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あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

お祝い金は軽量毛布

2009-10-21 06:15:35 | 介護
このところのばぁちゃんは、どうも寒暖の差に体が付いていけないのだろうか。
最近熱を出す頻度が増しているようで…普通の人でさえ体調を崩しやすいのだから
仕方ないと言えば仕方ないのだろうが…。

今日は久々の雨に、季節柄の寒さに深まる秋を物語っているようで
今年も乾燥に痰の絡まりが酷くなるのだろうか…主治医は様子を見てって言ったけど
病院で見た事のある痰を吸い取る機械、あれを使わなければならない日がくるのだろうか。

この秋初めて床暖のスイッチを入れた。


ポチしゅうコンビのこんな姿も見られるようになった。

今年は新型インフルエンザが猛威をふるっている。
毎年インフルエンザの予防接種はしているけど、新型はどうなんだろう?
夫の会社でもマスクが配布されたようだ。

新型インフルエンザの予防接種の優先順位は
インフルエンザ患者の診療に従事する医療従事者が一番先で
次が妊婦及び基礎疾患を有する者、1歳~就学前の小児、その両親と続いている。
ばぁちゃんの場合はどうなんだろうな~ 

ケアマネさんが言う事には、熱は風邪の症状ばっかりじゃなく
おしっこが少なく腎盂炎一歩手前の時も出る。
一番怖いのは誤嚥で、特に咳き込まなくても気管支へスルリと紛れ込んで
熱だけが出るという場合もある誤嚥肺炎も注意しなければならないのだが
インフルエンザの場合は下痢も伴うようなので、その辺を注意深く観察する事!と。

元看護師さんだったケアマネさんは、こういう時心強い味方だ♪

そんな考える事はいろいろあるのだが、まだ敬老会でいただいたお祝い金は袋の中のまま。
冬物のパジャマでも買おうかと思っていたのだが
去年半年ほど施設にお世話になったさい、かなりの枚数を用意したので
そんなには要らないし…と、まだ考えあぐねていたが
先日ようやく今年は軽量毛布と決めた。


なんの変哲もないような」毛布だけど…。

いつもギフトでいただいた毛布を使っていたのだが
あれって、意外と重いもんで…力のなくなったばぁちゃんには
ちょっと重たいのではないかと思っていた。

さっそく軽量毛布を買って来たのだけど、けっこう薄っぺらで…大丈夫なんかなぁ~
そう思っていたけど、使ってみるとかなり暖かい。
TASTEX HOT2加工…トウガラシ及びカモミールが主成分で
これによって、血液促進作用による温感効果が期待されるとある。
しかも安い! 

まだお祝い金は残っているので、100円ショップでだが
ばぁちゃんの肘の下や膝の下に置く小さい棒状のクッション。


これが意外と便利だったりする♪

気付かずに…床擦れは足の踵などにも出来やすい。
以前床ずれセットを探して買ったけど、案外使い勝手が良くない事に気づいて
このクッションなら、いろんな場所へ使えるし柔らかなので負担にならない。
安い分ちょくちょく買い換えてあげる事も出来るし…なかなかのアイデア商品かなぁ。


という事で、梅雨に濡れたトンボをUP!


雑草の茎にしっかりとしがみ付いてる姿は凄く寒そうの思えた。



今年も敬老の日は…。

2009-09-16 23:26:24 | 介護
大正13年生まれのばぁちゃんは、誕生日が来ると満85歳になる。
普通だったら、毎年の敬老の日を楽しみに
地区の小学校で行われる敬老会へ出掛けて行っただろうけど
一度として敬老会のお祝いに参加する事もなく現在に至っている。

ベッドの上で、不自由な体と頭で…何を思っているのだろうか…。
きっと何も思う事もなく、ただ体が痛いだとか、自由に動けないだとか
感情面で不可解な事くらいしか感じていないのだろうか。

