ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

まんぷくロケ地の旅 -20181104 和歌山-

2018-11-07 21:42:56 | 連続テレビ小説まんぷく

晩秋というのにあったかい日が続く11月。

いよいよ、まんぷくの本格的なロケ地巡りをスタートします。今作もよろしくお願いします。BK朝ドラのロケ地巡りは毎年この時期。ワンダーランドにかこつけて、ついで旅です。

まんぷくロケ地で最初にやってまいりましたのは、こちら。

マリーナシティでございます。

マリーナシティのなかにあるテーマパーク、ポルトヨーロッパです。イベントがなければ、入場だけなら無料です。

こちらは、カーネーションとあさが来たのロケ地として、すでにおなじみです。最初はびっくりしましたけど、さすがに慣れました。

それでは、まんぷくロケ地巡りの旅、スタートです。「1938年」。

「昭和13年の大阪です」。

「この前の年に、日中戦争が始まり、世の中は軍需景気に沸いていました」。

「この人が咲姉ちゃんの結婚相手、小野塚真一さん」。咲姉ちゃんと真一さんがデートしてた橋の上。

「結婚式は、派手にしなくていい」「はい」。

「呼ぶのは、身内だけにしよう」。

「はい」。

「朝から何も食べてへん」「ほんまに?」「うん」。福ちゃんと敏子ちゃんとハナちゃんが待ち合わせしてた繁華街。

「あっ、福ちゃん!」。

「あ~! ハナちゃん!」。

「久しぶり!」「久しぶりって10日しかたってない」「卒業式以来やん」。

「はあ~」「え~! どないしたん? 元気ないね」「やっと取れた休みやから」「ああ仕事で疲れてるんやね」「うん」「ほなラーメン食べよか」「ラーメン?」「しなそばのこと」「最近はラーメンいうんが新しいんやて」「え~食べたい」。

「う~ん。敏ちゃん学校どない?」。福ちゃんがラーメンに出逢った香楽の屋台があった川縁

「う~ん、初めっから授業が難しくてもう嫌や。薬科専門学校なんて行きたくなかったのに」「お父さんが勝手に決めたんやもんね」「女はすぐに働かなくてええって」。

「私は楽しいよ、タイピスト学校。先輩がすてきやの。背筋がな、ビシッと伸びて、パシパシパシパシパシって」「ええな~ハナちゃん」「羨ましい!」「ええっ。福ちゃんかて電話交換手は人気の仕事やない」。

「そうよ。なりたがる人はたくさんいるんやから」「そやけど、ねえ、私って器量が悪いん?」「器量?」。

「ずっと女学校で周りに男の人がいなかったからそんなん考えたこともなかったわ。うちは、べっぴんやない子が電話交換手になるんやって」「嘘や!」「そんなん気にするなんて福ちゃんらしくないよ」「そうそう。うちはお嬢様学校やったけど、福ちゃんだけは貧乏やったやない?」「貧乏やった」。

「でも全く平気やったでしょ」「うん、平気やった」「そういう福ちゃんやから私らは大好きやの」「器量なんて気にせえへん」「そやね。分かった。気にせえへん!」。

「へいお待ち」「うわ~! これがラーメン。あ~!」「食べよ」「頂きます」「頂きます」「う~ん。おいしい!」。

「でしょう?」「おつゆもおいしいのよ。飲んで飲んで」「う~ん、これはおうちでは作られへん!」「でしょう?」。

「昭和13年は、チャップリンの「モダンタイムス」が封切られた年です」。

「あ~面白かった!」「チャップリン大好き!」「大笑いしてしもた。なあ福ちゃん」「歯車の中に入っていくとこ」「そう!」。

「歯車?」「福ちゃん眠ってたん?」「ちょっと考え事してて」。

「何それ!」「もったいない!」。

「そんなことがあったんや」「そら映画どころやないよね」「言うてくれたら、今日にしなかったのに」。

「ごめん。でも咲姉ちゃんが行っておいでって。お母さんの面倒見てるからって言ってくれて」「いいお姉ちゃん」。

「咲姉ちゃんがいなくなるのがさみしいんやない? お母さん」「うん?」。

「福ちゃんと2人きりになるのが不安なのかも」「ほんまにおなかが痛いんでしょ? お母さん」「もしかしたら盲腸かもって」「病は気からっていうやない」「克子姉ちゃんみたいなこと言わんといて」「あっ、ちょっと」。

