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レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

多彩な登場人物…♪

2024-05-21 11:53:25 | Weblog
このところのお気に入り『木挽町芝居茶屋事件帖』シリーズには魅力的な登場人物が物語を彩っています。
まずW主演と言うべき主人公の喜八弥助
喜八は今は亡き町奴かささぎ組の組頭大八郎の一人息子で茶屋かささぎでは若旦那、水も滴る色男だから若い娘さんたちに大人気…、見かけ倒しの優男などでは決してなく、自分の周りにいる人たちを守っていこうという気概を備え腕っぷしもなかなかのもの…、まさに組頭の倅=“若”としてみんなが盛り立てるのも納得の若者
弥助は亡き大八郎の一の子分だった百助の一人息子、かつて父親がそうであったように今では喜八の一の子分であり懐刀のようなもの、ちょいと冷たそうなところが年増に人気…、何事にも動じることがなく頭がきれて知識も豊富…、ただ…喜八だけが大事で自分のことも含めて他のことはど~でもいいって感じなのが…まぁそこがいいんだけど
仮に実写化するとしたら……喜八役も弥助役も演れそうな役者は思いつかないわね
松次郎は元かささぎ組の一員で亡き大八郎と喜八に深い恩義を感じているかささぎの料理人、武骨で寡黙な漢だけど作り出す料理はどれも絶品で、泣く子も黙る鬼勘ですら松次郎の料理の虜
百助は喜八と弥助を見守り支えてくれる頼もしい存在、初登場のシーンでは“銀鼠色の小袖に漆黒の帯を着けた粋な姿”
かつての自分のように息子の弥助が喜八を支える漢になるよう厳しく接してもいるけど、それは息子の力量を高く買っていて信頼しているからともいえそう。
鬼勘こと中山勘解由直房は町奴や旗本奴を一掃した貞享の大弾圧を指揮した中山直守の息子で、初登場のときには喜八以下かささぎに顔を揃えていたかつてのかささぎ組の生き残りの面々に蛇蝎のごとく嫌われていたけど、シリーズを重ねるごとに盟友といえなくもなさそうな関係になってきている。
美味しい料理が大好きで芝居好き…本人は役目上の演目検めだって言うけど喜八さんが言うようにかなりの芝居好きでしょうね、なにしろ偽芝居を仕組んだりするんですもの
仮に実写化するとしたら…松次郎・百助・鬼勘を演れる役者はいそうですよね
まだまだ面白い登場人物たちはいます…、狂言作者の東儀左衛門、その弟子の六之助、儀左衛門の娘おあさ、六之助の兄で元かささぎ組の一員だった左官の鉄五郎、喜八の叔母おもんとその夫で名女形の藤堂鈴之助、古着屋の若旦那三郎太、茶屋かささぎの常連として花を添えている大店の娘梢とおしん。
この人たちも演れる役者はいそう…、藤堂鈴之助役に中村七之助丈…なんちゃって…
さて、喜八さんの父大八郎さんは貞享の大弾圧で捉われ獄死したということになってますけど、生きてるんじゃないかなって思ってます…、生きていて、鬼勘の下で役に立ってるんじゃないかって気がするんですよね……、それこそ『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵のもとで密偵となっていた小房の粂八さんや大滝の五郎蔵さんみたいに…。
う~ん、この先の展開がホントに楽しみです


コメント
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