そんな、ばぁちゃんでも毎年平等に敬老の日は巡って来る訳で
今年もこの21日が敬老の日となっているが
早々に13日の日曜日に行われた敬老会に参加する事もなく
いつも眠っているのか起きているのか…ただ目をつぶって
枕元から流れるラジオの音を聞くともなく聞かぬともなく
そんな一日を過ごす事くらいしか出来ないでいる。



今年もばぁちゃんの代わりに、地区の公民館へと記念品とお祝い金をもらいに行った。
封筒に入ったお祝い金と記念の品物と、“おめでとうございます”の職員の言葉に
なんだか白々しく感じてしまう私。

それでも、今年は何かな~と記念の品物は楽しみで
去年は家の建て替えの為に施設に半年間の仮り住まいとし
イメージキャラクターのマークエコまつ…エコバッグをいただいてきた。
そうそう、あかべぇキャラのバスタオルの時もあったなぁ~
エコバッグはばぁちゃんが使う事はなかったけど、私が有り難く使わせてもらってるよ^^



今年の記念品は膝かけで…やさしい色のベージュに同系色の“”の文字。
会津若松市の市長さん、なかなかやるな(笑)
今年は天地人の年だったから、それにちなんで愛の文字入り。
とっても良いと思うな…あったかそうでさ。
まさに愛だよね~ 愛!!

来年は何がもらえるのか、再来年もその次も…もらえられれば良いね。

明日ショートステイから帰って来るばぁちゃんに
もらったお祝い金で何を買ってあげようか…。
いえいえ、決して家族で回転寿司なんかでは使わないからね^^;

今日はそんな事を考えながら、洗ったばかりの真っ白なシーツでベッドメイキングをしたり
夜にはお粥を炊いて明日に備えた。


という事で、田んぼに発生する雑草の花をUP~♪



ちょっとリンドウっぽい雑草、こなぎ(小菜葱)
食べられる雑草で、ちょっと堅めのホウレンソウみたいな感じの味で
天ぷらやおひたし、炒め物…胡麻和えなどでもいける!らしい。



ばぁちゃんの熱中症

2009-07-03 22:55:58 | 介護
この時期 雨が降ったり晴れてみたりの日が多いのだが
けっこう湿度が高くて、雨が降っていて気温が下がっていても
蒸し暑さはぬぐい切れないでいる。

先日の夕方に、ばぁちゃん発熱!
最初測った時には37度台だったのに、しばらくしてまた測り直すと38,3度。
ばぁちゃんの平熱は35度台だから、かなりシンドイはず。

つい今しがたまで、何でもなかったはずなのに…呼吸も苦しそうで
顔も赤く手足も熱い…風邪かな?と思ったけど
そういう兆候もなく…じゃ、オシッコが出なくなったのか。
でもオムツは重いくらいに、充分に出ている様だけど…心なしか、いつもより色が濃い。


ハラビロトンボの未成熟♂で、成熟すると青色になるらしい。
昆虫に詳しいwakasamaさんから教えていただきました^^


失語症を患っているし、意思の疎通も出来ないから
表情や息遣いなどで想定するしかないのだけど
困った…すぐに目の前に迫っているショートステイ。
中止になったら困るな~と、あくまでも自分本位な私。

取りあえず主治医から貰って置いた風邪薬三点セットを飲ませてみる事にした。
この三点セットの中には抗生剤の薬も入っていて
熱が出ただとかおしっこの出が悪くなった時だとかに飲ませている。

体を冷やさなきゃ…。

しかし、そういう時に限って、冷えピタが切れていて
おしぼりを氷水でギュッと絞って、ばぁちゃんの額に乗っける。
そしてケーキを買った時などに付いてくる保冷剤を常備凍らせてあるので
脇の下へと挟んで…体はバスタオルを一枚だけで、しばらく様子を見る事にした。

そうそう、水分の補給も忘れてはいけない事…( ̄。 ̄;)b

2時間後くらい後に熱を測ってみると…37度台まで下がって
次の日の朝には、35度台で…まさに自分の平熱へと!
朝ごはんもペロリと平らげて…風邪だとか腎盂炎の前触れなどではなく
たぶん熱中症だったんだろうな。


