ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

まんぷくロケ地の旅 -20190103 明治村-

2019-01-20 14:48:55 | 連続テレビ小説まんぷく

あたたかい日差しが続く東京。

 

今年もロケ地めぐりの旅をスタートします。

2019年のロケ地めぐりの旅は、北海道と滋賀がメインになりそうで、すでに楽しみです。

今年最初のロケ地めぐりの旅は、来週からまた新展開を迎える好調まんぷく。

土曜スタジオパークin大阪は残念ながら落選してしまいました。想い出深い石橋での開催だけにぜひ参加したかったのですけど…

明治村でございます。

ここのところ明治村が朝ドラで使われることが多くて、三作連続で訪れることになりました。

それではロケ地めぐりをスタートします。帝国ホテル中央玄関です。福ちゃんが最初につとめた職場ですね。

「いらっしゃいませ。ご到着でいらっしゃいますか?こちらに、お名前とご住所をお願いします」。

「客室係がご案内いたします。512号室にお願いします」「はい」「何か?」「すいません」。

「またのお越しをお待ちしております。ブラウン様」「電話交換手に伝えてください。本当に気にしなくていいからと」「電話交換手ですか?」「英語のとても上手な女性です。サンキュー」。

「大阪東洋ホテルで働き始めて1か月。福ちゃんは、電話交換手から、フロント係に異動になりました」「いらっしゃいませ」「フロント係は、ホテルの顔です」「村上様ですね」「もう、福ちゃんにはうれしいことばかり」。

「真一さんと、幸せになりなさい」「ありがとう、お母さん」「よかったね」「よかったね。お母さん、ありがとう!」「今井さん。今井さん。そんなに笑わなくていいから」「申し訳ありません」。

「ありがとうございました」「世話になったね」「またご利用下さいませ」「ごゆっっくりお過ごし下さいませ」「そうや、伝票整理しとかな」「あっ、もう私がやっておきました」「ありがとう。もうどっちが先輩か分からへんわね」「何言うてるんですか保科さん」。

「今日6時からの宴会、分かってるね」「はい支配人」「承知しております」「君たちも接客係やから、よろしゅう頼むよ」「はい」「お任せ下さい」。

「いらっしゃいませ。立花さん。いらっしゃいませ」「福子さん」「はい」「アメリカと戦争が始まってしまいましたね」「はい」。

「でも…」「でも…」「僕と付き合って頂けませんか? お願いします、福子さん!」「へっ!?」。

「僕は、あなたのことを、もっと…もっ…。何を言ってるんだ僕は。すいません」「えっえっ…」。

「今の、忘れて下さい」「えっ…」。

「えっ?えっ?えっ?えっ?」。

「えっ?あ~…」。

「この前のパーティーで、ズボン濡らした人?」「立花さんです」。

「いつのまに親しくなったん?」「3年前、姉の結婚式で」「3年前から?」「いや、違います。あの…。この前偶然お会いして、一緒に、ラーメンを」「ラーメン?」「ラーメン」「それだけです!う~…」。

「ご案内お願いいたします」「はい。ご案内します」「ごゆっくりお過ごし下さいませ。ん~…。あ~…」「今井さん?どうしたん? そんな顔、今井さんらしくない」「えっ… どんな顔してたんですか、私」「立花さんのこと?」。

「何かあったの?」「母が、あの人は駄目やって」「何で?」「結婚相手は自分が決めるって。もうどうしたらいいんですか。保科さん教えて下さい」「ちょ…ちょっと待って!」「保科さんなら…」。

「そんなことないよ」「え?」「私は、男の人に好かれてるやろうとか、そういう経験たくさんあるやろうとか、思てるかもしれんけど、まったくないから」「またまた~」「むしろ聞きたいのはこっちよ。どうしたらいいの、私は」「へっ?」「「へっ?」やなくて」。

「失礼いたしました」「いらっしゃいませ」「こちらにお泊まりの、小山茂幸先生に、牧、善之介が来たと、お伝え願いたいんですが」「牧さん!」「あなたは…」「姉の知り合いの歯医者様で」「あっ」「妹さんが、どうしてここに?」「私は以前からこのホテルで働いております」「違う」。

「ん?」「お姉さんが救急車で運ばれたのに、どうして行かないんです?」「救急車?」「姉に何かあったんですか?」「ゆうべ、緊急入院されたそうです」「緊急入院?」「上本町にある真田山病院です。製薬会社の知り合いから聞いたんです」。

