ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

べっぴんさんロケ地の旅 -20161105 米原-

2016-11-06 21:28:28 | 連続テレビ小説べっぴ...

湖東にやってまいました。

もはや滋賀ロケはBK朝ドラにはなくてはならない場所になっています。純と愛より後のBK作はコンサバティブで時代ものが続いていますので、なおさらその傾向がありますね。

なんと言っても滋賀の魅力はノスタルジーなのですけど、古い武家、商家、農家が残っていて、かつ広い田園風景があるのは湖東ですから、ロケ地も湖東のほうが多いようです。湖西といえばごちそうさんの乙女が池とあさが来たの日吉大社を想い出すくらい。べっぴんさんロケ地は湖東に集中しています。なかでも今回は湖東の北から南まで幅広くロケで使われているので、湖東のノスタルジーの魅力が満載です。朝ドラロケ地ではあまり使われない湖東北部に行くということで、ついでに寄った彦根城にたまたまひこにゃんがいました。

今回のロケ地めぐりは二回にわたって湖東ロケ地をご紹介します。一回目は、べっぴんさん序盤で一番印象的な、梅田の闇市にまいりましょう。伊吹山の西側の山麓を目指します。

米原市春照付近の、伊吹山から石材を運ぶ空中のベルトコンベアラインの下を南北に伝う道を、北から南に向かいます。この右手に見える大きな煙突が目印です。道路からは右手に見えます。

こちらを右に入ります。

いっぽん道ですけど、石材を運ぶ大型トラックが出入りしますし、悪路なのでご注意ください。しばらく道なりに行くと、大きな左カーブを曲がった先に大きな荒廃した建造物が見えます。

ここを入ります。

入ると右手に巨大な壁の列が見えます。

初回の最初のシーンで君枝さんの横にちらっと文字が見えるのですけど、ここは戦時中のセメント工場の跡地のようです。

撮影場所はおおまかに四箇所。すみれさんと良子さんと君枝さんが登場する焼け跡は先ほどの戦闘機が描かれた辺りで、一番南側です。坂東家の焼け跡はオープンセットから少し東側に離れた場所です。

梅田の闇市のオープンセットはこの辺り一帯に作られたようです。

さらに、この壁沿いにも闇市のセットが作られていて、主にすみれさんが一人で歩くシーンで使われています。現地に来てみると、セットの規模の大きさにとても驚かされます。

薄っすら見えると思いますけど、少し整地した跡が見えるのが闇市セットのメインストリートでしょう。

この辺りが曽根崎に折れる交差点だと思います。

それでは、伊吹山ロケ地巡りをスタートします。「よしよしよし…。すみれお嬢様。さくらちゃん…」「大切な家はもう、そこには存在しませんでした。ですが、すみれには、守るべきさくらがいるのです」。五十八さんから神戸空襲の話を聞いて、すみれさんが訪れた神戸のお屋敷の焼け跡。

「戦争…終わったんやね」「ええ」。

「紀夫さんは、潔さんは…。絶対に帰ってくる!」「本当に大変なのは、ここからなのです。それでもすみれは、母として、前に進んでゆくのです」。

「辺り一面…焼け野原やった。家も…家も焼けてしもうて…。何も…無くなってしまった」。

「今から、70年ほど前、戦後の日本は、全てがゼロからの出発でした。物のない時代…神戸の焼け跡で…ある思いを抱いた、女性たちがいました」。べっぴんさんの初回のオープニングシーンで、君枝さんが立ちすくんでいた焼け跡の街。

おなじく初回のオープニングシーンで、明美さんが途方にくれていた焼け跡の街。

「全部焼けて…。野上の…。野上のお義父さんが…」「野上がどないしたんや? どないしたんや?」「亡くなってました」。ゆりさんが状況を見に来た焼けた大阪の街。

梅田の闇市。

「一方…」「ゆり~!」「はい!」「今日はぎょうさん仕入れたで」。

「闇市では、どこからともなく流れてきた、たくさんの物が、公定価格の何倍もの値段で、取り引きされていました」。

「おねえちゃん、品物見たろか?」「え?」。想い出のつまったものを売ろうとしたすみれさんが決心しかねてウロウロしていた闇市。

「品物よ。何や、売りに来たんやろ? 出し惜しみすんなや。ちょっと見せてみぃ」「ごめんなさい。やっぱりいいです!」。

「何様や、お前は…」。

「これ…売りたいんやけど、どうすればええやろ?」「これ、お父様に買ってもろた洋服やね」「そう」。

「わしが現金に換えてきたる」。「お願いします」。

「でもな、厳しい事言うようやけど、これからはタケノコやってても、先はない。着るもんを一枚一枚脱いで売っていく。タケノコみたいやろ?しまいには丸裸や」「そやけど…」「働くしかない。すみれちゃんも、自分の手ぇで仕事して、自分の足で生きるんや。昔のように、こじょうちゃんのままではおられへんねんで」。

「生まれてくる、エイミーさんの赤ちゃんのために、懸命におしめを縫ったすみれですが…」「紀夫さん…。えっ…」「大丈夫ですか!?」「腹減った…」。

「ゆり。毛布は需要あるでぇ。最低300円で値つけてや」「安う仕入れたのに、そんなの高すぎるわ」。

「待てコラ!」「どかんかい!」「ハッハッハ! どんくさいやつや」。

「ゆり! おい、大丈夫か?」「もう嫌や。ここはめちゃくちゃや…。それにこんな事、坂東営業部の商売やない」「かつての顧客を回って、坂東営業部をもう一度やりますって宣言する。そうしてまた、協力してくれるところを見つけて、販路を確保する。それまでは泥水すすってでも頑張るんや! 分かるやろ?」「うん。分かるわ…。でも…」。

