ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2013J1リーグ第21節FC東京vs横浜Fマリノス@味スタ20130817

2013-08-18 21:17:46 | サッカー

お盆週間があけます。夏休みを取られていたかたも多いと思います。お仕事されてる皆さん、ファイト(o^^o)。北海道では学校も始まりますね。

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とはいえ、東京は夏真っ盛り。残暑厳しいですけど、がんばりましょう。

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今日は首位広島と勝ち点1差の2位、好調マリノスです。日スタで、悔しい逆転サヨナラ負けを喫し、リベンジを誓う東京です。

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マリノスに完膚無きまでに叩きのめされました。単純な一敗ではなく、価値ある敗戦にし得る一戦だったと思います。ボクらはいいものを目撃しました。東京にとって、もの凄くいい経験になった試合だったと思います。この経験を活かすことができるならば、東京はさらにワンランク上がります。そんな素晴らしい目標を見せてくれたマリノスに感謝です。

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東京は慶悟と加賀が戻り、ベストメンバーです。試合前のアーリアと宏介の儀式

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マリノスは怪我の不安がある学ではなく端戸が入ります。その他はベストメンバー。日スタではマルキーニョスがサスペンションで不在でした。今年仕様のベストなマリノスと初めて対戦することになります。

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開始早々、東京がリズムを掴みます。ワイドオープンのアタックが有効で、とくにドゥトラの背後を狙ったカウンターを仕掛けられました。わずかな時間でしたけど、ここで先制していれば、また違った戦い方もできたかもしれません。でも、結果論ですけど、今日のマリノスにはやっぱり適わなかったような気がします。

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5分を過ぎるとマリノスのリズムになります。東京がリズムを掴んでいた時間は、俊輔がまったくボールを触れませんでした。これは東京が俊輔を抑えていたわけではなく、俊輔自身が敢えて触らなかったんだと思います。トップ下の高さを維持して、左右に動いていました。序盤のマリノスは、中央を経由せずサイドを攻めます。これでは単調になりますけど、点を取りに行くというよりは、東京の攻め所を伺っているような印象を受けました。マリノスがリズムを掴んだ要因は、マリノスの戦い方にあります。まず、マリノスの攻撃は急ぎません。東京がハイポジションでプレッシャーをかけてくると、バックパスでいなします。最終ラインのこの判断が的確で、かつ前線ともコンセンサスが取れています。なにげないですけど、チームとしての完成度の高さを表していたと思います。

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マリノスの攻撃はボランチから始まります。バックパスで落ち着かせたボールは、富澤か中町に渡します。ボランチが攻撃ルートを決めます。マリノスの両ボランチはとてもよく動きます。主に中町がチェイサーで富澤がアンカーのようです。動きはしますけど、この役割分担でバイタルエリアのマネジメントができています。

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攻撃ルートの選択肢は、ようするに俊輔です。序盤自分の居場所を探るようにトップ下に張り付いていた俊輔が、この時間当たりから本来の俊輔に戻ります。中盤を自由に動き回ります。マリノスのパス出しは、俊輔の動きを基準にしていると思います。俊輔がパスを受けようとしているのか、パスコースを開ける動きをしているのかをメンバー全員が理解しているんだと思います。The俊輔システム極めりというところでしょう。

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後方がどっしりしていますし、全員のプレー判断の基準が明確ですから、前線の選手は、ディシプリンのあるなかで自由にプレーできます。個々に役割分担があります。攻守に4-2-3-1の穴を埋めているのが兵藤です。俊輔の動きを見て、守りの際はその穴を埋め、攻撃ではパスコースになります。兵藤と中町の運動量が、マリノスの約束事として決められないシステムそのものです。端戸はアタッカーです。マルキーニョスよりもトップにいることも多く、ポスト役も担っています。マルキーニョス、兵藤と絡むことで、攻撃のアクセントになっています。そしてマルキーニョスは、中央と左サイドが主戦場のようです。どちらかというとセカンドアタッカーっぽい動きで、東京守備陣のプレッシャーがない場所に消えてから、中央に侵入してきます。この消えた所から一瞬のスピードでシュートできそうな場所に顔を出す嗅覚が、マルキーニョスの真骨頂でしょう。

