ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014J1リーグ第19節セレッソ大阪vsFC東京@ヤンスタ20140809

2014-08-10 18:11:36 | サッカー

お盆です。

Img_5294

お盆で夏休みの人も多いというのに、台風11号が西日本を縦断しています。被害ができるだけ小さく済みますように。

Dpp_0326

台風さなかの大阪でございます。人波に酔うので毎年お盆はおとなしくしているのですけど、全戦観戦のために。

Img_5290

天保山でガンダム展をやってました。雨予報だったので屋内観光に切り替え。昔のアニメは作りが大雑把な印象があるんです(だから良いんです)けど、原画を見ると迫力があってびっくりしました。

Img_5310

ところが、雨は昼過ぎには止みまして、一足伸ばしてみることにしました。堺市博物館です。軍師官兵衛で千利休が出ているので。

Img_5322

Img_5341

Img_5323

仁徳御陵。たぶん子供の頃以来。

Img_5344

長居にやってまいりました。今年からヤンマースタジアムに名称変更です。掲示板も変わったかな?。結局、小雨は少しありましたけど試合終了までほとんど降らず。台風をぶっとばしたのは昨年の広島に続いて二度目。そろそろ自分の雨降らない男力がこわくなってきました。

Img_5370

今日は日程発表の時から楽しみにしていたセレッソ戦です。曜一朗を代表とするセレッソが誇る生え抜き選手を見られることに加えて、ポポさんとアーリアとの再開もとても楽しみでした。

Img_5361

ところがシーズンイン時とかなり陣容が変わり、楽しみが随分減っちゃいました。曜一朗がスイスに移籍。ポポさんは解任されペッツァイオリさんが指揮しています。アーリアは試合に出てなくて心配でした。

Img_5349

今日はカテゴリー4(バックスタンド真ん中)で観たのですけど、自分はセレッソサポさんの雰囲気が好きです。サッカーをとてもよくわかっていて、他のクラブのバックスタンドにはない、成熟した雰囲気があります。選手をファミリーのように感じているのでしょう、時にあたたかく時に厳しい言葉がスタンドから出ていて、熱いながらも、サッカーがある日常を大阪らしくゆるーく楽しんでいるのが伝わってきます。

試合前のアーリアチャント交換その①その②その③

ロビーのおかん、マダム・ロビーナ

今日のYou'll Never Walk Alone♪

Dpp_0071

連続ゴレアーダは相手の不調がかなり影響してましたから、今日のセレッソのような、ある程度組織化ができてるチームとの対戦は、新潟戦以来。ひさしぶりです。

Dpp_0245

セレッソの巧妙な戦いかたに好調東京の良さを消され、互いに守備加重の試合は、スコアレスドロー。

Dpp_0268

東京はちょっとだけ布陣をアジャストしました。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは、今日の右WHは慶悟。アンカーに秀人左WHはヨネ。トップ下は河野。2トップはエドゥーとよっちです。

Dpp_0382

セレッソも布陣を少しいじります。シフトは4-2-3-1。GKはキム・ジンヒョン。CBは山下と藤本。SBは右に安藤左に丸橋。ボランチは、今日の蛍の相棒はアーリア。アーリアがスタートから出場してくれました。WGは右に健勇左に楠神。トップ下に拓実。1トップはフォルランです。

Dpp_0292

東京の好調の要因は3CHにあります。ようやく3CHが機能し始めました。役割分担が明確になり、各自が特長を活かしたプレーができるようになっています。とくにゴレアーダの要因になっているのが、相手ボールの奪取です。中盤のターンオーバーが計算できるので、前線のアタックのタイミングが鋭くなっています。

Dpp_0015

セレッソはここを嫌いました。狙いは、中盤を省略すること。序盤のセレッソは、蛍を軸にロングフィードを左右に散らします。もちろん東京の定番の攻め所であるSBの背後を狙う意図も多少はあったと思います。