「どんなにつらい思いをしても… 笑顔に、変える力をくれる人が、前に進む力となってくれる人が、勇気をくれる人たちがいる。それが、人生の宝なのですよ」「ごめんね。私は大丈夫や」「頑張れ、すみれ」。

「お父さん、ただいま戻りました!」「よくぞ無事で…。よかったよかった…」。

「キャッ…」「向こうで一緒に一服しようや。うん?」「イヤッ…イヤッ、イヤ~! 誰か~! キャ~ッ! 誰か~! やめて! やめてよ!」「どけどけ! おい!」「やりおったな!」「逃げろ!」。

「潔さん!」「どないしたんや!」「栄輔さんが!」。

「あの~すいません。ここに行きたいんですけど。どこか分かりますか?」「分からへんな。この辺も焼けてしもうたし。すまんな」。

「あっちやから」「あっちやな」「ありがとうございます」「気ぃ付けてな」。

すみれさんが腕時計を手掛かりに良子さんを探し歩いてた闇市。

「ゆり。わしが留守にしとる間、栄輔がおるからな。栄輔、くれぐれもゆりの事頼むで」「大丈夫や。安心してや」「うん。じゃあ、行ってきます」「おう、気ぃ付けて」「おう!」「あんまりやわ! 何で私を置いてくの?」「ゆり…」「私たちは同志やないの? 2人で一緒にお父様たちが作った会社を立て直すんやなかったの!?」「ゆくゆくは、ゆりにも手伝ってもらいたい思うてる。そやけど今は…」「今が一番苦しい時やない! 苦しい時に一緒にやらないなんて、意味がないわ!」「待っとってくれ」。

「またやわ…」「ああ、ねえさん、逃げて」「あっ!」「ねえさん!」「イタッ!」「おい! お前何してんねん!」「この時代を生きた人々は、皆、戦争で、人生が大きく変わりました。だからこそ… だからこそ、未来を切り開こうとする力が、生まれたのです。よい方に、よい方にと、願っているのです」。

「ほんまに、ありがとう。2人のおかげよ」「楽しかったわ、久々に」「私も」「お礼に、おいしいお茶、ごちそうする。ええ店があるから」「おいしいお茶? どこにあるの?」「あさや! フフフッ!」。エイミーさんに子ども用のドレスをプレゼントしたすみれさんと良子さんと君枝さんが歩いてた闇市。

「そのころ、私たちのもう一人の娘は…」「サツや!」。根本のさしがねで潔さんが警察につかまった闇市。

「栄輔、逃げろ!」。

「えっ、どないした?」「ゆり!」「何なんや、お前ら!」「離せ! 離さんかい!」「潔さん!」「潔君が、突然警察に逮捕され、ゆりは闇市に一人、取り残されてしまったのです」「何で…?」。

「大事な娘が、こないなとこにおるやなんてって…思うてますよね」「そんな事思うてない」。

「栄輔、どうした?」「ちょっと留守にしとる間に…」。

「ゆりはね、強う見えても、ここいうところで、自分を貫けへんところがあるの。最後の最後、そこが心配」「ほんまに行かせるんですか?」「ああ」私たちの娘、ゆりを、すみれを、よろしくお願いします」「任しとけ」。

「何や?」「根本さんですよね?」「そうや」。

「私は、野上ゆりといいます。あの…私、不思議でたまらないんですけど。どうして闇市の場所代を、あなたが取るんですか? 地主でも大家さんでもありませんよね」「こら、アホ。何抜かしとんねん」おい、玉井。声が、小そうてよう聞こえへんわ!」。

「この辺はな、むか~し昔からな、この根本さんが仕切っとんねん。ヘヘッ」「それなら、見直して下さい!」「ハハハッ。アホか。何の権利があって言うとんねん。そんな調子乗っとったらお前…」「おい、玉井。やめとけ。かわいそうに…。ねえちゃん、震えとるやないか」。

「ゆり。もう、ええやろ。今日は、これで失礼します」。

「やり過ぎてしもたかな…。世の中を知る事が、大事やと思うたんやけど。間違うたかなぁ」「間違うてたか、そうやなかったか、分かるのは、まだまだ先の事と違いますか?。旦那様は、背中で見せてやってたらええんです」「背中か…」。

「へえ。それにしても、あの環境で育ってきたゆりお嬢様が、何でこんな所で… 不憫で、不憫で、涙が出てきます」「泣くな」「それにしても…闇市に、ほとんどおなごなんていてないじゃないですか! こんな治安の悪い所に、何でゆりお嬢様がおらないかんのですか! ウッウッウッ…」「そうか…」「泣くな。わしが泣かしとるみたいやないか」「ほっていかんといて…旦那様~!」。

「他人の幸せを、羨んではいけないといいます。それが友なら、なおさらです。分かっているのに… すみれの心はチクリと、痛くなったのでした」。

「ちょっとよろしいやろか? そちらさんがやってらっしゃる事は、日本の未来のためにはならんちゅう事は分かってはりますよね?」「日本の未来? 何を大層な…。恥かしないんか」「人が集まるとこは、誰かが仕切らんと、秩序っちゅうもんが守られんのじゃ」。

「仕切り方が違うんと違いますやろか? 結局は、場銭やいうても、自分らが潤うための金を弱いもんから吸い上げてるだけや」「それが我々の生きる道や」。

「それが、日本の未来にはならんと言うてますねや」「未来って何や!? 何もないやないか。あんたかて会社取られたっていう話や。それでよう未来なんて、語れるなぁ」。

「それでも、何かを信じて、生きなあかん」「教えてもらおうか。何かて、何や?」。

「それは…自分で作るんです」「きれい事はやめや! 何もない中で、何を作るいうんや!」「自分一人やったら無理です。そやからいうて、人から奪うんは違う! みんな、聞いてくれ。この闇市で、生き残るためには、未来のためには、まず、手と手を、取り合う事が一番大事な事や!」「手と手を…? 何を言うてるんや?  わしらただ搾取されてるだけや!」。