ベニシジミ夏型…こちらもwakasamaさんに教えていただきました(^^)v

今の時期に熱中症にかかりやすいのは、何も屋外だけとは限らずに
室内でも高温多湿であれば汗が蒸発しにくく
風が弱く体の周囲の熱が逃げにくい事など、いろいろあるのだが
体力の落ちている老人などは、すぐに熱中症を引き起こしやすいようだ。
しかも寝たきりだと、起きている人が思った以上に暑苦しいのかもしれない。

充分に分かっていたはずなのに…
まれに、ひどい場合は意識障害などが起こったり、死亡することさえあるようだ。

確かに、その日は会津でも33度くらいあった日で
窓は開け、内側の障子戸を半分だけ閉めて日差しを遮り
扇風機も回していたけど、タオルケットは胸までかかったまんまで
寝たきりだと、背中の部分が布団に密着している。
そのうえ、腰回りはオムツで覆われムンムン蒸れ蒸れだっただろうし
そりゃ、誰が考えたって暑くて熱も出るってもんだ…と反省。

すでに平熱となり、無事今日から元気にショートステイへと出掛けて行った。


という事で、今日の一枚 雨あがりの空をUP!






手紙 ~親愛なる子供たちへ~

2009-06-13 23:03:02 | 介護
以前テレビの『誰も知らない泣ける歌』で聴いた曲があまりにも良かったので
番組途中で市内にあるCDショップに電話をして聞いたところ
そのようなCDは入荷しておりませんと言われて
そのまま日々の忙しさに忘れてしまっていたが
再浮上したのは、先日朝の番組で紹介されてだった。

YouTubeで紹介したかったのだが、どうも上手く表示出来ずに
歌詞というか手紙の文面というか  こちら をどうぞ。

さっそく忘れないうちにとCDショップへ出掛けたが
以前はCDも置いてないくらいだったのが
今は、ショップの一角に泣ける歌コーナーが出来ていているほどだった。



私が聴きたかった、樋口了一さんの『手紙~親愛なる子供たちへ~』は
発信不明のポルトガル語で送られた一つの詩に、樋口了一さんが曲を付けたもので
彼の優しく心を揺さぶるような声と曲と内容と
本当に良いものは誰が聴いても共感するものがあるのだと思った。

人は生まれて赤ちゃんから大人になり年老いていく。
これは偉い人だろうが有名人であろうが、はたまたホームレスであろうが
すべて平等に与えられるもので、誰もがやがて来る老いという人生の通過点がある。

もしも、この先自分が老いて体の自由が効かなくなったり
または今までの事を忘れてしまったり、ひょっとして人格が破壊されるかもしれない。
そんな時、家族はどう対処したらいいのだろうか…。
その答えがこの一曲に集結しているように思えた。

老いていく者とそれを見守る家族と、親・子供の立場から綴られたこの歌は
自分が介護しているばぁちゃんと、この先老いていくだろう自分と
少しずつ人生の終着点へ向かって、少しでも幸せな生活を続けられますように。
そんな事を思わせるような…思わず胸が詰まるような詩の内容に
年を重ねていくのは罪悪ではないんだよって言っているのだと思った。

そして…自分が子供だった頃の両親だとか祖父母だとかの思い出。
また自分が子育てをしていた頃の子供に対する思い
そしてじいちゃんを送り、相変わらずに続くばぁちゃんの介護と
なんで私ばっかりがこんな思いをしなきゃならないのかと運命を呪った日々と
いろんな事が走馬灯のように浮かんでは消えていった。



CDと一緒に並べられていた本も買った。
ポルトガル語の源詩と写真集…そして楽譜からなるもので
特に写真集の、歌詞と共に乗せられた写真の何気ない生活の中で
光る日々の暮らしや風景、大人と子どもと…素晴らしい写真ばかりで
最後にはポルトガル語を和訳した、角 智織さんと樋口さんの対談も
かなり興味深いものだった。

人生とは…介護とは、親に対する思いと子に対する思いと
そして家族とは…改めて考えさせられた一曲だった。


という事で、今日の一枚は…やっぱり夕暮れの写真かなぁ~





グリグリにドキドキ!

