霜の降りた朝
この日の朝に感じた…直観とでもいうのだろうか。
ちびっ子たちが保育園へ出掛けて、ようやく静かになったところで
夫と二人の静かな朝食が始まる。
テレビのモーニングショーを見ながら、サクぼんが残してったご飯を
もったいないなと思いながら、残り物処理もばあばの仕事かな。
テレビから流れるニュースに、話すともなく話をしていて
あれ?と思った…もともと滑舌は良くない夫だけど
この日の朝は酷くはないか??
pochiko農園の野菜たちにも冬の華!
あのさ~ 話しするときしゃべり難くない?と聞くと
ちょっとなという、そのうちにテレビでおかしな事を言ったので
笑ったのだけど、ちょっと歪んでいるような気がした。
この日はいつも飲んでいる薬がなくなったので
主治医の所へ診察に行く日だったので
先生にこんな具合なんですけどって聞いてみたら?
そうだな…と言いながら立ち上がったら
よろける、何おかしくない??という私に対して
足が痺れただけだという。
ワイルドストロベリーの花にも霜が…。
う~~ん、病院さ、私が送って一緒に話ししに行ったほうがいいかも!
夫一人では上手く伝えられないと思ったからだ。
善は急げだ…この場合善と言っていいのかどうかは不明だけど
妙に気が急いた。
病院へ行き主治医の先生に、こういう具合なのだと
事細かく話をして…脳梗塞の疑いがあります。
紹介状を書くので大きい病院で検査してもらったほうが良いと言われて
その足で紹介状を持って大きな総合病院救急の方へ行った。
こういう場合救急の方に依頼すると早く診てもらえるのだそうだ。
救急病棟に着くと、受付で連絡受けていましたと
すぐに診察室の方へと呼ばれて、改めて詳しく状態を話し
次には検査になるので私は待合室で待たされることとなったが
その前に、胸のポケットのタバコとライターが目についた。
もう~これは没収だね!!と、徐に取り出して
夫の持っていたカバンに詰め込んだが
あ、ああ! 最後の一服…と往生際が悪い。
え~~い、やめると言ったら即やめるのだ!!
その後MRIの検査をして医師からの説明があった。
やはり脳梗塞でしたが、まだ普通に歩けるようですし
食事も箸を使って食事して来た事も考えて
入院か外来通院かどうしますかと聞かれて
そりゃ~ 入院よりも通院の方がいいに決まっている。
外来通院することにして、血液の流れをよくする薬が処方されて
無事入院は免れたが、本当に通院で良かったのだろうか。
家にいたら動き回りはしないだろうか。
午後から休んで来てくれた息子に夫を託して
薬をもらい、帰りにホームドクターの主治医に挨拶して帰ることにした。
救急に行ってすぐに診てもらえた事や入院しなくても良かったことなどを報告したら
入院した方が良かったんじゃないのって言われて愕然と。
本当は一週間くらい入院して、その後リハビリだといいのだが
まあね~ 通院か入院かと聞かれたら、誰だって通院って言うんでしょうねえ。
そ、そんにふうに言われちゃったら、どうしたらいいのか(・_・;)
まあ、最低3日間くらいは安静に、トイレ以外は寝ててもらって
病院のように食事も枕元で食べるようにと
軽かったからと言って決して油断しないように
血栓で詰まった血管の先は壊死してしまうので
徐々に状態が悪くなることもある…そう言われると
入院しなくても良かったのは、決して良いことではないのだと思った。
家に帰り夫のカバンに入れておいたタバコを処分しようと思ったら
すでに捨てられていた…ようやく本気で禁煙する気になったようだ。