「すいません、今日は、早退させて下さい」「分かった」「ありがとうございます!」。

「そしたら、お姉さんは?」「しばらく入院することになりそうです。私事で心配かけて、すいません」「ううん。付き添ってあげなくてもいいの?」「旦那様がいるし、今は安静にするしかないんで」「そう」。

「ここならゆっくり話ができます。あそこで」「いいですね」「立花」「すぐ行きます」。

「いらっしゃいませ」「いらっしゃいませ」「あそこで、仕事の打ち合わせをします」「どうぞ、ご利用下さい」「次の休みは木曜でしたよね。僕はその日は、夕方からなら、大丈夫ですから」「あの…その日は、ちょっと…」「そうですか。じゃあ、次の休みに、僕が時間を空けます」「その日も、ちょっと…」「何か、あったんですか?」「今は仕事中なので」。

「立花。はよ来い」「はい」「お客様の打ち合わせが終わった頃に、抜けていいわよ」「えっ…」「立花さんにちゃんと説明しないと」「ありがとうございます」。

「伝票お願い」「はい」。

「今日からご一泊でございますね」。

「いきなり言われても…。はっ!」。

「私を、覚えてますか? 牧、善之介です。歯科医を、やってます」「はあ…」「あなたを一目見て、運命を感じたんです」「運命?」。

「私はあなたを、好きになってしまいました」「えっ!」。

「お客さんが少なくなってきましたね」「大阪に、仕事で来る人が減ったのよ。戦争で商売どころやないんやわ。外国人のお客様も、いなくなってしまったし」「でも日本が勝ったら、またにぎやかになるんでしょ」「そうね」。

「あっ、そしたらお先に、あがらせて頂きます」「ご苦労さま」「失礼します。失礼します」。

「今井さんは大丈夫か?」「支配人…」「いつもと変わらんように見えるけども」「我慢してるんやと思います。本当はお姉さんを亡くして、つらいはずやのに…」。

「さみしいですね。あれは、このホテルが出来た当時から…」。

「そんなこと言うたらあかんよ、保科君。あれが大砲の弾になって、敵をやつけるんやから」「すいません」。

「そしたら、野呂君。あとは頼むよ」「はい。僕も、寂しいわ。でも、日本が勝ったら、また元どおりになるって」「はい」「せやけど、その前に…。その前に、僕と…」。

「恵さん」「牧さん」。

「恵さん?」「私はあなたに、結婚を申し込みます」「えっ!」「日本の勝利を、2人でお祝いしましょう」「あっ、ちょ…ちょっと!」。

「あの人誰なんですか? 保科さんあの人と…」「何にもありません!」。

「お客様のお部屋は201号室でございます。ご案内お願いいたします」「はい」「ありがとう」「お部屋にご案内いたします」「ごゆっくり、お過ごし下さいませ」。

「福ちゃん」「え~敏ちゃん、ハナちゃん、どうしたん?」。

「今日は仕事がはよ終わって。2人とも」「せやから久しぶりに会いに行こうって」「今日は何時まで?」「はよあがれるんやったら何か食べに行かへん?」「うう…」。

「えっ?」「何?」「えっ…大丈夫?」「福ちゃん?どないしたん?」。

「昨日も社員通用口で、野呂さんと牧さんが待ち構えててん。「仕事が終わったんやったら、お茶でも飲まへん?恵さん」って。いつの間にか、下の名前で呼んでるんよ、私のこと」「へえ~」「「僕と一緒に」、「いやいや僕と」って。もうええ加減にしてくださいって怒鳴ってしもうたわ。周りからも変な目で見られて恥ずかしかった」「そうですか」。

「あれ?間違ってるわよ、今井さん」「えっ?」「ほらここ」「あっ、すいません」。

「昨日もやない」「申し訳ありません。気を付けます」「どうしたん?」「ん?」「今井さんも、何かあったん?」「別に、何にも」「笑顔がひきつってる」「ほんまに。もう言うてもどうにもならへんし」「えっ?」。

「保科君」「はい」「接客を頼みたいんだが、ええかな」「はい」「一人で大丈夫です」「そしたら、頼むわ」「はい」。

「ごめんね。みんなで押しかけたのがよくなかったわ」「そんな謝まらんといて下さい」。

「いらっしゃいませ」「いらっしゃいませ」「世良商事の世良です。門真工業の大野社長はもう見えてる?」「大野様は、まだ、ご到着されておりません」「そうか…。ほな喫茶室で待とかいな」。

