ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2018J1リーグ第25節FC東京vsサガン鳥栖@味スタ20180902

2018-09-05 23:19:04 | FC東京

台風21号の被害に合われた皆様にお見舞い申し上げます。少しでもはやく普段の生活が戻りますように。今年は自然災害が続きますね。

9月になりました。

先月さくらももこさんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りします。そしてありがとうございました。今月末に清水戦を控えています。さくらももこさんダービーを暖かい追悼の1日にできればと思います。おどるポンポコリン♪You"ll Never Walk Alone♪

本日は、今夏ビッグスターの加入でにわかに騒がしい鳥栖です。ぼくらにとっては、それよりもなつかしいひとたちとの再会が楽しみなマッチです。

フィッカデンティさんらしい粘着質なサッカーに手足をからまれ、五戦未勝利となるドローです。

東京はようやくベストメンバーが揃います。シフトはひさしぶりにダイヤモンド型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBは室屋と宏介。アンカーは拳人。メイヤは右に慶悟左に晃太郎。トップ下は洋次郎。2トップはディエゴと永井です。

鳥栖は原川が不在ですけど、基本的には前節を踏襲します。シフトはスクウェア型の4-4-2。GKは権田。CBは祐治とジョアン・オマリ。SBは右に藤田左に三丸。CMは秀人と福田。メイヤは右に義希左に裕二。2トップは夢生とフェルナンド・トーレスです。

東京はスタートダッシュを狙います。ひとつには鳥栖の守備システムが整う前を狙う意図があったでしょう。それよりも、拳人がおそらくフルに出られる状態まで戻ってないことのほうが理由として重要だったかもしれません。

試合は鳥栖の、フィッカデンティさんらしいかましではじまります。トーレスを含めた前線からのフォアチェックで、東京が入りからリズムを崩すことを狙います。

東京は、あれから三年たつとはいえイズムを引き継ぐチームですからさすがに既知のことです。あっさりといなします。そして序盤からイニシアチブを握ります。終わってみれば、この入りの時間帯で先制できなかったことが今日の結果をもたらしたような気がします。その意味で、プレーだけでなくゲームマネジメントのファストブレイクも大切なのかなと思いました。

東京のイニシアチブの主役となったのは拳人です。やはり拳人が真ん中に収まるとチームにコアが生まれます。サッカーは不規則の連鎖で形成される事象ですから、実際には不動点であるコアは存在しないのですけど、拳人がアンカーに入ったチームは、まるで全員が拳人を居場所を意識しながら自分が動く先を見つけているかのように見えます。

見た目の顕著な違いは洋次郎のポジショニングです。トップ下に洋次郎を置くことで、相手のサイドの奥に基点を作ることができます。そうすることで中央に、アタッカーが仕掛けるスペースを生み出します。洋次郎が安心して攻撃に専念できるのは、アンカーに拳人が座っているから。いまさらながらファストブレイクを支える拳人の存在がこのチームに不可欠なのだなと実感しました。

おもに洋次郎が右サイドに流れることで、東京は右サイドで試合を作ります。そうしておいて左で仕掛けます。今日は晃太郎にボールが集まります。晃太郎が積極性をとり戻すことも、チームが浮上するために必要なことです。今日もまたバーに当たるシュートがありました。初ゴールまであと数センチ。

中盤でしっかりと組み立てられますから、ディエゴと永井はフィニッシュに専心することができます。ディエゴを表に押し出しゴリゴリ攻める反面、永井を隠す連携がひさしぶりにできていました。ここのところディエゴが単独でチャンスを作る攻撃が目立っていましたけど、それこそチームとしての攻撃が機能していない証拠です。あらためて中盤の支配力が攻撃のバロメーターなんだなと思いました。

悔やまれるのは、東京が東京のサッカーを展開できていた時間帯にゴールできなかったことです。パワーバランスは、鳥栖の守備力が東京の攻撃力を上回っていました。

鳥栖の逆襲はやはり守備からです。鳥栖は4+4の2ラインを低めに保ちます。フィッカデンティさんといえば、フォアチェックを基調とした能動的な守備をイメージしますけど、今はまず、失点しないことを優先しているのだと思います。ゾーンを固めてスペースを消すことと、ゾーンに入ってきたアタッカーを囲い込むこと。そしてフィッカデンティさんらしく、1on1のハードコンタクト。

攻撃スペースを消された東京は選択を誤ります。もしくは選択肢を失います。鳥栖の守備網の位置がとても低かったので、後者が正しいかもしれません。ラインの背後を狙う動きが少なくなり、バイタルエリアを基点としたショートパスによる打開にこだわります。これは鳥栖の思うツボだったでしょう。やがて攻撃ルートすら見いだせ無くなります。

