ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第6節FC東京vs鹿島アントラーズ@味スタ20120414

2012-04-14 23:35:15 | スポーツ

満開の桜を二度の雨が洗い、一斉に散り始めています。不思議なもので、桜花が散ると、突然降ってわいたかのように新緑がまばゆく鮮やかになるんです。今年の冬は長かったですけど、いよいよ盛春ですね。

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ENEOSデーでございます。エネゴリくんとドロンパのコラボ。このふたりのコラボが一番ぴったりくるような気がするんですけど、いかがです?

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今日の相手は鹿島です。開幕5試合でいまだ勝ち星無し。前節、興梠のゴールで、ようやくチームのシーズン初得点という絶不調でシーズンインした鹿島は、今節も逆風で、ジョルジーニョ監督がペナルティでベンチに入れません。東京としては、もう1節、絶不調でいて欲しいところですけど、正直ちょっと嫌な予感はありました。いずれは鹿島も勝つわけで、その流れが今日来る可能性を考えると。

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予感は悪いほうに的中しました。鹿島が長いトンネルを抜け、シーズン初勝利。結果は残念でしたけど、内容は東京が勝っていたし、初めて見た珍プレーもあり、エキサイティングで中身の濃い試合でした。それにしても、引いて守る相手を東京がどうやって崩すか、というテーマの試合でしたけど、まさか鹿島相手にこのフレーズを使うことになるとは。思わず遠い目をしてしまいますw。

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東京はアーリアをサスペンションで欠きます。ボランチには、中盤のボール獲得を考慮してか、ヨネがスタメンです。梶山もまだ復帰できず。羽生と谷澤がフォローする形は川崎戦と同じ。怪我が心配された太田は、無事スタメンで出場してました。その他はいつものメンバーですから、戦い方もいつも通り。

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鹿島はボランチに青木が入ったことを除けば、第5節とほぼ同じメンバーです。開幕前には、中盤をダイヤモンド型にしたアグレッシブなシフトが注目された鹿島ですが、結果が残らないなか、オーソドックスな布陣にしてきました。ただ、戦い方はおよそ鹿島らしくなく、極めてコンサバティブ、てかディフェンシブです。極端にいうと、11人で守るシフト。攻めは少人数で手数をかけず。守備の基本スタンスは、最終局面で東京にシュートさせないことにありました。東京がボールを持つと、鹿島は3ラインを作り、全員が自陣に引き、東京の攻撃を受けます。ですので、秀人とヨネは、基本的にあまりプレッシャーを感じることなく、パスをさばけたと思います(さすがに鹿島がリードした後は、FWのどちらかがプレスに行ってましたけど)。パスの供給源だけでなく、出し先も自由にプレーできます。徳永と太田は、ボランチがボールを持つと二人とも鹿島陣深く進出します。だから東京は、サイドを基点に攻め込むことができました。

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ボランチのパスコースは、両SBだけじゃなく、バイタルエリアにもあります。サイドは鹿島があえて「捨てた」感がありましたけど、バイタルエリアは、東京のチーム力が上回っている証拠だと思います。鹿島が極端にバイタルを開けているわけではなく、東京の前線4人がポジションチェンジをしながら、巧みにスペースに入り込むことと、出し手が繰り出すパスのクオリティが極めて高いこと、つまり速く正確なパスを出せる成果だと思います。したがって東京は、シュートに至る最終局面までは、ほぼ試合を支配できたと思います。

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ただ、ここから鹿島は固かった。ようするに、今日の鹿島の守備に関するストロングポイントは、岩政ということです。ザ・岩政チーム。サイドとバイタルを捨てても、ゴール前を死守するという方針ですね。岩政と山村のCBは難敵でした。ルーカスにパスは通るのですけど、いい形でシュートさせてもらえない。東京の攻撃は多彩ではあるんですけど、ルーカスを抑えたら最もリスクを小さくできるという考え方でしょう。