2009-05-08 23:09:08 | 介護
今日も曇りがちで、午前中にパラパラっと…強いて言えば蚤の…(笑)
雨が降らないおかげか、庭の牡丹も長く楽しめてはいるのだけど
pochiko農園の野菜たちは、どうやらひと雨来るのを待ち望んでいるようだ。


春先に蒔いたサヤエンドウの成長著しく!!


白い花とまだ青いイチゴの実が…初めに食べるのは孫太郎かな^^


ひと雨でこの牡丹もお終いかな…花の命は短くて、牡丹の為には雨は要らないのだが。

いろんな思いが入り乱れて…それでも、なんだか良い季節だなぁ。
暑くもなく寒くもなく、目の前の山々はすでに若葉に萌初めて
目に青葉、山ほととぎす、初鰹』ってとこかなぁ♪


そんな萌え萌えの季節に、ばぁちゃんのお腹に変なものの芽生えを発見!!

いつも自力で排便出来ない時が多いので
オムツ交換の時に、お腹の辺りを触ったりして
溜まっているものがないかと調べるのが習慣となっているのだが
胃と腸の境目辺り…みぞおちのちょっと下あたりかなぁ
変なグリグリしたものを感じた。

大きさと言えば、小ぶりなジャガイモくらいか…鶏卵くらいか。
少し強く抑えるとドキドキと脈を打っている。
うぉっ! まさかエイリアンを孕んでる…って事はないよな…(~_~;)

真っ先に思い浮かぶのは『』じゃないかと…夫と顔を見合わせる。

でも数日前に血液検査の結果が出てて、すこぶる健康だと
主治医の太鼓判をいただいていたはずなのだが。
食欲もあるし熱もないし…一体このグリグリは何なんだ!!
つい先だって主治医の往診もあって、ちゃんと触診もしている。
その時は異常なしだったはずなのだが…。

逸る気持ちを抑えて、次の往診を待って主治医に聞いてみた。
主治医も、ばぁちゃんのお腹を丁寧に触って…これ動脈です。って!
はっ? どーみゃく?? 今までそんな感じる事なんてなかったんだけど。
少し体重が減ったようなので感じるようになったのでしょう。と言われた。
たぶん、動脈瘤が出来かかってるのかもしれませんが
しばらく様子を見ましょうとの主治医の所見。

そっか~ 動脈だったんだ…ちょっと安心。

そういえば、ばぁちゃんが倒れたばっかの時の体重は50キロはゆうにあった。
それが年々少しずつ減って行き、今は40キロを欠ける体重になっていた。
長年寝たっきりだから、筋肉なども落ちて行くので仕方がない事なんだろうけど
LサイズのオムツからMサイズのオムツでも緩めになったのが…悲しいような気がする。

お腹がいっぱいの時は気がつかなかったけど
お腹が空いてたら、ペソっとしているので、動脈も感じられたんだろう。
あんなとこに動脈が通ってたなんて…知らなかった私。
小学校の理科で習ったっけか(笑)

まぁ たいした事がなくて良かった!


という事で、先日のディサービスでいただいて来た飾りをUP!


ちょっとした事なのだが、こういうものって何だか嬉しい(^-^)



年度変わりはいつも値上げが待っている。

2009-04-30 23:26:58 | 介護
今日もいい天気で、遅れがちなpochiko農園の作業に精を出していた。
孫太郎もGWか…旦那さんの実家へでも行ったかな。

「4月1日より介護保険制度改正され利用料が代わります。」の通知。
4月は年度変わりとあって、利用料などの見直しがあり
今回少しだが利用料も値上がりをした。
何がどんなふうに変わるのか…基本料金は同じで
食費も変わらないのだが、サービス提供体制強化加算…って何?
これは職員配置の関係で新たに発生した加算なんだそうな。


