ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

まんぷくロケ地の旅 -20190126 淡路島-

2019-02-10 14:39:45 | 連続テレビ小説まんぷく

もう今年は降らないかなと思っていたら、二月も中旬になって雪模様の東京。

ようやく萬平さんがチキンラーメンを作りはじめましたね。それにしても、ラーメン作りの話が長い^^;

先月末に土スパのまんぷくイベントがありましたけど、今年もあえなく落選。傷心をいやすべく、ロケ地めぐりの旅でございます。

やってまいりましたのは淡路島の南端。

吹上浜です。

浜の西端にキャンプ上がありますけど、そちらは有料施設ですので、駐車場などは利用できません。浜には駐車場が見当たらなかったけど、堤防に寄せて停められるスペースがあります。

それではロケ地めぐりの旅をスタートします。

実際にいってみるととても広い浜です。浜の西側に向かいます。

オープニングで福ちゃんが行進してる浜です。ちょうど夕暮れが訪れる時間帯だったので、オープニングの雰囲気にぴったりでした。

 

 

 

 

「昭和21年(1946)5月」。

「ああ、海だ。ハハハ」「海だ~!」「福子!もう、子どもみたいに!」。

「昭和21年5月、福ちゃん、萬平さん、鈴さん、神部さんの4人は、大阪の中心部から、南に20キロ離れた、泉大津という所に住むことになりました」。

「萬平さん!」「冷たいな、まだ」。

「萬平さん、気持ちいいですよ」「うわ~!冷たいな、これは」「濡れますよ」「ああ、濡れちゃった。ああ…」。

「お母さん」「お義母さん!気持ちいいですよ! うわ! ハハハハ!」「あっ!」。

「おるおる。来い来い来い来い!」。

「おっ!よっしゃ! ハハ、こら入れ食いやあ」。

「波頭が青白く光ってる」「何で?」「夜光虫だよ」「夜光虫。面白い」。

「心配してるんだろうな、お義母さん。こんな所に引っ越してきて、暮らしの目処も立たなくて」「すごく心配してます。そやけど私は、ワクワクしてますよ。新しい土地に来て、目の前には、海があって」「ハハハ」。

「萬平さんはあの鉄板をどうしようかずっと考えてる。今度は何か、すごい事を思いつきそう。世の中の役に立って、みんなを喜ばせるような何か」「ああ」。

「それとね… お母さんの心配事がもう一つ。孫が欲しいんですって」「そうだな。ここなら子どもも伸び伸び育ちそうだ」「え?そしたら萬平さんも…」「ああ」。

「萬平さんたちの予想通り、次の日は、青空が広がりました。5月なのに、真夏のような陽気」。

「よし!」。

「集めてきました!」「おおそうか」「手伝うてくれる人がいたの?」。

「腹減った~」「わいもや」。

「神部君」「こんなに!?」「頑張って集めてきました!」「福子!」。

「翌日から、塩作りの準備が始まりました」「萬平さん代わりましょか?」「大丈夫だ」。

「81枚の鉄板を並べるんですから、その土台になる杭も、大変な数です」「よいしょ」。

「あんな萬平さん初めて見た」。

「いよいよ、鉄板が海岸に運び出されていきました」。

「この81枚がずらりと並べば、塩作りが始まるのです」。

「神部君」「はい」「あそこは少し、角度つけすぎだ」「はい」。

「次はこっちの持ってこい。おいちょっと待て待て!」。

「張り切っている萬平さんを、福ちゃんは頼もしく見つめていました。ところが…」。

「あ~っつ!あっつあっつ!」「熱ないと塩は出来へんぞ」「何でこんなに重いんじゃ」「重ないと鉄板が風に飛ばされますよ」「分かってるね、小松原君」。

「もうすぐ塩作りが始められる。みんな頑張ってくれ!」「はい」「よし」。

「皆さ~ん!飯の時間です」「ああ、腹減ったわ」。

「若い女がいます」「女?」「新しいお手伝いさんやて」「女、女~!」「女~!」「女~!」「女、どこ~!」。

「ついに、塩作りのための準備が整いました。倉庫には、塩の花からにがりを抜くための、居出場が作られ、外には、鹹水を煮詰めるための大釜。雨よけの屋根もついています」。