「これまではそやったかもしれん。しかし、わしが言うてんのはこれからの事や。まず、必要なんは安全や。ここを変えていくためには、誰もが、安心して買い物に来れるような、健全な発展を、目指さなあかんと思う。買い物は、女がするもんや。女が、堂々と来れるように、健全な市場にせな、未来はない! 今日明日をどう生きるか。何を食うか。今はそれだけでいっぱいいっぱいやろ。それでも、1年後、5年後も、わしらは生きとる。10年後、20年後は、今の子供らが、30年後、40年後は、孫の世代が生きとるんや。そんな子らが…そんな子らが生きる未来を作るんは、今を生きるわしらなんや!」「旦那様…」。

「ここにいる自分を、今の自分を、仮の自分や思て、生きてても何も変わらへん。あなたが、ここのリーダーです!」。

撮影はたしか7、8月だったと思います。主に真冬のシーンを撮影されていたので大変だったでしょう。それにしても、あらためてセットの規模の大きさには驚きました。それよりも、セットの名残りのようなものが一切見当たらないことにびっくりしました。そもそも瓦礫だらけですから適当にしても良さそうなのに、セット作りもさることながら、撤収も見事です。続いては、今回の旅の最後に、疎開時代のロケ地を巡ります。


べっぴんさんロケ地の旅 -20161104 神戸大学-

2016-11-04 20:53:05 | 連続テレビ小説べっぴ...

今週二度目の神戸は、六甲山の山登りです。

神戸大学でございます。

六甲台第1キャンパスです。阪急六甲駅もしくはJR六甲道駅から神戸市バス36系統に乗って、神大正門前で下車すると目の前です。

正門を入って正面の激坂階段をえんやこら登ります。

ロケは、ヒストリカルなこのエリアで撮影されました。

国立大学法人ですからキャンパスはオープンですけど、平日に見学する場合はくれぐれも研究、授業、運営のお邪魔にならないように気をつけましょう。

ロケ地は二か所。まずは階段を上がってすぐにある、六甲台本館です。

「すみれが愛する神戸は、海を望む場所に、さまざまな人々が暮らす、異国情緒あふれる、美しい街です」。

「刺繍がうまくなりたい。そう思っていたすみれは… 靴が、針と糸でどう縫い上げられているのか、どうしても知りたくて… 潔君と、大冒険の旅へ、出発する事となったのです」。

「大丈夫やで。わしがおるから」「よ~し、行こう」。


 
「すまんかったなぁ。靴作るとこ、見せられんで」。六甲台本館の西側の側面です。

「ううん」。

「労働条件を~見直せ~!」「見直せ~!」「賃金を~上げろ~!」「上げろ~!」「さあ~行くぞ~!」「オ~!」「労働条件を~見直せ~!」「見直せ~!」「賃金を~上げろ~!」「上げろ~!」。

「イタッ!」「あっ、こじょうちゃん!」「どないしたんや? 大丈夫か? ええ服着てるのう。どこの子や?」。

「昭和17年、神戸の街は、初めて空襲を受けました。戦争のさなか、すみれたちの生活も、変化を余儀なくされていました」。

「君ちゃん、君ちゃん」「君ちゃん、大丈夫か?」「君枝ちゃんは、生まれつき体が弱いのです」。

「大丈夫」「ゆっくりでええよ」。

「その頃、五十八さんは神戸にいました」。

「ありがとう」。明美さんを探すために神戸中をまわろうとするすみれさんを、英輔さんがバイクで送っていた病院の入り口。六甲台本館の東側の側面です。

「いつでも、言うてや」。

「ありがとう」。

続いては、六甲台本館のもう一段坂上にある兼松記念館です。

ロケ地は、正面から入って右側の廊下の突き当りです。

「明美さん。ああ…。やっと会えた」。明美さんが勤める病院です。

「お仕事中に、ごめんなさい。お願いがあるんです。明美さんの言うように、このご時世に、ぜいたく品が売れると思うてた自分は甘いと思う。そやから、私、必要とされてるものを、必要としてる人のために、作りたい思うてます。何がええか、ずっと考えてて…。赤ちゃんが、ほんまに気持ちよく過ごせるものがええんやないか思て…。それで、明美さんがいつか、作ってたおしめ…。作り方、教えてもらえないでしょうか?」。

「もちろん、お礼はします」。

「嫌や。あんた、ほんまお嬢さんなんやな。苦労した事ないからそんな風に思えるんや。ほんまに甘いわ」。

「やっと再会できたというのに、その距離は遠すぎたようです」。

「ちょっと待って下さい。明美さん。私が思うてる事、間違ってますか?」「あんた、うちのお母ちゃん、知ってる?」「はい。マツさんですよね、小さい頃に、やさしくしてもらったのよく覚えてます」「強い人で、泣き顔なんて見せへん人やったのに。あんたんところに、みんなで行った時に…」。

「何でお母ちゃんをこんな悲しい思いさせなあかんのやろうてずっと考えてた。何でか分かるか? 貧乏やからや。貧乏やから、バカにされて、泥棒扱いされて、悔しい思いして…。うちは負けとうない思いだけで、必死に勉強してきた。お金のためにこの仕事就いたのに…。楽させてやりたいと思うてたのに…。あんたの家をクビになってから、もっと酷な仕事しかのうて…。お母ちゃんは死んだんや。あんたのせいとは思わへん。けど、あんたたちのせいや思うてしまうんや。一緒になんて無理や」。