カラスノエンドウ 食べられる野草としての有難味がまるでないマメ科の野草。 
先端の若芽と花の部分を摘んで生のまま天ぷらにするとマメ科特有の風味がして美味しい。
花言葉は「小さな恋人達」



これが職員の給与に関連してるのであれば良いのだがなぁ。
その辺りは皆目見当もつかない一般人の私。

それに伴い居宅介護支援事業所も価格改正だとか。
居宅サービス計画作成についてだが、こちらは介護保険制度から全額給付されるらしい。

金額にして少額なのだが、一番困るのは4月中の利用料は5月に一括して支払う事になる。
体系変更に伴い、パソコン処理が間に合わないそうなのだ。
確かに一人一人の情報と新しく加算される情報と
かなりの忙しさには違いと思うのだが。
ディサービスは少額なので何とかなるにしても
ショートステイの方は、一か月に10日とか15日とかになると
それなりの金額になってしまう。


シジミクサ ユキヤナギによく似ていますが八重咲きで、ユキヤナギより遅れて開花する。 
花言葉は「控えめだがかわいらしい」



昨日はディサービスへ出掛けた、ばぁちゃんが請求書を貰って来た。
4月分のディ利用料…5000円弱になるが一括に支払うとなると痛いもんで。
そのうちショートスティの方も来るんだろうなぁ…請求書。

その時に支払ってないのだから仕方ないとは思うのだが
この不況のおり、一括何万円もの支払は痛いなぁ~(~_~;)

と、まぁ 少々愚痴ってしまったが、実はケアマネージャーさんも交代の時期のようで
今度新しく入ったケアマネーじゃさんにも慣れて欲しいのが目的のようだ。
利用の長い順から、ケアマネージャーを交替したらどうかという事になり
もちろん 利用者及び家族の要望重視という事なのだが…。

ケアマネージャーさんの話に寄れば、居宅介護支援事業所の数いる介護者の中で
なんと我が家のばぁちゃん ナント!ベスト8に入るんだそうな@@!
長いですよね~と、ケアマネージャーさんを前に微妙なため息の私。


西洋十二単(アジュガ) 花が幾重にも重なって咲く様子を、昔の女官の衣装に見立てたもの。
花言葉は「心休まる家庭」



そのケアマネージャーさんが初めて担当したのが、うちのばぁちゃんで
出来れば最後までお付き合いしたいです…って、もちろん私も同じ思いだった。
元看護師さんだっただけあって、いろんな助言も役に立ってたし
デイやショートもきっちり取ってくれて…いわゆる使えるケアマネージャーさんなのだ。

新しい人もそれなりに頑張ってくれるとは思うが
それ以上に相性ってもんもあって、果たして新しいケアマネさんはどうなのか?
それはそれで、今までのケアマネージャーさんで続行してもらえるようにお願いをした。

しかし ばぁちゃん ベスト8に入るとは頑張ってるなぁ~^^;


という事で、夕方 枝垂れ葉桜に夕日が沈んで行く風景をUP!





菊池さんの事

2009-04-18 23:46:33 | 介護
昔っても、ばぁちゃんが入院してた時なので、たかだか10数年くらい前の事なのだが
折にふれて思い出すのが菊池さん…たぶんそんな苗字だったと思うのだが
ばぁちゃんの入院していた病棟の看護助手として
配膳を手伝ったり、オムツの交換だとか食事介助などしていた。

看護助手とは  ポチっと!