「そして…砂浜に並んだ、81枚の鉄板」。

「砂を混じらせるなよ」「はい」。

「こんなもんか」「おい!多すぎるぞ野村!」「水分蒸発する前にこぼれ落ちるぞ」「あっ!バケツ置くの忘れた!」「あほじゃ」「これはなかなか大変や」。

「水が足りなくなったらすぐに汲みに行け」「よし」「ほら!」「走れ走れ~!」「よっしゃ~!」「もたもたするな!」。

「ああ」「こりゃがばいきつか!」「あと何杯や」「あ~腕がパンパンや」「そんなんやと先が思いやられるぞ」「こんな力仕事とは思わなんだ」「同じことばっかり繰り返すのはもう嫌や」。

「萬平さん…」「よし。じゃあみんなで歌を歌いながらやろう」「歌?」「黙々とやってるだけじゃ確かに気が滅入ってくる」。

「よし、歌おう!」「何を歌うんですか?」。

「守るも攻むるもくろがねの~」「やめい!」「えっ?」「軍歌はもううんざりじゃ!」「僕もです」「戦争はもう終わったんや」「今の、はやり歌でええんやないの」。

「赤いリンゴにくちびるよせて」「そんな歌じゃ…」「だまってみている青い空」「リンゴはなんにもいわないけれどリンゴの気持ちは~」。

「青い空 リンゴはなんにもいわないけれどリンゴの気持ちはよくわかる~」「リンゴ可愛や可愛やリンゴ」「これが鹹水?」「なめてみろタカちゃん」「うわっ、しょっぱい!」「これを煮詰めていくんですね」「うん」。

「萬平さ~ん! 認可が下りました~!」。

「下りた!」。

「よしっ!」。

「福子!」「ついに、製塩業に認可が、国から下りたのです」。

「おいみんな!見ろこれ!ほら!」。

「これから、萬平さんたちが作るお塩が、納品されていくのです」。

「ええっ! あれが、全部鉄板。鉄板で塩作るやなんて初めて聞いた」「でもまめにさびを拭き取らないと、塩が、茶色くなってしまいますから大変ですよ」。

「もうどのくらいの塩が出来てるんや」「かます22個だから、大体880キロですね」「十分納品できる量やないか」「ええ」。

「よし、今から僕の車で専売局まで運んだる」「本当ですか」「ああ」。

「ありがとうございます。僕も一緒に行きますから」「相手は役人や。誰が行っても手続きは変わらん。君はどんどん塩を作れ」。

「その日から、仕事は一層大変なものになっていきました」。

「な~んでわしはこんなことしとるんじゃろうか。住み込みのええ仕事があるからって誘われて来てみたら、毎日毎日鉄板に海水流して、すずめの涙ほどの給料しか出んで。あげくの果てには、自分の食いぶちは自分で釣れってか」「ほんまや」「誰に誘われたんやったっけ」。

「ほしたらけえへんかったらよかったやないか。今からでも出てったらええ」「帰ったかてしかたありませんよ」「仕事なんかなかっちゃけ」「ほしたら文句言うな。社長らは、自分らは飯を食わずに俺らを食わしてくれてんねんぞ」「分かってるわ、そんなこと」。

「俺はな、盗みに入ったんや。社長や奥様たちがいる家に」「盗み?」「戦争から帰ってみたら、家族は空襲で死んでしもてて。もう、やけになってな。せやけど、社長は俺を許してくれた。俺は社長に恩義があるんや。どんだけ会社が苦しくても、絶対に辞めへん」「わしもおんなじや。戦争から帰ったら、家はなかった。家族も行方知れずや」「わいもです」「僕も」。

「ひどい話や。お国のために戦って、戦争から帰ってきたら、子どもから石投げられたわ。戦争に負けたんはお前らのせいやって。こんな戦争最初からやらんかったらよかったんやって」「そんなんあるか」。