「明美さん…」「それに、材料もあらへん。外国のおしめいうんは、肌触りがようて、柔らかくて、水をよう吸う生地があらへんと…。そんなん簡単には手に入らんやろ」。

「明美さん」。

「何?」。

「これ…外国で使う、おしめの生地で、間違いないです?」「そうやけど、どないしたん?」。

「知り合いが、手に入れてくれたんです。明美さんも、使うて下さい」「闇市に持っていけば売れるやろ」。

「いいんです。これは、明美さんへの、お礼なんやから。こないだ、明美さんに言われた事やけど…。今、振り返って、自分でも、世間知らずで無知やったと思う。知らないうちに、傷つけてしまって…。ごめんなさい。でも…今の私は、あの頃とは違うんです。私は、娘と生き抜くために、何でもしないと…」「ほんで? おしめを必要としとる人はおるんか?」「作り方だけ教えるわ。勘違いせんときや。これのお礼や」。

「明美さん」。

「何?」「あれから、マクレガーさんの所に、赤ちゃんのドレスを作って届けたんです」「へえ…」。

「ものすごく…それはもう、ものすごく、喜んでくれました」「そら、よかったな」。

「ちょっと待って下さい。これ…お礼です。昔、私を、あさやさんに連れてってくれたでしょ? あの時、あさやさんに教えてもらったんです。使う人の事を考えて作る事が、どれだけ、すてきな事か。使う人が、笑顔になってくれる事が、どれだけ、うれしい事か。大人になった今、明美さんのおかげで、あの時と、おんなじ思いを味わえた。ありがとうございました」。

「院長! あの…どういう事ですか?」「もともとここにおった、医者や看護婦が、外地から、戻ってくる事になったんです。だから、何人かに、辞めてもらわなあかんのです」「何で私なんですか? 私は、頑張ってきました。納得できません」「君は、独り身やろ? 君は若いし、一人やったら、何とかなるんやないかなあ」。

「何でやろか…。何でうちが…」。

深いくっきりした青空に白亜の建物が映えて、とても綺麗でした。学生時代を大阪で過ごしたのですけど、神大は天空のキャンパスということもあり来たことがありませんでした。ロケ地めぐりがまた、縁を結んでくれました。

まだ神戸編は一箇所残っていますけど、それはいずれまた。次回は滋賀に向かいます。


べっぴんさんロケ地の旅 -20161031 神戸-

2016-11-01 00:00:33 | 連続テレビ小説べっぴ...

べっぴんさんは、主な舞台である神戸市が積極的に協力されてます。朝ドラは商業的なメリットもありますから、神戸の活性化のため、大きな力になると思います。べっぴんさんの本格的なロケ地巡りは、敬意を込めて神戸から。

べっぴんさんのクランクインは5月だったと記憶しています。クランクインの場所は、北野異人館。

北野ロケは萌黄の館の周囲で行われました。残念ながら現在修復中で、一部のシーンの撮影場所に近づくことができません。あしからず。

それではべっぴんさんロケ地巡り本格的にスタートです。「すみれが愛する神戸は、海を望む場所に、さまざまな人々が暮らす、異国情緒あふれる、美しい街です」。

「今日、潔さんからお手紙の返事が来てね、「すみれと紀夫さんにおめでとう、伝えてくれ」って書いてあったわ」。すみれちゃんとゆりさんが歩いてた住宅街。

「そうなんや。潔さん、今、どこにいらっしゃるの?」「ああ…それは、書いてなかった。大丈夫。あの人は、何があっても生きて帰ってくる。そういう人やもん」「そやね」。

「あっ、クリスティーナ!」。

「神戸には、多くの外国人たちが住んでいましたが、皆少しずつ、本国へ帰る事を余儀なくされておりました」「ご近所の方は帰国なさったでしょう?あなたも?」「ここには長く暮らしているし、それにこのお腹じゃ…」「アイ シー」「国籍はドイツだけど、出身はイギリスでしょ。いろいろやりにくいわ」。クリスティーナさんのお宅の坂下は海が映っていましたね。CGだったんですね。

「大変ね」「でも頑張らないと。この子も生まれるしね」。

「すみれ!」「こんにちは」。

「さくら…。前より痩せてるわね。ミルク飲んでる? ちょっと待ってて」。

「坂東家で働いていた、マツさんの娘、明美ちゃんです」。

「これ、ミルクよ」「こんなに…いいんですか?」「これで栄養つけてあげて。私たちはもうすぐ帰国するの。気にしないで」「ありがとう! さくら、よかったねぇ! ほんまによかったね。ほら…」。

「今、子育て教室をやっているの。あなたも聞いていったら。明美。ちょっと来て。明美は育児のエキスパートよ」「エキスパート?」「通訳して。日本の育児は遅れている。明美みたいなエキスパートがもっといればいいのに」「日本の育児は遅れてる。外国とは全然違う」。

「はあ…」「クリスティーナ、みんな待ってるわ」「一緒に行きましょう」「ワン ツー ワン ツー。ここをこう折ります。必ずおへそはでるようにして、手はこうして下からいれます」「おしめ…?」。

萌黄の館は外装を修復中ですけど、内部の見学は可能です。ロケの情報が紹介されたパネルが展示してあります。

芳根京子さん、蓮佛美沙子さん、谷村美月さんのサイン。お三方のサインは風見鶏の館の前のインフォメーションでも拝見できます。

続いては、少し西に行きまして御影です。神戸ロケ地は閑静というか瀟洒な住宅街が選ばれていて、ロケ地巡りも目の保養になります。そもそもべっぴんさんは、疎開するまでは山手のお屋敷の暮らしが中心ですから、ロケ地もそのような場所を選んでいるのでしょうね。

