会津藩の白虎隊20人の隊員が、城下の飯盛山で自刃(じしん)した日である。
白虎隊は16歳から17歳までの少年で編成されていて
町に火の手が上がったのを落城と思い自刃してしまったのだが
鶴ヶ城が降伏により開城したのは1か月後のことなのだ。




飯盛山から望んだ城下町・会津若松市


自刀した白虎隊の中で、一人は息のあるうち助けられ手厚い介護を受けたが者がいた。
飯沼貞吉と言い、その後の逃避行についてはあまり知られてないらしい。

白虎隊のお墓は会津若松市内の外れで自刀した飯盛山にある。
また 近くには 白虎隊記念館などもあり
けっこうな観光地になっている。

しかし まだ年輪もいかぬ、思春期であった少年達が戦いに疲れ果てて
やっと辿り着いた飯盛山から、鶴ヶ城が燃え落ちた…と思い込み
自刀していった様を想うだけで胸の詰まる思いだ。

主君を思い、小さな頃から武士の心得として
「什の掟」を学び実行してきた。


会津藩の子どもたちへの教育の指針は
「論語」や「什の掟」、「日新館童子訓」
「幼年者心得之廉書(こころえのかどがき)」などにあったといわれている。

「什とは」
什とは、日新館入学前の6歳から9歳までの子どもたちが
各地区ごとに作ったグループのことで、そのグループ内の規則を什の掟と呼んだ。


1.年長者の言うことに背いてはなりなせぬ
2.年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3.虚言を言うことはなりませぬ
4.卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
5.弱い者をいぢめてはなりませぬ
6.戸外で物を食べてはなりませぬ
7.戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

そして最後に『ならぬ事はならぬ事です』と締めくくってある言葉は有名だ。

今の時代にそっくりあてはめる事は出来ないけど
今 必要なこともたくさんあげられていると思った。

今日の…いや すでに昨日となってしまったが
改めて地元である、まだ少年の純粋さを持った彼らの悲しい最期を
忘れてはいけない事なのだと思う。
朝のうちは大雨でどうなる事かと思ったが
全体的に曇りで少し蒸し暑さも和らいだ今日に
飯盛山の19のお墓に、彼らの死を悼むお線香の煙が充満していたに違いない。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
白虎隊の日 (いっこんま3)
2005-10-04 16:06:29
2005-08-24 15:23:22



初めて聞きました。



大阪から来ていた叔父が、今日会津方面へ行きました。

今朝、pochikoさんのブログを読んだので、このことを教えました。

どんな気持ちで旅をしているやら・・・



これから、この叔父さんのことを書いてUPする予定です。是非ご覧下さい。

返信する
武士 (ちょびママ)
2005-10-04 16:07:13
2005-08-24 17:23:11



歴史に本当に疎くって。。。

おまけに時代劇もほとんど見なくて。。。

白虎隊の名前はしってても

どんな風に生き、どんな風に死んだのか知りません。

それでも、何となく思っちゃいました。

今の日本に武士はいなくなりましたね。

命を捧げる事もなくなったけど、志も低くなりました。

「ならぬ事はならぬ事」今、そんな事言ったら「バッカじゃないのぉ~」って言われそうです(涙)

返信する
いっこんま3さん (pochiko)
2005-10-04 16:08:06
2005-08-25 15:28:57



大阪の叔父さんが会津の方に来られたのですか。

会津は観光地であちこち観光するところがいっぱいあります。^^

私にも大阪と名古屋に叔父がいますが、なかなか こちらまで来れない様で、何年も会っていません。

福島県内、いろいろなところを見て回られるんでしょうね。

返信する
ちょびママさん (pochiko)
2005-10-04 16:09:00
2005-08-25 15:40:04



本当にそうですね。

私も地元だから知っているようなもので、歴史なんて学生時代の年号の語呂合わせで覚えるのがやっとなくらい苦手でして…(^^ゞ

時代劇も見ませんよ~~。

以前も大河ドラマで新撰組が放送されていて、やはり会津所縁だったのですが、全然見なかったです。

つい…お笑い番組の方に目が行っちゃう奴なんです^^;

それでも、昔からの武士道の志しには感銘するものがありまして…。

なかなか 良い事を言っていると思う反面自分には無理からぬ事と思ってしまいます。

まぁ 白虎隊に関しては、まだうら若き命を散らしてしまった出来事に涙するものであり

戊辰戦争に限らず、人類が起してきたいろいろな戦争には、必ず悲しい犠牲者が出るって言う事なんですね。

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