その菊池さんは当時50代も後半か
まぁ 60代にはなってなかったのではないかと思うのだが
小太りといった体格で、物言いもガラガラとした感じだったから
入院したての付き添いをしていた私には、ちょっと苦手な存在ではあった。


今年もたくさんの梨の花が咲いた♪


それも日にちが過ぎれば、なんとなくの人となりが見えてくるもので
一か月を過ぎる頃には、難なく話せたり相談なんかも出来るようになっていた。

その頃 ばぁちゃんと言えば、意識がなかった時期を過ぎて
鼻から管を通しての流動食を取れるようになっていたのだが
自分から飲み込んだりが出来なくて、たぶん退院には管を通したままになるであろうと
鼻からの管の通し方や流動食について覚えてもらわなくっちゃと看護師さんに言われていた。

しかも口の中は水分が入らないと、唾液かなんかが固まって
茶色いものが上あごにびっしりとくっ付いたり、舌苔がついたりする。
その都度爪楊枝のようなもので丁寧に剥がしてみたり、イソジンで口の消毒をしたり…。
そんな事を菊池さんとおしゃべりついでに話すともなく相談をしたら
看護師さんに聞いて、何か食べさせてみれば良いのに…って。

食べる事は脳の刺激にもなるし、唾液が出るので口の中の状態も良くなるはずだと。


我が家に咲いたシャクナゲの花。


そんな事が出来るのか?半信半疑ながら看護師さんに聞いてみれば
鼻に管を通していても食べるのには支障はないので
飲み込みやすいものなら食べさせても良い…って承諾をもらった。

最初はプリンから…でも食べ物とは認識できないようで
しばらく口の中で弄んでいたが、何回かやってるうちに甘味を感じることが出来たのだろうか。
少しずつ…そうスプーンに半分くらいから徐々に増やせる事が出来た。

こういう病院は3か月が目途のようで、2か月も少し過ぎたあたりから
ケースワーカーさんと退院後の事などの面談があったり
肩たたき?そんな治療段階はそろそろ終わりますよ~って声がかかり始める。
その頃には一度にプリンだとかゼリーだとか飲み込みのいいものを
一個ペロリと食べられるようになっていたので
看護師さんに食事を出して欲しいと申し込んだ。


ムスカリの青さが好き!

試しにって事で、最初は重湯やドロドロした食事だったが
一回二回と失敗しては、プリンなどに逆戻りしたり…再度挑戦をして
退院を勧告される頃には、ちゃんと食事も刻み食だが食べられるようになった。

私がいない間も食材を準備しておくと、折を見て菊池さんが食べさせてくれてたり
看護師さん曰く、食事が出来るようになっての退院とは思わなかった…と。
日々の努力の結果ですね。と褒められたが、これも菊池さんが背中を押してくれたからであり
一時期拒食症に陥ったりとかのアクシデントはあったものの
今現在もシッカリ食事だけは取れている。

そのおかげか、未だに床ずれもなく元気でいられるのは
口から食べ物を食べられてるからですよ。って主治医。

そんな菊池さんは、今 お元気でおられたら年のころ70代だろうか…。
街角ですれ違っても分からないだろうけど
今も脳裏にあるのは小太りな体に白いエプロンをつけて
何か大きな声でしゃべってる…そんな姿だった。


という事で、以前自宅近くで見つけたショウビタキをUP♪





モンスターペアレントではないと思うのだが。

2009-03-23 23:44:01 | 介護
先日 ばぁちゃんがショートステイへ行った際に腕に怪我をして来た。
帰って来る当日の午後、電話があって…気がついたら腕に怪我をしていたという。
聞けば、ホームへ来た時にすでに傷があったような、ないような。
それが出血した?ようなとか、どうもしどろもどろでハッキリしない。

大変申し訳ありません…との電話をいただき
原因などよく調べて、今後こういう事のないように
十分に注意したいと…言ったはずなのに。

あれから何の音沙汰もなく、今回のショートステイ。
お迎えにきた職員さんに、傷の事には触れなかったので
こちらの方から、こんな感じで皮膚表面がカサブタ状態になったと話したら
ああ、そうですか…と言ったっきり。うん? 何なんだ??
別に殊更謝れとは言わないけど、何かしら他に言いようはなかったのか。