阪急御影駅から北東にえんやこらと山登りして、白鶴美術館を目指します。その手前にあるこちら。旧乾家住宅です。

「すみれが愛する神戸は、海を望む場所に、さまざまな人々が暮らす、異国情緒あふれる、美しい街です」。坂東家の門です。

いったん神戸を離れて、大阪です。大阪城。

大阪城ロケ地といえば、再放送中のごちそうさん以来。あの時は、復員する悠太郎さんを待つめ以子さんがカレーの炊き出しをするシーンで使われてましたね。そう。旧第四師団司令部庁舎です。こちらも残念ながら工事中で近寄れず。秀吉大阪城の石垣発掘なのかな?。

「その頃、五十八さんは神戸にいました」。神戸空襲の日に五十八さんと忠さんが歩いてた道。

「はあ、はあ…」「お父様…? お父様! 忠さん!」「お父様!」「何で、こんな…」「神戸で、空襲があったんや!」「えっ?」。

大阪からぐいーんと神戸に戻ります。今回のロケ地巡りの最後は、相楽園です。

相楽園では11月23日まで毎年恒例の神戸菊花展を開催しています。この期間に合わせて、普段非公開のハッサム邸が一般公開されます。ハッサム邸の公開は年2回で、春と秋。ですから今回を逃すとべっぴんさん放送中に拝見できません。

ハッサム邸ロケは、すみれさんがベビー服作りに出会った重要なターニングポイントですね。そしてなによりシャロやん。マッサンファンには懐かしい、シャーロット・ケイト・フォックスさんが朝ドラに帰ってきた、印象的なシーンです。開園時間ぴったりに行ったので、ハッサム邸はまだお掃除中でした。スタッフのおばあちゃんにお声掛けしたら、「うるさくってごめんなさいね。どうぞどうぞ」と気さくに答えてくれました。

「こちらはべっぴんさんのロケ地ですよね」
「ええ。マクレガーさんの家です。ロケ地を見に?」
「はい。もう楽しみで楽しみで」
「そうですか。ありがとうございます」
「ロケはいつ頃?」
「6月から7月でした」
「ロケには立ち会えたのですか?」
「私できなかったんですよー。春の園遊会が終わって一般公開が終わってから撮影したので」
「残念ですね。邸内でも撮影されたんですよね?」
「ええ。お二階のこちらのお部屋で撮影されました。今はテーブルがあるけれど全部どかして、ベッドを持ち込んで」
「あ、じゃああのベッドはここのじゃないんですね」
「そう。あれは持ち込んでたの。ここはこないだの歌番組でも使われたの」
「そうなんですか」
「ダンサーが来てたんですって。園の人が教えてくれないから私見れなくって。(情報が流れて)いっぱい人が来たら困るねんて。ここからベランダに出てひゃーって踊ってたそうですよ」
「それは豪華絢爛。見たかったですね」
「ねぇ」
「お話聞かせていただいてありがとうございました」
「こちらこそ。ゆっくりなさってくださいね」

では、ハッサム邸ロケシーンを振り返ります。「ハロー!」「こんにちは」「どうぞ。たくさんありますね」「たくさん作りました。これだけあれば、不便ないと思うて」「じゃあ、2階に」「はい」。エイミーさんの寝室は、二階の西側の寝室です。

「エイミー」「ハロー」「「来てくれて、ありがとう」と言ってます」「こちらこそ、お会いできて嬉しいです」「お会いできて嬉しいです」。

 

「どうぞ」「「こんなもの見た事ない」とワイフは言ってます」「でも、日本のおしめは…」「こんなものいらない。日本なんて来るんじゃなかった。ジョン プリーズ! ジョン…」。

「すみれ。申し訳ないけど、今日は帰って下さい」「戸惑うばかりの、すみれでした」。

「すみれ」「あの…エイミーさん いらっしゃいますか?」「いますけど…」。

「会わして下さい。お願いします」。

「フフッ。ビューティフル ベイビー」。

「さくらがつけてる、これ、日本のおしめなんです。2枚で、一組なんです」「エイミーのお姉さんが使っていたのは、これじゃないと言ってます」「四角いおしめですか?」「スクエア?」「イエス!」「それ… どうなってるか分かりますか?」「分からない」。

「フフッ。スミレ」「エイミー、この前の事謝ってます」「いいえ…そんな」。

「エイミー、マミーになるのが、不安だって言ってます」「長旅で、体を壊してしまって。家で、ずっとベッド。寂しい思いをさせています」。

「私の、姉が言っていました。「なくすのが、悲しくなるほど、大切なものがあるいう事を、しあわせいうんだ」って」「私は今、さくらがいて幸せです」「大丈夫。きっと、元気な赤ちゃんが生まれますよ」「サンキュー。アリガトウ」。

「これだわ! この形! サンキュー スミレ」。

「あ~よかった!」。

「ウ~ン…」「エイミー?」「オウ…」「どうした?」「生まれるんやと思います。大丈夫。ジョンさん、お車を早く。大丈夫ですよ~」「ウ~!」「こうして、元気な、元気な赤ちゃんが生まれました」。

「何でうちが…。もう関わりとうない言うたやろ」「そうは言っても、やり方が分からないって言われて…お願いします」。

「1回やってみるので見て下さい。ワン ツー ワン ツー。ここの三角形を等間隔にします。必ずおへそは出るようにします。手はこうやって下からいれます」。

「これまでのものとは、まるで別物のおしめは、すみれにとって、一種の衝撃でした」。

「気持ちよさそう。よかったね~」。

「スミレ。この子に何か素敵なものを作ってくれない?」「赤ちゃんに、何か作ってもらえへんか、言うてるわ」「この子がお母さんになっても大事にできるような… そうよ! ドレスよ!」「赤ちゃんが、いつかお母さんになって、娘が生まれたら、その子も着られるような、一生大事にできるような、そんなお洋服を作ってほしい言うてる」「やらせて下さい!」。