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マリノスの守備は、試合を支配する守りかたをします。ポゼッションできるようになると、マリノスの最終ラインはほぼハーフウェイまで上げます。東京はカウンターのチームです。マリノスはラインを高くすることで東京がターンオーバーする基点、つまりカウンターの起点を低く押し留めます。東京のカウンターは、スピード系のアタッカーに一発で放り込むのではなく、トップ下を絡めてワンタッチのパスを縦に速く送ることを基軸にしています。自陣に押し込められるとカウンターができませんから、バックパスを選択します。東京もマリノスもバックパスをしますけど、意味合いがちょっと違います。マリノスが主体的な意図のあるバックパスであるのに対し、東京は消去法的な意味合いです。さらに、後ろでポゼッションする場合東京はサイド、とくに徳永にボールを預けます。ここからの展開シナリオを東京は持っていません。東京のサイドは、高く位置取ることで有効で、パス回しの基点とオーバーラップを狙うことができます。でも、低い位置からのビルドアップは今のところできません。マリノスは東京を自陣に押し込めることで、ターンオーバーの位置を高く保ち、結果、試合を支配します。

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前半の東京で唯一気をはいていたのがルーカスでした。攻撃でルーカスを基点にするのが東京の常套ですけど、序盤は兵藤とドゥトラに寄せられ不安定でした。これを、ちょっとポイントをずらすことでアジャストしました。守備では大貢献で、中盤を広範囲にチェイスし、ボールを奪いに行っていました。時には激しいスライディングタックルを見せ、闘志が伝わってきました。

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それから守備陣はマリノスの攻撃をよく凌いでいました。結局マルキーニョスにゴールを許しませんでしたから、その点は良かったと思います。残念ながら、それでも前半の東京は成す術がありません。マリノスはマルキーニョスだけではないのです。

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前半31分。中澤がマルキーニョスに送ったロングフィードを徳永がカット。このボールがドゥトラに納まります。この不可抗力が綾でした。徳永はカットのため前に出ていました。その背後にマルキーニョスが残っています。さらに兵藤も徳永の背後にいます。加賀がカバーに行きますが、その前にドゥトラがマルキーニョスに当てます。マルキーニョスは基点になりターン。ドゥトラがバイタルエリア中央に侵出。ヨネがマーク。マルキーニョスの背後を兵藤が上がります。加賀がマーク。マルキーニョスは徳永がマーク。マルキーニョスの選択は、インサイドを上がってきた俊輔。俊輔はフリーで受けワントラップ。前線の状況を見て、左外にいた兵藤にパスします。ここから兵藤ショー。兵藤は対峙する加賀の股を抜きます。そこに端戸。端戸にはモリゲがついていましたけど、常にモリゲの前に体を入れていました。状況を見て何ども動きなおしていました。兵藤は端戸とタベーラ。戻りをダイレクトで流し込みます。なんだか何時も兵藤にやられているような気がしますね。似合わずと言ったら失礼ですけど、スキルフルなゴールでした。ゴラッソ。東京0-1マリノス。

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やはりこのまま成す術なく、マリノスに支配されたまま前半終了。

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ポポさんの判断は早かったです。後半頭から秀人に代えてたまを投入します。アーリアをボランチに下げます。これが奏功します。意図は右サイドの活性化です。狙うはドゥトラ。スピードとアジリティのあるたまを高い位置に据えます。兵藤は動き回る分、実はドゥトラが孤立する状況ができます。ここが狙いです。たまを有効活用するため、徳永を攻撃的に使います。アーリアをアンカーとして置きパスを集めます。アーリアが時間を作り、徳永が高く位置取らせます。ここで徳永にパス。兵藤が徳永に付きますから、ドゥトラはフォローがなく丸裸です。たまを軸にアタッカーが寄せ、ドゥトラの背後を再三狙います。これで東京の攻撃が活性化しました。この時間帯が15分ほど続きます。前半まったく成す術がなかった東京を、ひとつの采配で蘇らせ、強いマリノスと対峙できるまでにしたポポさんはグッドジョブだったと思います。ただ、結局この時間帯を凌ぎ切ったことがマリノスの勝利に継ります。