「君が福ちゃんか!」「えっ?」「立花君とは会うてるん?」「はっ?」。

「ああ、そや。お姉さんは残念やったな。僕も子どもの頃兄貴を亡くしたから気持ちは分かるわ。で? 立花君とは、どないなってんの?」「世良さんは、立花さんと親しいんですか?」「ああ、立花君は友達やで。屋台でラーメン一緒に食う仲や。まあ親友言うてもええな」「親友なのに、ご存じないんですか?」「何を?」。

「助けるのは無理?」「立花君のことは諦めろ」「世良さん!」「不幸いうやつは伝染するんや。せやから僕はそういうとこには近づかへん」「立花さんは親友なんでしょ!」「一緒にラーメン食うただけや言うとるやろが!」「何やの、あの人はもう!」。

「夢枕?」「咲姉ちゃんなら絶対私の気持ち分かってくれるはずです!」「ちょっと待って。それはお母様が見た夢なんでしょ。お母様の願望よね、それは。願望に夢になったわけでしょ」「そうか!ああもう咲姉ちゃんが言うたわけやないんや」。

「今井さんもしっかりして」「はあ、すいません。もう頭が混乱してて。もうどうしたらええのか全然分からなくて。今日も、このまま一日が過ぎていったら、立花さんはどうなってしまうのかって」「もっと、力のある人に協力してもらわないと」「そんな人、私の知り合いには…」。

「保科君、今井君」「はい」「はい」「今日は、よろしく頼むよ」「今日?」「商工会の会合だよ」「あっ…」「そうでした」「三田村会長もいらっしゃるから、くれぐれも、失礼のないようにな」「かしこまりました」「三田村会長…?」「5時からやから…」「三田村会長!」「えっ?」。

「大阪東洋ホテルはどうなったんですか?」「私も、結婚して辞めたから…。こんなご時世やし。開店休業みたいな感じやないの」「まあ、お客さん、来ませんもんね」。

続いては、名古屋衛戍病院です。

「福ちゃん…」「咲姉ちゃん…」。福ちゃんが、咲姉ちゃんが入院している真田山病院に駆け込んでいた階段。

「ゆうべ、血を吐いてね」「えっ?」「咲!咲!大丈夫か!?」「ただの風邪やなかったの? 咲姉ちゃんは」「結核だ」「結核…」。

「世良二等兵」「はいっ!」。

「いい所にいた。これもやっておけ」「分かりました!分かりました!」。

次は、歩兵第六聯隊兵舎。

ロケ地は事務室です。

「はい、理創工作社です」「立花さんはおられますか?」「あ…私ですが」「立花君?」「はい」。世良の事務所。

「よかった~」「えっ?」「僕や。世良やがな」「世良さん?」。

「僕は加地谷さんに嫌われとるやろ。あの人が電話取ってしもたらつないでもらわれへんからな」「誰かと思いましたよ」「久しぶりやな、立花君。彼女とはどうなった?」「えっ?」「僕が押して押して押しまくれって教えてやったやないか。いるんやろ?惚れた女が」「いやあ…」。

最後に訪れますは、こちら。「お久しぶりです、神宮閣下」「いやいや、ご無沙汰しております。三田村さん」「こちらが、陸軍大将、神宮幸之助閣下だ」「ハハ、もうとうに退役したがね」「世良勝夫と申します」「あ…彼は、世良商事という商社をやっておりまして。なかなか、有望な男です」「ほう」「ありがとうございます」「つまり、悪さをしたのは、その立花という男ではなく、共同経営者か」「加地谷が、憲兵の一人と通じているようです」「何」「本当です。私が確かめてまいりました」「あの村城という男は間違いなく憲兵です」「そうなると、もう我々の手には負えません」「私に、どうしろと?」「立花萬平という男は非常に優秀な男です。彼がぬれぎぬを着せられて獄中で命を落とすようなことがあれば、大阪の経済界にとっても大きな損失です。神宮閣下が、立花君を助けて下されば、閣下にとっても、利益が…」「三田村さんにとってもかい?」「もちろん」「我々は皆、閣下に感謝いたします」。三田村会長と世良が神宮さんに萬平さんの除名嘆願にいっていた邸宅。西園寺公望邸坐漁荘です。

これにて今回のロケ地めぐりの旅はおしまい。今年がみなさまにとって幸せな一年になりますように。