「べっぴん。それは、特別な品のことをいいます。赤ちゃんのための、洋服の注文を受けたすみれは、友の力を借りて、その意味を、知ることになるのでした」。

「なんて素敵なドレスなの! これを私の赤ちゃんのために? ジョン…。まるで世界中に祝福されているようだわ」。

「こんなに美しい布…どうしたの?」「この布は?」。

「私の、母のウエディングドレスです」。

「そんなに大切なもので…?」「娘に伝えます。こんな時代にあなたが作ってくれたこと…。大切にします」「娘に伝えます。あなたが、作ってくれたこと。大切にします」「本当にありがとう」「本当に、ありがとう」。

「このベビードレスはいくらですか?」。

「自分でつけられないので、そちらで、つけてくださって結構です」。

ハッサム邸の外観は、私有地ですので入ることはできませんけど、こちらの相楽園会館の二階テラスから撮影したそうです。

教えていただいたのは、相楽園のスタッフのおばあちゃんです。どっから撮ったのかなとキョロキョロしてたら、声をかけてくださいました。相楽園のスタッフさんは年配のかたが多くて、ボランティアなのかもしれません。みなさんとても気さくで、上品で明るくて、フレンドリーな気持ちの良いかたがたでした。

そういえば、みなさん神戸ことばではなかったのは、自分が東京ことばだから合わせてくたのかな。それとも神戸ことばは下町の人だけが使うのかしら。べっぴんさんを観ても、潔さんと明美さんのことばは、すみれさんたちと少し違いますよね。

「こっから撮ったそうですよ」
「え?。あ、そうですよね、やっぱり。このシーンですね」
「そう!。ハッサム邸が出てきたときは、私嬉しくってピョンピョン飛び跳ねちゃったの」
「か、かわいい。知ってるところがドラマに出てくると嬉しいですよね。分かります」
「そうなのよ。もう嬉しくって嬉しくって。私ハッサム邸が大好きだから」
「撮影は6月から7月くらいだそうですね。暑いころですね」
「そう。相楽園がお休みの日に撮影したので、私たちはその場にはいなかったんです」
「じゃあ芳根さんとシャーロットさんには会えなかったんですねー」
「うん。でも大好きなハッサム邸が映ったから」

「放送日は知らされてたんですか?」
「いいえ。教えてくれなかったんです。べっぴんさんは毎日観てるから、そのうち出てくるんだろうなぁって思ってたの。こないだNHKの歌番組でもハッサム邸が出てきて、園の人が教えてくれないから私知らなくて。晩ご飯のハンバーグをこねてたら、テレビ見てた主人が「おい、ハッサム邸が出てるぞ」って教えてくれて、慌ててハンバーグ持ったままテレビ見に行ったのよ」
「かわいい」
「べっぴんさんに出てる百田さんのチームの人、なんて言うんだっけ。ももなんとか」
「ももいろクローバーZ(そら告知したらえらいことになるわな)」
「そう。その方たちが、たしか一階から階段を上がってテラスに出て踊ってたんです。私嬉しくって一緒にテレビの前で踊ったの」
「かわいい。ももクロ踊れるんだ」
「ううん。無茶苦茶踊り」
「かわいい。ハッサム邸綺麗ですね。ライトアップすると映えるでしょうね」
「ええ。綺麗ですよ。震災でね。修復する前はまた今と違ったみたいやけど」
「そうなんですか」

「私なんの話しとったんやったっけ?」
「え?。震災」
「そうやった。震災の時に、お庭に置いてる煙突。あれは西側の煙突なんですけど、あれが屋根を突き破って一階まで落ちたんです」
「そうなんだ。西側といったら、ロケした部屋?」
「はい。ちょうどあの部屋です。震災の修復は部分修復やってんけど、その後大改修して綺麗になったんです。緑の色もね、綺麗でしょ?」
「はい。深みがあって落ち着いた緑色ですね」
「べっぴんさんのロケした北野の萌黄の館の緑とはまた違っていてね。ここも違う緑色だった時代もあるんだそうですよ」
「そうなんだ」

「今はテラスになってるけど、ガラスがはってあった時もあるみたい。今の状態が、ハッサムさんが実際に住んでたころに近いんだそうです」
「そうか。現役で使われてるお屋敷に近いからべっぴんさんで使われたんですね。お話を伺えて楽しかったです。ありがとうございました」
「こちらこそ。ありがとうございます。ゆっくりご覧になってくださいね」

今回の神戸編はこれにておしまいです。今回は割とシーンが少ない軽めのロケ地を巡りました。まだ神戸にはヘビーなロケ地が二つ残っています(^_^;)。続きは次回の講釈で。


べっぴんさんロケ地の旅 ―20161030 連続テレビ小説「べっぴんさん」展(神戸)―

2016-10-30 23:10:55 | 連続テレビ小説べっぴ...

