夏を迎えた会津地方では、古くから冬木沢にある八葉寺で
毎年8月1日から7日迄の一週間「会津高野山参り」が行なわれる。
「冬木沢参り」とも呼ばれるこのお参りは
お盆中に各家庭にお帰りになる精霊を会津の野辺である冬木沢までお迎えに行く
会津地方に伝わる大切な盆迎えのお参りで
毎年、夫と出掛けていた。
いつも3日くらいまでにはお参りに行くのだけど
水不足で田んぼや畑に水を引いたりと
なかなか忙しく…ようやく今日行って来る事が出来た。
奇しくも今日は日曜日で冬木沢参りをする八葉寺の空也堂で行われる念仏踊りがある。
出来れば見たいと、調べてみれば開催されるのが10時。
早々に朝食の後片付けをして、出掛けたのは9時ちょい過ぎで
微妙に車の空いていた為か、9時半くらいには着いてしまった。
いつもだと、たいがい3日くらいに行っていたので
駐車場もがら空きなのだけど、今日は日曜日と重なり
この念仏踊りを見る為に駐車場も満杯状態だった。
何とか車を停める事が出来て、ちょっと遠かったのだけど
ゆっくりと八葉寺へと、ジリジリと暑いが時おりの風に
いつもの年よりも凌ぎやすかったような気がする。
すでに秋の翳りが訪れているのかもしれない。
八葉寺に着くと、念仏踊りを見学するために人が集まり始めている。
おおっ、お馴染みの顔の地方局ニュースキャスターの顔が見える。
テレビ局や新聞社の面々、そんなすぐ脇の場所に陣取り
念仏踊りが始まるのを待った。
時間通り…念仏踊りが始まる。
会津高野山八葉寺 冬木沢詣り 空也念仏踊り その1
開山堂前で一回のみ地元保存会により奉納される念仏踊りで
空也上人によって広められたというこの踊りは本拠地の京都でさえ既に消滅している!らしい。
全国でも珍しい貴重な民俗芸能で、昭和47年 福島県重要無形民俗文化財に指定された。
暑い中12名の方が身支度をして念仏を読み上げながらお参りをして
何というか、不思議な踊りが踊りで、何百年も変わらない
僧正様たちの念仏踊りが行われ、死者の魂が慰められるのだそうだ。
あの世とこの世とを繋いだような、見た事もない不思議な踊りで
途中、早朝から起きて畑に水撒きをしたせいか
時間にして30分程度だったけど、なんだかありがたくなって眠気が…(^▽^;)