音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

126 RAINBOW 『RASING』〈'76 イギリス〉

2009年05月13日 10時17分59秒 | CD日記 '70洋楽編
                   

1. TAROT WOMAN
2. RUN WITH THE WOLF
3. STARSTRUCK
4. DO YOU CLOSE YOUR EYES
5. STARGAZER
6. LIGHT IN THE BLACK

高校3年生の2月。
案の定(?)、大学入試に失敗。浪人生活が決定しました。「予備校に通ったら、嫌でも勉強せざるおえない…」と思い、予備校がスタートする4月までの約2ヶ月間、“のんびり春休み”(←2月、3月は学校登校日も少なかったので)と位置づけたのです。そのようなことは生まれて初めてだったので、ものすごいゼイタクをしてるような気分でした。
さて、その間、(当時としては)立て続けにCDを購入したのです。と言っても、3枚くらいの話ですが…。(笑)現在の自分と比べるとカワイイものです。(笑)
当時、現在のようなアルバムのガイド本を持っていない私は、レコード屋さんが販売促進で独自に作成する、“ガイド小冊子”を1つの資料として、アルバム研究をするのでした。
「う~ん、これも聴いてみたい、あれも聴いてみたい…」と思う中で、「リッチーと、コージーとの激しいプレイが…」と書いてある作品に、興味津々。そして買ったのが、この作品。

それまで“レインボー”というバンド名は、雑誌等で知っていました。しかし、
“元ディープ・パープルのリッチーが結成したバンド…”という程度。また、パープルの良さがわからなかった当時、レインボーまでは聴こうと思いませんでした。
しかし当時、ドラマーに興味を持った時期が少しあり、コージー・パウエルという人が気になっていました。
そして、ガイド小冊子でこの作品を知ることになり、当時はコージーのドラムが聴きたくて、この作品を買ったようなものでした。

では、作品紹介。レインボーの2ndアルバムです。
この作品、ガイド本などで、“超名盤”に挙げられる作品。また“様式美HR”の教科書的な作品でもあります。
「“様式美HR”って、何?」という方もいらっしゃると思います。 “様式美HR”とは、簡単に言えば、曲構成がしっかり練られていて、曲中に展開(また劇的な展開)が見られるハード・ロックのことです。
まさに様式美の曲は、1、5、6。
魔術的なキーボードのイントロで始める1は、その冒頭で「何が始まるのか」と惹きつけられるものあります。
彼らの名曲5は、オーケストラも加わる壮大な曲。幻想的なリッチーのギターも印象的。この曲はHRというより、プログレ的な要素があるかもしれません。
疾走するHRの6も最高。間奏部でのリッチーや、コージーの鬼気迫るプレイが聴けます。一般的に5の方が人気(有名)ですが、私個人は、この6の方が好きです。
どうしても、5、6(←LP盤では、B面)が看板となってしまっているため、他2、3、4は小曲に聞こえてしまう感も。
全体的には、徹頭徹尾HRといった作品。なので、バラードは無し。
トータル約34分ですが、様式美HRの内容なので、時間の短さは感じません。というか、感じさせないところがすごいです。
当時お目合ってだった、コージーのドラムも“ダカダカ、ダンダンッ!”とパワフルに響いています。
あと忘れてはいけないのが、Voのロニー・ジェームス・ディオ。力強く凄まじいVoが聴けます。
容姿のことを言っては失礼ですが、当時彼の力強いVoを聴いて「ディオって、どんな人だろう?」と写真を見ると、ダラッとした長髪で、猿顔の人。イメージと違っていたのが印象に残っています。(笑)しかし、彼の歌う姿は何か鬼気迫るものがあって、まさにカリスマ性のようなものが漂っています。

先にも記したように、コージーのドラム目当てでこの作品を買った私。買った時は、様式美HRも分かる訳でもなく、単に「力強いHRだね…」というのが感想。本当に良さが分かるようになったのは、もう少し後でした。
しかし冷静に見てみると、私自身、それ程レインボーにはハマりませんでした。何というか、“徹頭徹尾HR!”という感があるからですね。もう少し穏やかで、叙情性があると良いような気もします。(リッチーを中心に見て時)曲はパープルの方が懐が深く、聴いていて面白く感じます。
またメンバーチェンジ後のレインボーも、人によって好き嫌いがありますからね。やはり、
リッチー、コージー、ディオがいた、いわゆる“三頭政治”のラインナップのレインボーが
一番なのではないかと…。

まぁ、いろいろな感想があると思いますが、この作品、(特にHR/HMファンは)“耳にしておくべき”作品であると思います。
[CD日記 '70洋楽編 # 22]

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 125 『THE POWER STATION』〈... | トップ | 127 お買い物 (\'09 4月) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

CD日記 '70洋楽編」カテゴリの最新記事