秋らしい抜けるような青空のもと。

BKワンダーランドに参加し終えて、やってまいりましたのは、べっぴんさんの舞台、神戸でございます。

まずは表敬訪問から。ファミリアの神戸元町本店です。

べっぴんさんの放送期間中の4月3日まで、銀座本店と元町本店で「ファミリアの軌跡展」を開催中。元町本店は、二階に上がる階段の踊り場に展示があります。展示は随時変わるようで、今日は創業者の家族系譜、ミシンとアイロン、それから創業当時のぬいぐるみなどを拝見することができました。とても真摯で丁寧にアテンドしてくださるスタッフさんがいらっしゃいますので、小ぶりな展示ですけど楽しいです。さすがファミリアですね。

続いてやってまいりましたのは、ファミリア創業の地。三宮センター街です。神戸トアロードの東側に面したここは旧メディテラスで、三宮ゼロゲートとして新装予定。現在は神戸別品博覧会の会場で、神戸の物産、おみやげ、ワインなどが紹介、販売されています。こちらの敷地はかつては三つの店舗が並んでいたそうで、そのうち神戸トアロードから内に三件目が、モトヤ靴店。このお店の一角を借りて、1948年にファミリアの前進、ベビーショップ・モトヤが創業します。べっぴんさんでもそのストーリーが再現されていますね。ベビーショップ・モトヤがファミリアに改称して最初のお店を開いたのもこの場所だそうです。

こちらの三階で、連続テレビ小説「べっぴんさん」展が開催されています。来年5月までですので、スピンオフ放送まで見学できるかもしれませんね。

それでは、ご当地神戸のべっぴんさん展を見学しましょう。正直言って、スタジオパークのべっぴんさん展より展示が豪華で楽しいです(^^;。全景はこんな感じ。

 

中央の柱に、すみれさんと良子さんと君枝さんと明美さん。

べっぴんさんの物語の紹介パネル。

人物紹介など。

あさや靴店の紹介パネル。

小道具の展示コーナーが二つ。こちらは戦前のものです。

はなさんの病室に飾ってあったすみれちゃんの絵。

同じく病室に飾ってあったゆりちゃんの絵。

はなさんが手縫いした四つ葉のクローバーの刺繍がはいったハンカチ。すみれさんの宝物ですね。

子ども時代のすみれちゃんとゆりちゃんの写真。

すみれちゃんの最初の刺繍。

君枝ちゃんの刺繍デザインのデッサン。

女学校時代のすみれちゃんと良子ちゃんと君枝ちゃんの刺繍作品。

女学校時代のすみれちゃんと良子ちゃんと君枝ちゃんの裁縫道具入れ。

女学校時代のすみれちゃんの刺繍作品。

女学校時代のすみれちゃんが縫った四つ葉のクローバー。

紀夫さんに届いた召集令状。

招集された紀夫さんにすみれさんが送った裁縫道具。

戦地の紀夫さんから届いた手紙。

ゆりさんが潔さんに贈ったラブレター。

ゆりさんが翻訳した経済学の論文。

ゆりさんと潔さんの結婚写真。

べっぴんさんの台本。

坂東家の家族写真。

あさや靴店のシューズケース。

あさや靴店の靴の部材。

こちらはあさや靴店兼ベビーショップ・あさやモチーフにしたセットイメージのコーナーです。芳根さんと記念撮影ができます。

ベビーショップ・あさやオープンを告知するポスター。

テーブルは実際に撮影で使われたものではないですね。

椅子と棚は、似ているのでもしかしたら実際の小道具かもしれません。

お店の入口にかけてある靴の写真。

続いては、戦後の小道具のコーナーです。

すみれさんと良子さんと君枝さんがショーケースに飾るために作ったベビーショップ・あさやの顔、子供服です。

紺地に襟が白。ボタンの止め糸が赤くて、襟に四つ葉のクローバー。

すみれさんの写真入れ。

すみれさんがエミリーさんに贈った写真入れ。

あさやで売ってた写真入れ。

坂東家の家族写真。

同じフロアに併設で神戸スタイル展も同時開催中です。

神戸スタイルの歴史が刻まれています。

開催期間がべっぴんさん放送期間をすべて包んでいますので、展示は時々変わるのかもしれません。アテンドのスタッフさんがいらっしゃらなかったので確認できなかったけど、神戸に来る機会があったらまた立ち寄ってみたいと思います。


べっぴんさんロケ地の旅 ―20161007 連続テレビ小説「べっぴんさん」展―

2016-10-07 23:56:20 | 連続テレビ小説べっぴ...

平成28年度も、秋を迎えました。印象の季節から厳しい冬、そしてまた新しい春を迎えるドラマチックなシーズンです。

平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」がいよいよはじまりました!。

今回のべっぴんさんのテーマは、「ほんわか」。ぼくらの朝に(昼と夜に)ほんわかが届く日々が楽しみです。

というわけで、べっぴんさんのロケ地巡りスタートです。

BK朝ドラロケ地巡りのスタートは、恒例通り今年もスタジオパークでございます。

連続テレビ小説「べっぴんさん」展を開催しています。12月27日までを予定していますので、お時間がおありのべっぴんさんファンのかたは、ぜひスタジオパークに足をお運びください。