「いらっしゃいませ」。真一さんが結婚指輪を買いにきた咲さんが勤める宝石店。

「指輪を見たいんですが」。

「はい」。

「結婚指輪です」。

「咲姉ちゃんの結婚のお祝い何かしたいねん」。

「私のお父さんが」「敏ちゃんのお父さんはええから」。

「面白い機械見たんやって。中之島の見本市で」「機械?」「そやから」。

「1941年、昭和16年。咲姉ちゃんの結婚式から、3年がたちました」。

「その間に、第二次世界大戦が始まり、日中戦争は、日本軍の連戦連勝という報道に、世の中は高揚していました」。

「うん!」。

「うん! 私大好きなんです、ラーメン。おつゆも飲んでみて下さい」「はい」。

「ああ、うまい!」「んん!」。

「電話交換手?」。

「入社した時は電話交換手でした」「確か、前に大阪東洋ホテルに電話した時、間違えて、外国人につながれたことがありました。あれは3年ぐらい前だったかな。僕は全然英語ができないから、訳分かんなくて大変でしたよ」「あっ…。大丈夫ですか? お水」「んん」「ん?」「んん」「えっ?」「んん…。私です」。

「福子さんが?」「もう~立花さんやったんや。申し訳ありませんでした」「いやもう昔の話ですから」。

「ほんまに、ごめんなさい」「そっか…。じゃあ、お姉さんの結婚式より前に、僕たちはおしゃべりしてたんだ」「そうですね」。

「こういうのを縁っていうんですかね」。

「このおつゆは、何から出汁をとってるんだろう。ハハハ…。ハハハハ」。

「この年の12月、ついに日本は、アメリカ、イギリス各国を敵に回した、大きな戦争に突入しました」。

「この時はまだ、誰も日本が戦争に負けるとは、思ってもいません」。

「もしかしたらからかわれただけかもしれない?」「うん」「すいません。今の、忘れて下さい」「そやったらひどい話やわ。その立花さんという人とは、もう二度と会わへんかったらええんよ」「でもそうやなかったら? 実は相手が本気やったら」「福ちゃんどう思てるの? その人のこと」「どうって」。

「3年ぶりに会うて、一緒にラーメン食べただけでしょ。何とも思ってないから困ってるのよね」「そういうわけでは」「好きなん!?」「もうよう分からへん!」「その前に福ちゃんのお母さんが許さへんのとちゃう?」「結婚相手はお母さんが決めるって言われてるんでしょ」。

「私もう行かんと」「えっ?」「咲姉ちゃんのお見舞い。風邪が治らないんやて。うん、んんん」。

「ちょ…ちょっと」「何なん?」。

「昭和17年、夏。アメリカ、イギリスなどの連合国を敵に回した戦争は、日本の勝利が続いている。新聞には、そんな見出しが躍っていましたが、人々の暮らしは、次第に苦しくなっていました」。街角掲示板のある路地

「大事な人がいるなら、生きてそこにいるなら、簡単に手放してはいけない。いけないよ」「立花さん」。

「ハナちゃん。敏ちゃんもありがとう」。萬平さんを救うために憲兵庁舎に向かう福ちゃんが敏子ちゃんとハナちゃんと待ち合わせしてた繁華街。

「ほんまに行くん? 福ちゃん」「行くよ」「私ちょっと怖なってきた」「一緒に行くって約束してくれたやん」。

「もう覚悟決めないと」「分かった」。

「誰?」「友達だ」「それぐらい分かるわ」。

「雨降ってきた」「帰っていいぞ」「あ…あんたなあ!」。

「このころはまだ、戦争は遠い所で起こっていることだと、福ちゃんたちは思っていました。でも、この3か月後。初めて本格的な空襲が、北九州を襲ったのです」。

「昭和19年夏。日本の戦況は、次第に悪くなってきました。6月に北九州が空襲されたことを受けて、東条内閣は、学童疎開促進要綱を閣議決定」。

「子どもら連れて逃げなあかんの?」「7月には、サイパン島の守備隊が全滅。そして、東条内閣は、総辞職に追い込まれたのです」「これやったらほんま、本土攻撃もありうるよ」「アメリカ軍が、攻めてくるの?」「大阪も空襲されるんやろか?」。

「東京が初めての空襲を受けたのは、昭和19年11月24日のことでした。大規模な空襲ではありませんでしたが、人々は動揺しました」「これはもういよいよやね」「大阪にアメリカの飛行機が来るわ」「怖い…どないしよう」。

「ラーメンの屋台がなくなってる」「当たり前やない。こんな時にラーメンなんか作ってられへんよ」「こんな時やからこそ食べたいのに!」。

「福ちゃん、実は疎開することにしたの、私」「えっ」「私も、田舎の親戚を頼って」「そうなんや」「離れ離れになるけど、戦争が終わるまでの辛抱よ」「絶対元気でまた会おね!」「またここで、ラーメン一緒に食べよね」。

ポルトヨーロッパは、コンパクトななかにいろんな表情を持っていますから、ロケ地としておもしろいです。続いては、大阪に参ります。


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