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学が使える状態だったら違っていたと思うのですけど、樋口さんの打ち手は対処療法的なものでした。端戸に代えてディフェンダーの奈良輪を投入し、ドゥトラの前に置きます。端戸のコンディションもあった思いますけど、守備を安定させる意図でしょう。それ以前に、すでにマリノスの選手が東京の戦い方に合わせてアジャストしていたので、奈良輪投入は補完的な意味合いになりました。マリノスがリズムを取り戻すのに有効だったことには変わりありません。

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もう一度リズムを掴みなおすために、ポポさんがどんな手を打ってくるのか注目でした。ポポさんの選択はナオでした。慶悟に代えての投入です。ずっと基点になり続けていたルーカスをトップ下に置きます。ナオはアタッキングサードでパス回しに参加すると、無理にドリブルすることがあるのですけど、フィニッシャーとして使うと非常に有効です。ルーカスとたまで攻撃を作ることが前提の選択だと思いますけど、何度かビッグチャンスを作っていたので、この交代は合理的だったと思います。結果が伴わなかったことが残念です。

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最終盤、ポポさんがギャンブルに出ます。どうしても負けたくなかったんでしょうね。気持ちは伝わりましたけど、結果は裏目に出ます。ヨネを容平に代え、2トップにします。たまをボランチに下げます。たまのボランチとしての特性は、クリティカルな状況でしたので評価するには可哀想です。守備が不安定になることは覚悟の上だと思いますので問いません。むしろ、攻撃の基点とアクセントになっていたたまを前線から失うことになりました。

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樋口さんはコンディションを考慮してか、兵藤を小椋に代えます。この両者の采配は樋口さんに軍配が上がります。

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後半44分。東京は結果的にパワープレーに出ます。モリゲが前線のルーカスに当てようとします。この時たまはルーカスのフォロー。アーリアは右に開いていました。宏介と徳永もほぼ最前線。後方には加賀しかいません。モリゲのパスを中町がカット。こぼれたボールを小椋が拾い、前線のマルキーニョスに送ります。マルキーニョスがハーフウェイで受けた時、俊輔が攻め上がっています。東京自陣には加賀のみ。一時1on2の状況です。モリゲと徳永が戻ります。ペナルティエリアの前でマルキーニョスは俊輔にパス。ゴール正面で、俊輔が持ちます。右ワイドを小椋が上がっていて、3on3。マルキーニョスはモリゲがマーク。小椋はフリーですが離れすぎていて、実質、加賀+徳永vs俊輔です。ここから俊輔劇場の始まり。加賀と対峙した俊輔は、跨ぎフェイクから左、右と切り返し、加賀を死に体にします。最後に左にフェイクした時は目の前が開いていました。左足で左隅に決めました。スーペルゴラッソ。東京0-2マリノス。

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マリノスは、最後は富澤を天野に代え、小椋をなかに持ってきて逃げ切りを図ります。このまま試合終了。東京0-1マリノス。

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マリノスの試合運びは完璧でした。自分達のやりたいサッカーをしただけでなく、東京にアジャストしていました。ベテランが多いチームならではですね。マリノスの選手は、プレーひとつ一つにすべて意図があるんです。何気なくプレーしちゃうシーンがほぼ皆無です。

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単に負けたではなくて、こういう面も含め、まだまだ東京は学べきところが多いことをマリノスは教えてくれました。レベルの高いチームと対戦するとホントにいい経験ができます。大事なことは、この経験を活かすこと。敗戦からできる限り多くを学習することです。

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スポーツ祭東京2013が始まりますので、味スタでの試合はしばらくお休みです。秋に味スタで再会する時には、バージョンアップした東京を期待したいと思います。

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