「あのまま大阪うろついてたら、今頃、俺もやけになって、何か悪さして、捕まってたかもな」「神部には、感謝してる」「俺もや」「俺も、感謝してますよ」「社長にも、神部さんにも」「ありがとう。そう言うてくれたら…」。

「おお~!来た~っ!」。

「釣れんなあ」「明日も仕事か…」「楽しみは週末だけですよね」。

「昭和22年(1947)春」。

「昭和22年、季節は春になりました」「よし、ええ塩加減や」。

「もちろんその日は、たちばな塩業は臨時休業でした」。

「ほ~ら、海よ」。

「広いだろう源」「やっと元の元気を取り戻したのは、梅雨が明けた頃でした」。

「何してるの、萬平さん」。

「ああ、動物性タンパク質の材料を探してるんですよ」「タンパク質?」「ええ」。

「捕まえました!」「わしもや!」。

「お義母さん!」「うわあ~っ!」。

「何じゃ」「何か爆発しませんでした?」。

「なしてこがん暑かとや」「社長全然こっち来えへんな」「わしらに任せっきりでなあ」「塩には興味なくなったんとちゃうか」。

「こんくらいでええやろ」「せやな」「行こうか」「行こう。ようとれたな」「うまく行くかなあ」「いくわ」「のう、あれがあいつらの仕事なんか」「海水浴できてええのう」「わしらはこんなきっつい思いしてんのに」「不公平や」。

「何でわしらがこんなこと…」「ダネイホンはあいつらが作ったらええねん!」。

「これが鹹水作りか」。

「実は真一さんは、福ちゃんと萬平さんにうそをついていました。いずれみんなも知ることになるのですが…」。

「あ~あ。これ終わったら今日もワカメとるんか」「やってられへんのう」。

「ダネイホンは、栄養もとれて消化もいいと、病院関係者に知られるようになり、みるみる注文が増えてきました。塩作りも、みんな職人さんのように手際よくなって、萬平さんの会社は、すっかり軌道に乗りました」「何もかもが順調。ところが…」。

「ごめんなさい。萬平さんたちがいない間にこんなことになってしもて」。

「みんながいない間に、海岸の鉄板はこのありさま。大釜も、さびだらけになっていました」。

「こんなものはすぐ作り直せる。鉄板のさびを落として、土台も作り直して」。

「萬平さん」「ん?」。

「もう…お塩作りはやめませんか」「え…」。

「この鉄板に海水を流すのは重労働やったなあ」「真夏はほんま死ぬかと思うたわ」「こんなことやってられへんって、何べん思たか」「ほんでも、塩作りをやめるとなったら、何や寂しいのう」「これからはみんな、ダネイホンを作るっちゅうことか」「みんなでできるとは思えんな」「どういうこっちゃ」。

「こんなに人数はいらんて、半分ぐらいクビになるかもしれんぞ」「えっ!」「社長がそんなことするわけないやろ」「そういうこともありえるって、言うとるだけじゃ」。

「社長は優しい人やぞ」「社長の頭の中には、新しい会社の姿がちゃんと見えてんねや」。

「初めてここに来た時のこと思い出すなあ」「あの時はまだ、源ちゃんも産まれてなくて、お金も、会社も、何にもなくて…。そやけどうれしかった。今から何が始まるんやろうってワクワクしてた」。

「もうあのころには戻れない。戻れない。せやけど…せやけど大丈夫源ちゃん。絶対…絶対なんとかなるから」「絶対…」。

この岬をめぐって押登岬のほうに向かうと、手りゅう弾事件の現場のロケ地なのですけど、岩場が続くようなのでとても危険だと思います。キャストとスタッフがどうやって行ったのかなあ。

冬とはいえサンセットのアンニュイな雰囲気も手伝って、浜にたつと、塩軍団の雄姿を想い出してサウダージな気分になりました。

キチンラーメン作りも佳境。本収録もそろそろクランクアップだと思います。

ラーメンが完成してからもまだ放送期間は一か月くらいありそうです。どんな展開が待ってるのか楽しみです。