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ということは、ミドルショットを撃つタイミングとスペースが生まれるということです。前半ではヨネとモリゲの惜しいミドルがありましたし、後半にも谷澤や羽生など、何本かミドルがありました。鹿島にしたら、ここはある程度撃たれてもいいかな、というところだったんでしょう。そもそもミドルショットは決定率が下がりますし、東京でミドルを撃てるのは秀人、梶山、アーリアくらいで、そのうち二人が不在であればリスクもミニマムだろうということでしょう。

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いっぽう、鹿島の攻撃は人数をかけないことを旨としました。まず、とにかくロングボールを東京のサイド深くに送り、大迫か興梠を走らせます。鹿島の両FWはキープ力がありますから、東京陣で楔になり、時間を作れる。そこから、多くても2、3人でシュートまで持っていこうという考え方だと思います。でも、大迫はモリゲにほぼ完敗でしたし、興梠も孤立していました。だから、後半途中まで、鹿島にはまったく得点の香りがしませんでした。

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だけど、少し怖かったのが興梠の存在。興梠は、前半29分の接触プレーで権田を負傷退場に追い込んだせいで、味スタを敵にまわしました。ある意味で、明確なヒール役がいると試合がわかり易くなって楽しいのです。これ以降、興梠がボールを持つ度に、東京サポは大ブーイングです。とくに子供達や初めて味スタに来てくれたお客さんにとっては、こういうわかり易い敵味方のシチュエーションって、試合に入り込む機会になって楽しい筈です。プロスポーツはエンターテイメントですから、WWFのような演出とまでいかなくとも、敵味方をはっきりさせることは、集客面で重要なポイントじゃないかなと思います。でも、こういうシチュエーションは、興梠の大好物だと思うのです。却って燃えさせるというか。なんとなく不気味でした。権田の負傷が大事でなければいいのですけど。

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さて、試合は東京の攻めを鹿島が受け、カウンターに賭けるという展開で進行します。その意味では、鹿島のプラン通りに展開したと言えるでしょう。今日ひと試合だけの監督代行、鹿島アイルトンコーチです。

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後半に入り、珍プレーがありました。秀人が興梠と競ったロブがバックパスとみなされ、キャッチした塩田が手で処理したと判定されました。ゴールエリア内の直接FK。ゴール内に東京と鹿島の選手が密集します。ゴールなんて無理w。案の定、遠藤康のシュートは壁にあたりました。

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後半21分、ついに均衡が破れます。太田と羽生の緩いパス回しを狙ってインターセプトした遠藤康がドリブル。ゴール前に進出し、右の大迫にパス。大迫の丁寧なクロスを、ヨネに競り勝った興梠があわせゴール。東京0-1鹿島。3人で作ったカウンターによるゴールで、鹿島にとってまさに絵に書いたような展開です。

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すっかり鹿島の術中にはまり、自分的に無得点敗戦も覚悟してきた後半39分、またしても珍プレーから東京が同点においつきました。鹿島ゴール前で放ったルーカスのシュートが新井場にあたり、たまたま曽ヶ端の正面にとびキャッチ。当然曽ヶ端にイエローカードw。ひと試合でまったく同じ珍プレーを二度も見るとはw。これだけでも雨のなか味スタに来たかいがあったというものです。今度は東京のFKです。ルーカスのシュートは、一度鹿島の壁にはじかれますが、鹿島DFの飛び出しがはやくアゲイン。

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二度目も、ルーカスのシュートは壁にあたり再びルーカスのもとに。このシュートも曽ヶ端にはじかれますけど、そのこぼれ球を草民が拾い、ゴール。東京1-1鹿島。

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スーパーヒール興梠の存在と、珍プレーからのゴールチャンスを東京がモノにしたというシチュエーションのなか、冷たい雨が降り続きますけど、味スタは大盛り上がり大会です。攻める東京と守る鹿島。