鳥栖の攻撃は、これまでのサイドアタックから様相がずいぶん変わっています。守備過重ゆえ、SBの攻撃にかける比重は少なめです。変わってサイドを狙うのはメイヤです。特長は裕二の使いかたです。裕二は攻撃時にはトップ下のようなふるまいをします。左メイヤであるにもかかわらず、攻撃での主戦場はおもに右サイド。これは攻撃モードのときに秀人がアンカーにスライドして福田を上げることで成立していると思います。一方、義希は右サイドを動きません。結果、鳥栖の右サイドは数的優位が常に作られます。サイドからのクロスの供給が基本的なチャンスメークです。

フィニッシュパターンはアタッカーのタレントに依存する部分が大きいようです。おもしろいのは、SBtoSBのパターンを持っていること。シューターは藤田に限られるようですけど、鳥栖本来のサイドアタックを垣間みた印象です。

鳥栖は、トーレスをフィニッシュパターンの主軸にしていると思います。トーレスは、足元で受けてリアクションするというよりか、クロスへの反応で勝負するタイプなのかなと思います。もちろんまだコンディションが万全ではないと思いますから、まだまだ多彩なフィニッシュの抽斗をもっているのかもしれませんけど。なのでトーレスにとっては、クロッサーとのフィットが最も重要な課題でしょう。その意味で、裕二とのコンビネーションができているのはこれからの鳥栖にとって明るい材料だと思います。

鳥栖の問題は、むしろ夢生だと思います。裕二や福田がトーレスをターゲットとして意識できるようになっているのに対し、夢生とトーレスが連携するシーンはほとんどありません。これはトーレスと夢生の攻撃スタイルが異なるからだと思います。どちらかというと二人ともセンターにいて、自分でチャンスメークに関わりフィニッシュに持ち込むことを好むような気がします。二人のスタイルが似ていればシンクロし易いのでしょうけど、足元でほしい夢生が、トーレスに至るフィニッシュルートを遮断してしまっているように感じます。夢生自身のコンディションが上がってシュート精度が戻れば、チームとして多彩なフィニッシュパターンを持つことになりますからそれもまた良いのでしょうけど。

というわけで、前半は鳥栖がイニシアチブを握るも、両チームとももどかしさのまま、スコアレスで終了。

後半から健太さんが少しアジャストします。SBの位置を高めて攻撃加重にします。鳥栖の守備網を左右から追い込もうという意図だと思います。でも肝心の中央にスペースができないので、やっぱり思うようなチャンスを作ることができません。結局、前半同様の鳥栖イニシアチブに戻っていきます。

そうしているうちに、今日の拳人の有効期限が切れたようです。健太さんが動きます。拳人に代えてヨネをCMに投入します。同時にシフトをスクウェア型に変更します。

さらに健太さんが動きます。永井に代えてリンスを同じくトップに投入します。スピードを回復する意図です。同時に慶悟と晃太郎を左右入れ替えます。ディエゴとリンスがポストを交互に行うことができるようになるので、ディエゴをより前目で使えるようになります。東京が前進する圧力が少し高まります。

そこでフィッカデンティさんが動きます。福田に代えて安在を同じくCMに投入します。ここでは、安在のミドルシュートによる攻撃力の強化がフィッカデンティさんの対策です。

健太さんが最後のカードを使います。慶悟に代えて遼一をトップに投入します。リンスを右メイヤに回します。中央の基点を安定させるとともに、縦への推進力を上げる意図だと思います。

スコアレスのままアディショナルタイムに入ります。勝ち点1で良しとみたのでしょう。フィッカデンティさんが〆ます。東京のセットプレーのタイミングで二枚同時代えです。裕二に代えてミンヒョク、トーレスに代えて豊田を投入します。

このセットプレーが最後のプレーになりました。このまま試合終了。東京0-0鳥栖。

公式戦四連敗後の連続スコアレスドロー。下り坂は止まったけど、まだまだ上昇気流に乗れません。各チームの東京対策が顕著ですけど、中断明けに東京の陣容が整わなかったことが一番痛かったですね。

残す目標は事実上ACLのみとなりました。圏内ですけど、四位に等しい位置まできました。でも、まだ目標があることは幸せです。布陣が戻ってきてひさしぶりにベストメンバーが組めましたし、秋の反転攻勢はこれからです。

一週間のおやすみはポジティブだと思います。次は仙台。


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