Dpp_0492

試合の入りはロングフィードの仕掛けあいでしたけど、5分を過ぎる頃にセレッソに流れが傾きます。東京は必然的に重心を下げます。アタッキングサードに入ったセレッソ攻撃陣はやはり脅威です。フォルラン、拓実、健勇と優れたゴールゲッターが揃ってますから。さらに今日は楠神のドリブルが効いていました。

Dpp_0108

このセレッソのロングフィードは、あくまでもイニシアチブを握るための仕掛けだったようです。東京の重心を下げさせることに成功した15分過ぎ、セレッソは本来の攻撃スタイルにモードチェンジします。志向は中央突破。狙いはやはり、左右のWHの後ろです。アタッカー4人が変わるがわる慶悟とヨネの後ろに入り、基点となります。とくに慶悟サイドを狙われていたような気がします。アタッキングサードで基点ができるので、前線の攻撃が機能します。楠神は左に張り付いてパスを受け、ドリブルでペナルティエリアに仕掛けます。拓実と健勇はポジションを入れ替えながら基点のタスクを分担します。ただ、拓実はどちらかというとアウトサイドからドリブルでカットインするプレーに魅力があります。もちろんトップ下でもポストをこなせるのですけど、少し窮屈そうに感じました。健勇は足元の技術は高いですけど、独力突破が魅力なのでサイドかトップがオリジナルです。つまり、セレッソはトップ下を置いてますけど純粋なトップ下はいません。むしろアーリアを置いたほうがダイナミックな攻撃ができそうな気がします。

Dpp_0448

拓実と健勇が気を使う理由はもちろん、最終兵器フォルランの存在です。フォルランのシュートタイミングは、やっぱりJで見る他のアタッカーとは異質です。ミドルレンジでも威力あるシュートがきますから、脅威であることは間違いありません。もし一本でもゴールを決めていれば、やっぱりフォルランは凄いねということになったでしょう。危険な時間をしのげた理由は、今日も安定していた最終ラインのがんばりです。フォルランには両CB、楠神には徳永、拓実と健勇は、秀人と宏介が、それぞれタイトマークで自由を許しませんでした。フォルランはかなり苛立っていました。この心理戦がジャブのように効いていきます。

Dpp_0467

最終ラインが守備のリズムを作ると、セレッソに攻めさせつつも東京がオーガナイズするようになります。ポイントはWH。守備モードの東京は、3CHを横に並べて4+3の3ラインを敷き、バイタルエリア中央をクローズします。これで東京の攻撃リズムの源である中盤のターンオーバーができるようになります。東京がイニシアチブを握り返します。

Dpp_0103

一方で、現状の東京は守備モードに入ると攻め手を失います。中盤でターンオーバーできてもWHが攻撃参加しないので、アタッカー三人で攻めることになります。ロングカウンターの形が出来上がっていないので個人に頼るしかありません。それでもエドゥーとよっちがアタッキングサードで基点になれればシュートまで持って行ける可能性はあります。

Dpp_0543

セレッソはここを分断しました。エドゥーには藤本、よっちには山下が、ポストが入るとタイトにマークします。二人がドリブルで打開しようとすると、SBを混じえて前進を許しません。守備に関しては、互いに素晴らしい仕事でした。

Dpp_0002

前半は、互いの特長を熟知した上で打ち手を仕掛けあう、チェスのようなプロらしい戦略戦でした。前半はスコアレスで終了。

Dpp_0310

両チームとも守備モードに入った流れは後半も変わらず。先に動いたのはペッツァイオリさんです。フォルランに代えて龍を投入。プレーの質やコンディションというよりも、フォルランはかなり苛立っていたのでメンタルを心配したのかもしれません。もともとクールなイメージがあるセレッソですけど、そのなかでもフォルランは積極的に交わる様子は見られませんでした。