同じ施設で利用しているディサービスの方の職員さんでさえ
自分とこで傷つけてしまったわけではないのに
大変申し訳なかったと、腕の傷の具合を診たりしてたのに…。

なんか同じ施設内の同じ職員さんなんだけど両極端だなぁ。

介護職員の人手不足で、新しい人が入ってくれるのは
我が家にとってもありがたい事だが
こういう事って、単に有資格無資格ではなく
利用者と利用者の家族に対してのフォローの仕方ではないかと
…もちょっとどうにかならないかなぁと思った。

以前にもかなりの傷を負った事があり
その傷は今でもうっすらと痕が残ってるほどだが
当時の対処としては、すぐに責任者の職員さんが自宅まで来て
丁寧に謝っていただき、今後の対処策を一緒に考えてくれた…はずなのに。



実はばぁちゃんの傷口にガーゼとテープで保護されていたが
どうも肌が弱くて絆創膏にかぶれやすい。
ちょっと気に病んでいたのだが、今回の絆創膏は
どう見ても工業用のビニールテープ。

なんだこりゃ~~!!と思ったが、よく調べてみると
こういうビニールテープは粘着力が弱いために、皮膚に付いてもかぶれにくいようだ。
もし、絆創膏にかぶれやすい人がいたら試してみるのも一考かと!

ビニールテープ  ポチっと!

と、こんなふうに気遣いのある施設なのに…単に何回も謝れと言う事ではなく
再度引き起こさないようにして欲しいだけなのだ。
傷が出来てしまったものは仕方がないとして
その後どんな改善策を講じるのかだと…。

次回よりフェイスタオルを多めにお願いします。と言われたが
傷を作った腕にパジャマと腕の間にフェイスタオルが巻かれていた。
これが改善策としての結果だったんだろうか?

それにしても、こんなふうに安全対策を考えてみたとか
ひと言あれば良いのに…って思うのは私だけ?
これって、俗に言うモンスターペアレントではないと思うのだが…。

どうも家族を看てもらってるって、その施設に対して負い目を感じ
あんまり文句を言うと、施設にお願いした時に待遇が違ったりとか
そんな事があるはずはないし、またあってはいけない事なのだが
なんか変な心配をしてしまう私。

とにかく一生懸命にやってくれる施設なのが分かってるだけに
今回のような、なんとなくモヤっとした対応が残念に思える。


今日 我が家の見切り品セントポーリアの花が咲いた♪



花言葉…小さな愛



もしも 私がばぁちゃんだったら。

2009-02-18 23:22:30 | 介護
って、孫がいるから私はばぁちゃんなのだけど
そういう事じゃなくって、ばぁちゃんのように寝たきりになるって
どんなものなんだろうなぁ~って考えたりする時がある。

こうして十何年か介護をしていると時々思う事があって
一日のほとんどを寝て暮らす生活をどう思っているのだろうか。
退屈だとか、動きたいとか…つまらないなどなど。

一度数年前に、そういう事を主治医に聞いてみた事があったけど
脳のダメージもかなりなものだし、寝たきりになって長いので
認知もかなり進んでいると思われるので、そんなふうに感じる事はないでしょう…と。

確かに認知症は話す事もなく動く事もなかったら
おかしな言動を発する事もなく、異常な行動を起こす事もない。
だから認知症に陥ってるかどうかも定かではないわけで
ひょっとしたら、脳の動きは正常だったりする事もありえるのではないかと
つい そんな事を考えてしまったりする。

もしも 私がばぁちゃんだったら…。

朝 お尻にかなりの不愉快さを感じている。
でも誰かがそれを交換しない限り不愉快さを取り除く術はない。
前日の夕食は5時半頃だった…朝は早くにお腹も空いている。
早くご飯を…と思うのだが、誰かが持ってくるまでは、やっぱり我慢するしかない。

食事も思い通りにはいかずに、次から次へと食べ物が口に運び込まれる。
介助する誰かは、何かを喋りながら、美味しいのかとか
次はこれを食べる?とか、今度はお茶で次はご飯だとか…話しかける。

