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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

364 HUMBLE PIE 『SMOKIN'』〈1972 イギリス〉

2016年07月22日 08時15分55秒 | CD日記 '70洋楽編
                 
                            
                 1)HOT‘N’NASTY
                 2)THE FIXER
                 3)YOU'RE SO GOOD FOR ME
                 4) C' MON EVERYBODY
                 5)OLD TIME FEELIN'
                 6)30 DAYS IN THE HOLE
                 7)ROAD RUNNER / ROAD RUNNERS‘G’JAM
                 8) I WONDER
                 9) SWEET PEACE AND TIME

このアルバムのCDを買う数ヶ月前のこと。
当時、隣町にあった中古CD店で、このようなCDを見かけました。↓↓↓

               
               『ロック大辞典5/ブルーズ・ロック』 
                 

以前、この手の廉価CDって、ホームセンターやスーパー・マーケットの特設ワゴン等で売られていました。一時期はストーンズやビートルズの編集盤、中には、ジャケこそ違えど、ビートルズのオリジナルアルバムがそのままの内容で、廉価CDで売られていたこともありました。現在は権利等が厳しくなり、このようなCDは姿を消しましたが…。
たぶん、この『ロック大辞典5/ブルース・ロック』もその類いのものでしょう。
その中古CD店がどこかでこれを仕入れ、何と100円で売っていたのです(もちろん、未開封、新品!)。
何気なく手に取り、曲目を見てみると、面白い曲目! ↓↓↓

    

100円だったので買って聴きました。私の中ではかなり勉強になりました。
この中で、4曲目のパンブル・パイの“I Wonder”が好きになり、この曲が収録されているアルバム『SMOKIN'』を聴いた…、という経緯があるのです。


1969年に、元ザ・ハードのピーター・フランプトン、元スモール・フェイセズのスティーブ・マリオットらで結成されたパンブル・パイ(以下:パイと略)。
メンバーの顔ぶれから、スーパー・バンドのように見られたようですが、デヒュー・シングル“Natural Born Boogie”がヒットするも、その後はパッとせず、またレーベルの倒産にも遭いました。
1970年にA&Mレコードに移籍。彼らが評価され始めたのが1971年のライブ・アルバム『PERFORMANCE : ROCKIN' THE FILLMORE』。このアルバムではヘヴィな、熱いHRを聴かせくれます。
しかし、ここでフランプトンが音楽性の違いを理由に脱退。フランプトンが抜けた新体制でのアルバムが、この『SMOKIN'』です。

この『SMOKIN'』は通算6作目。
全体として、ヘヴィHRの作風。しかし、いわゆる“ヘヴィメタルっぽい”というよりは、“ソウルフルな”HRという感じです。
ズンッ!とくる重さのあるサウンドもそうですが、驚異的とも言える、甲高くもソウルフルなマリオットのVoがパイ特有の“ソウルフルなHRサウンド”を醸し出しているのだと思います。
前述した8曲目の“I Wonder”はスロー・ブルーズ。地味なブルーズではありますが、濃厚で、重量感のある、黒っぽいブルーズは聴き応え十分。曲のラストおける、マリオットのこぶしの利いたアカペラ部分は、何回聴いても唸らせるものがあり、私は全身の毛がそば立ちます(笑)。
8)に続き間一髪で始まる9)も大好きな曲です。ドスンッ!とくる感じは、まさにブリティッシュHRの重量感。ベースのグレッグ・リドリーも歌っていて、彼の太めのVoもいい味を出しています。曲展開と、間奏部における重量感は、私の中ではアドレナリン放出されます(笑)。この重量感は、現在のHRバンドには出せない味なんでしょうね。
3)、5)はフォークでカントリーっぽい曲であり、アルバムのバランスが上手く取れています。
ちなみに6)はアメリカのHRバンド、MR.BIGもカバーしています。

パイの他のアルバムも聴き進めてきました。ただ、この『SMOKIN'』以降のアルバム(1975年の解散までの3作品)は、手堅くもあり、アルバムによっては“開き直った感”があったりして、私の中では響いてくるものがありませんでした。やはり、この『SMOKIN'』が彼らの全盛だったのかもしれません。
『SMOKIN'』以前のアルバムは好きなものもあります。今後、それらはCD日記に登場するかもしれませんので、またその時にでも。

この『SMOKIN'』は私の大好きなアルバムの1枚で、俗に言う“無人島に持って行きたい”CDの内の1枚に入ります。ちなみにアナログ盤も持っています。
それまでパンブル・パイの名は知っていましたが、ノー・チェックでした。しかし、中古CD店で何気なく手に取ったオムニバスCDでパイを聴き、1枚丸々惚れてしまうこのアルバムに出会うとは…。縁というのは面白いものです。

[CD日記 '70洋楽編 # 55]     

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