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しかし、アフロディーテは勝利のない鹿島に微笑みました。後半アディショナルタイムも残り1分、興梠に代わって入っていたジュニーニョが左サイドでパスを受け、ドリブルをしかけます。東京ゴールエリアに進出しシュート。塩田が弾いた先に、大迫に代わって増田が入った関係でトップにあがっていた遠藤康がいて、流し込みました。またまた絵に書いたようなカウンター。東京1-2鹿島。

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やっぱり嫌な予感は的中w。試合はこのまま終了。東京1-2鹿島。広島戦に続き、ホーム2連敗。

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鹿島戦で、引いて守る相手をどうやって崩すかが試合のポイントにあがるのは感慨深いですけど、あまり違和感はなかったです。それだけ東京は、個々の選手のスキルとチームとしての成熟で鹿島を凌駕してました。だからこそ、シュートに至る最終局面での組み立てが課題として残りました。たとえば今シーズンは、ナオや羽生がゴール前をダイアゴナルランでかき回すシーンがありますけど、今日はあまり見かけませんでした。可能なのであれば、ゴール前でサイドチェンジするのも面白いと思います。ミドルの精度をあげることも、亀さんをおびき出すために意味あるポイントだと思います。たしかに梶山がいれば、ゴール前で細かいパスやドリブルのアイデアを見せますから、違いを生み出せると思いますけど、梶山がいなくても点の匂いをかげるようにならないといけませんね。個人に頼らず、組織として崩し型が必要かもしれません。

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鹿島の不調は連携不足です。中盤と前線で、攻撃の意図が噛み合わないシーンもありました。これは、選手間の信頼関係が維持されていれば、時間の問題で解決できるものです。もともと良い選手が揃ってますし。ひとつ勝てましたから、自分達を信じてじっくりチームを熟成すれば、かならず浮上してくるでしょう。

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今日はヨネをチョイスしたポポさん。ところが思いのほか鹿島がリトリートしてきましたので、ひょっとすると草民スタートのほうがよかったかもしれません。中盤の競り合いが厳しいチーム相手はヨネ、引く相手は草民という選択基準と仮定したら、ですけど。でも、ヨネ良かったです。ボール奪取はもとより、秀人とタスクを交代してパス供給役もこなしてました。ボランチとして草民を一歩先んじた印象で、十分アーリアと競争できるまでに成長してます。楽しみですね。アーリアと比較すると、ですけど課題は最終局面への参加です。キックオフ早々、ヨネがゴール前に進出したシーンがありましたけど、そんなプレーをもっとみたい。3列目から点をとれると、今日のように引く相手に対して、強力な武器になりますから。

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今日の草民は、スクランブルで太田に代わって左SBに入りました。キャンプで試されていたということですけど、ビックリしました。引いてる鹿島とはいえ非常に攻撃寄りの交代ですから、ポポさんの負けん気を感じました。太田の体調も考慮したんだと思います。結果的には、攻撃のリズムを崩す交代になってしまいました。攻め上がっているべきタイミングでオーバーラップしてないシーンが多かったです。太田がいた場所に草民はいなかったということ。もちろん本職ではないですから、単純比較はかわいそうですけどね。

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大竹はこの間より良かったです。自分でスペースを見つけてタイミングよく動けてました。だから攻撃に絡めてました。FKも蹴りましたし。これを続けてほしいです。

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雨のなか、花冷えする試合で、しかも負けてしまったけど、内容が濃く、楽しかったです。雨ニモマケズ風ニモマケズのてるてる坊主くんたち。

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次節はアウェーのユアテック。首位仙台。好調なだけでなく、フォアチェックを旨とする東京が苦手とするスタイルの難敵です。優勝を狙うなら連敗は絶対避けなければならない。逆に仙台は、そろそろ負けるかも、という流れが考えられるわけですから、絶対勝ちたいです。そろそろ桜咲く仙台と、アウェーの勝利を楽しみたいです。

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