でも返事する事すら要求をすることすら出来ずに眉を少しくもらせてみるが
意思表示ができなかったら、口に差し出されたものを食べるしかなく
時々 違うものが食べたい時は、口をつぐんで抵抗を試みたりする。

痒い所があっても掻く事も出来ずに、ただ動く手だけは
日がな一日パジャマの胸元をクシャクシャにするだけが唯一の動きか。
時おり目が覚めて辺りを見ても、いつもと同じ部屋の風景
それでも何とか目を外に向ければガラス越しの景色が白々と…。

ラジオの音が聞こえる。
退屈しのぎになる時もあったり好きな歌謡曲が聴けたりするけど
ニュースだとかアナウンサーのバカ笑い声だったりとか
静かにしていたい時があってもラジオは延々と話したり歌ったり。
時には聴きたくない時もあるけど…でも自分で消す事もできない。

夜中に眠れない時は一番悲惨だなぁ~と思う。
目を開けても見慣れた天井には小さな室内灯がひとつポツリと。
後は何も見えずに話し声も聞こえなくて…時間だけがのろのろと過ぎていく。

いったい 時は時間通りに進んでいるのだろうか。
明るくなるから朝になったのだとか、暗くなったから夜になったのだとか
そんな些細な情報だけが、一日の時間の流れだったりするのは…辛いだろうなぁ。

まるでカフカの『変身』を地でいってるようなもので…。
ある時、テレビのスイッチを切るように、何も分からない瞬間があって
気がついた時には、体も動かせず言葉も出てこない。

もしも私がそんな状態に置かれたら、神経がおかしくなってしまうかもしれない。

出来ればまるっきりの認知で、そんな事も感じられない状態であったほうが
幸せなんじゃないかと思ってしまうのだが…どうなんだろう。


葉先についた水滴にはいろんなものが写っていた…。


例えば我が家…例えばカメラのレンズだったり。




介護職不足のニュースを見て!

2009-02-10 23:37:30 | 介護
相変らず不況が続いてる昨今、我が家もシッカリと煽りをくっている状態で
テレビをつければ、派遣社員難民の列と事件が報道される事は少なくない。
ところが人手不足で困っているところもある介護職。

資格が必要ですぐに勤務体制が整わない所もあるのだが
施設によっては働きながら資格が取れるところもあるようだ。
それなのに、なかなか人が集まらないと…今朝のテレビで放送されていた。

確かに介護職の給料は少ないと聞いている。

だけど看て欲しいお年寄りは増える一方で
実際 我が家のばぁちゃんもディサービスやショートステイでお世話になって
その仕事ぶりには目を見張るものがあるのだが
ケアマネージャーさんに言わせれば…給料が少ないんですよ~って。

正直 私だったら、知らないお年寄りのオムツの世話や食事の介助など
普通よりも安い給料でやってられないなぁ~と思ってしまうだろう。

高齢者介護 人手不足…仕事キツイ、給料安いのハードな職業だと思う。
まして身内であれば…ってとこもあるだろうが
仕事とは言え、他所のお年寄りお世話。

そのうえ頑固者や言う事も聞かないお年寄りの相手とか
いつも笑顔で対応している。天使の微笑みって言うんですって!
あ、これは看護師さん用語かも…でも介護職も同じ様なものだよね。

これからは、ますますお年よりは増えて
一家の主婦でもお勤めしながらの兼業主婦が家庭経済を担っている今
なかなか 在宅で介護することは難しくなるのではないだろうか。

今は施設の入居者待ちが2年とも3年とも言われている。
確かに有料の高級老人ホームもたくさん出来てはいるが
とても普通の家庭では高額の入居料は捻出できず
そこに入居出来る人は一部の人に過ぎないのではないかと思う。

そんな時に、介護保険で入居出来る施設や
しっかりと安全に介護してくれる職員さんが多かったら
お願いする家族は安心できるのではないかと…そんな事を考えさせられた。


という事で、近所のお宅で咲き始めた赤いねこやなぎをUP!


固い殻から、ようやく顔を出したようで…春遠からじかな。