Dpp_0219

セレッソにアクシデントが起きます。蛍がコンタクトで負傷。キム・ソンジュンに代わります。今日を見る限りでは、セレッソは蛍依存が強過ぎるような気がします。チームの完成度は低くないのですけど、役割を整理できてないポジションがあります。蛍の相棒です。曜一朗がいた時のセレッソは、というか去年までのセレッソのダブルボランチは、扇原が低めでパスをさばき蛍が前に出る構成でした。いまは蛍にボールが集まり過ぎるのか、アーリアが所在無さげにしているシーンが目につきました。東京のアーリアは王様だったので、いまの状況はもったいないと思います。蛍の存在ゆえでしょう。アーリアは攻撃に絡んで価値が出る選手ですから、蛍と組むならアーリアよりリスクマネジメントに長けた選手のほうがベターかもしれません。

Dpp_0261

前半の終わり頃からフォルランは、拓実と縦にポジションを入れ替え、バイタルエリアで基点になっていました。龍はトップに張り続けます。これでセレッソの攻撃目標がシンプルになったかもしれません。フォルランは純粋なCFではないような気がします。アタッキングサードをかなり広範囲に動きますし、シュートレンジのスィートスポットはゴールエリアの外側のようです。フォルランがイメージする動きは、フォルランにとっては合理的でもチームメイトにとっては絡み辛いのかもしれません。曜一朗の不調と拓実の迫力不足、ポポさんとペッツァイオリさんのサッカーが機能しない理由はここにあるのかもしれません。成績も動員も期待を大きく下回り、その上チームが壊れてしまうのであれば、結果論だけどハイリスクなギャンブルです。Jリーグに注目が集まり、選手とくにセレッソの選手にとって、技術的により高い基準を示してくれた効果はあるのだと思います。でもサポーターにとっては高い代償になってしまいました。

Dpp_0031

フォルランと蛍、大黒柱を失ったセレッソは、中央突破を諦めサイドアタックに切り替えます。セレッソのサイドアタックと言えば丸橋ですけど、ペッツァイオリさんになってからは左で作って右で仕掛けるように変わっています。安藤からクロスがゴール前に供給されます。今日はこのクロスの精度に難がありました。セレッソが攻める割りに決め手を欠いた原因のひとつが、安藤のクロスです。

Dpp_0114

それからもちろん、アタッカーのシュート精度です。去年までは、なにしろセクシーで安定感がある曜一朗がセレッソのイメージビルダーでした。予想されたことではありますけど、いまの拓実と健勇に曜一朗のクオリティを求めるのは、ちょっと酷な気がします。

Dpp_0048

こうなるとミステルはコンサバティブになるだろうと思っていたら、やっぱり策を施すタイミングを計っていました。ようやくミステルが動きます。河野に代えてたまを左メイヤで投入。シフトを4-4-2に変えます。龍が入ってセレッソの攻撃が活性化していたので、守備を安定させる意図だと思います。たまはメイヤとして使ったほうがプレーを整理できるようですから、よっち、宏介とたまを絡めた左サイドの活性化も意図に含まれています。

Dpp_0177

さらにミステルが動きます。エドゥーに代えて相太を投入。エドゥー以上に相太にボールを集めます。相太を基点にしてよっちをフリーにする意図でしょう。

Dpp_0235

終盤は攻め合いになります。攻撃にかける人数が多いセレッソが優勢になります。ペッツァイオリさんの最後のカードは、楠神に代えて扇原でした。シフトを4-4-2に変更。拓実を左に、健勇と龍の2トップにします。

Dpp_0243

結局この作戦も奏功せず。東京もミステルが動けずカードを一枚残してしまいました。スコアレスのまま試合終了。セレッソ0-0東京。

試合後に東京ゴール裏に挨拶に来たアーリア

Dpp_0272

ゴレアーダが続きましたけど、やっぱりまだまだ東京は守備の組織化ができてるチームには攻撃で苦戦しますね。守備が絶好調なので大崩れはしないと思います。上位進出のために攻撃のレベルアップを期待したいです。

Dpp_0256

鳥栖、浦和、鹿島、神戸、川崎と上位勢との連戦です。とてもワクワクしています。期待を大きく膨らませて秋を迎えるために、難敵ですけどひてつ一つクリアしていってもらいたいです。

Img_5325


最新の画像もっと見る

コメントを投稿