第22週までの、わかった範囲ですけど主要なロケ地です。
・坂東家のお屋敷は、垂水のジェームス邸です。内部でもロケしていて、坂東家の玄関ホールもこちらです。
・坂東家のお屋敷の門は、旧乾家住宅です。
・坂東家から神戸の街に下る途中の、街を見下ろせる場所は、淡路島の佐野地区です。残念ながら非公開だそうです。坂東家と神戸の街の間にある、赤い柵がある坂道もこちら。
・すみれちゃんが潔くんとはぐれた神戸の街は、神戸大学六甲台本館です。戦前の神戸の街のシーンでよく登場しますね。
・すみれちゃんが彷徨ってた港の倉庫は、神戸市中央区の三井倉庫のようです。
・はなさんとすみれちゃんがお別れした草原は、淡路島の長畠地区のようです。
・すみれちゃんの女学校は、滋賀県犬上郡の旧豊郷小学校です。
すみれちゃんが潔さんのバイクに乗っていたのは、明石海峡公園のようです。
・すみれさんとゆりさんがクリスティーナさんに会った路地は、北野の萌黄の館です。クランクインのシーンですね。
・五十八さんの実家は、五個荘の近江商人屋敷です。五十八さんとはなさんの機織工場もこちら。
・五十八さんが神戸空襲の空を見上げていたのは、旧第四師団司令部庁舎です。すみれさんが大阪に向かう途中に歩いてる戦後の神戸の街と、病院を辞めされられた明美さんが呆然と座っていたのもこちら。
・すみれさんとゆりさんが慣れない田んぼ仕事をしてたのは、近江八幡の円山町です。帰還した潔さんとゆりさんが再会したあぜ道もこちら。
・空襲を受けた坂東邸の焼け跡は、米原です。ゆりさんが彷徨ってた大阪の焼け跡と、大阪の闇市もこちら。
湖岸の風景は、米原市世継の天野川河口です。
・シャロやんおかえり!。マクレガー邸は、相楽園の旧ハッサム住宅です。
・明美さんが勤める病院は、神戸大学兼松記念館です。
・すみれさんと良子さんが君枝さんと再会した村田家は、川西市郷土館の旧平賀家住宅です。君枝さんが臥せってたのは、平賀博士の研究室。
・すみれさんと良子さんが子どもを預けにきた教会の保育所は、塩屋の旧グッゲンハイム邸です。
・新商品の子ども用食器の製造をお願いに行った陶器メーカーは、南あわじ市の都美人酒造です。
・さくらちゃんが合格した栄心女学院は、神戸女学院大学理学館です。国指定重要文化財!。
・エントランスの壁画が印象的な、キアリスが入っているビルは、大阪市中央区備後町の輸出繊維会館です。
・大阪万博EXPO'70のショー会場は、神戸ファッション美術館です。

それではべっぴんさん展を見学しましょう、と思ったら、真田丸どーもくんが立ちはだかっていました。まずはここから攻城せねば。

どーもくんに「すみれちゃん撮りたいからちょっとどいて」と言ったら、しょんぼりしてしまいました(^^;。どーもくんゴメン。

それではあらためまして、べっぴんさん展を見学しましょう。

恒例通り、スタジオギャラリーがメインの展示です。

スタジオギャラリーの展示の全景はこんな感じ。

ヒロイン坂東すみれ役の芳根京子さん。ちなみにキャストのパネル写真は、ほぼ等身大。

坂東五十八役の生瀬勝久さん。

野上潔役の高良健吾さん。おひさまの和成さんが朝ドラに帰ってきました(((o(*゚▽゚*)o)))。

坂東ゆり役の蓮佛美沙子さん。

ドラマのカット集。

人物相関図。

べっぴんさんの紹介パネル。

あさや靴店。セットはイメージです。実際のセットの七分の一ほどのサイズだそうです。

穴山家具店。

神戸の街並み。

続いて、小道具です。

すみれちゃんがあさや靴店に忍び込んだときに麻田さんが作っていたゆりちゃんの靴。

はなさんの病室に飾ってあった、すみれちゃんとゆりちゃんの絵。

坂東家の写真。

こちらのショーケースにも。

はなさんの四つ葉のクローバーの刺繍と、すみれちゃんが初めて作ったユリの刺繍。

すみれちゃんの刺繍の糸。

ゆりちゃんが病院に戻るはなさんを見送るときに着てたお洋服。

君枝ちゃんのモンペ。

すみれちゃんが君枝ちゃんのモンペに縫ってあげた四つ葉のクローバーの刺繍。

ここからはまだ登場していません。君枝ちゃんのデザインデッサンとすみれちゃんの刺繍。

その時の糸。

紀夫さんのお見合い写真。

麻田さんのシナモンティー。

すみれさんと紀夫さんの結婚写真。

坂東家と田中家の結婚式の集合写真。

第一話の台本です。

べっぴんさんのメインポスター。

続いてBフロアです。通例、ここにはヒロインの衣装が展示してあるのですけど、まだあさが来たととと姉ちゃんの展示になっています。はやくすみれちゃんのお衣装がみたいですね。

今、同時に神戸でもべっぴんさん展を開催しているので、もしかしたらそちらではお衣装が観られるのかも。

Bフロアのべっぴんさんの展示は、キャストさんのサインと作品の紹介パネルです。キャストさんのメッセージです。

芳根京子さん「勇気 愛情 信頼 希望🍀」
生瀬勝久さん「一生懸命」
菅野美穂さん「ほんわかヒロインのすみれちゃんと激動の時代の物語、たのしみです!」
高良健吾さん「居きる」
蓮佛美沙子さん「皆様に愛される作品になりますように…」
名倉潤さん「坂東営業部あっての我々や」
谷村美月さん「皆さんにとって特別なドラマになりますように」
百田夏菜子さん「たくさんの人に届きますように...!!」
土村芳さん「精一杯頑張ります!」
平岡祐太さん「朝を元気に!!」
田中要次さん「年の差婚も あるよっ。ワシの妻はべっぴんさん」
松下優也さん「栄輔のネイティブ関西弁をお届け!!」
本田博太郎さん「ここちよい風が舞う」
山村紅葉さん「朝ドラ初出演 大切に演じさせていただきます」
三倉茉奈さん「多くの方に愛されるドラマになりますように…!」
永山絢斗さん「色々なことがあってほんとうに夫婦になるのかもしれないのかもしれない」
市村正親さん「エエ靴作ります!」
中村玉緒さん「久しぶりの朝ドラ 楽しくがんばります」

作品の紹介パネルです。

子役時代が終わって、さっそく物語は青春期から激動の戦中戦後に入っていきますね。第一週からロケ地満載で大変そう(^^;。とっても楽しみです。では、べっぴんさんを一緒に楽しみましょう。