外題が付くようになってからの第1作目。

『うちの旦那があまちゃんで〈鼠小僧次郎吉編〉』 神楽坂淳著 講談社文庫
最初に書店のエンド台に積まれたのを見たときは、鼠小僧次郎吉といえばあの次郎吉だよなぁってさほど興味が湧かなかったんだけど、先日〈飴泥棒編〉を読んだら他もちょいと気になってあらためて手に取ってみると、表紙イラストの刺股を振りかざす月也さん、おそらくクライマックスシーンなんだろうと思ったら楽しみになってきた
まずはお奉行と伊藤さまに呼び出されて“深川飯を食べ歩いて一番美味い店を教えろ”という訳のわからない指令を下され、月也さんは訳がわからないままだけど、小者を務める妻の沙耶さんは何かあるはずと考えを巡らします。
そして芸者の音吉に紹介された腕利きの木造り職人の名前が次郎吉…、んじゃコイツがキーパーソンじゃん
で、この次郎吉、さる盗賊の一味になっているんだけど足を洗いたいから仲間を売るという、その代わり自分のことは見逃してくれと。
盗賊の思惑や仕掛けを見抜いてこちらからの手配りもぬかりなく捕物のシーンとなるわけですが、牡丹は言うに及ばず沙耶さんの仲間であるおかみさんたちも活躍しますし、頼もしいことに伊藤さまも援軍に加わりめでたしめでたしでお話は終わります
そして沙耶さんは気づきます、次郎吉が仲間を売ったのはある大きな事実を隠してそれから逃れるためだったのではないかと…、それを暗示するように最後の最後に驚きの一文が、
このあと鼠小僧次郎吉が…………小塚原で処刑されるのは五年後のことである。
…
あ、あとね、深川飯といえば浅蜊のぶっかけ飯だと思ってたけど元々はバカガイ=アオヤギで拵えてたのね、浅蜊になったのは明治大正の頃からみたい

『うちの旦那があまちゃんで〈鼠小僧次郎吉編〉』 神楽坂淳著 講談社文庫
最初に書店のエンド台に積まれたのを見たときは、鼠小僧次郎吉といえばあの次郎吉だよなぁってさほど興味が湧かなかったんだけど、先日〈飴泥棒編〉を読んだら他もちょいと気になってあらためて手に取ってみると、表紙イラストの刺股を振りかざす月也さん、おそらくクライマックスシーンなんだろうと思ったら楽しみになってきた

まずはお奉行と伊藤さまに呼び出されて“深川飯を食べ歩いて一番美味い店を教えろ”という訳のわからない指令を下され、月也さんは訳がわからないままだけど、小者を務める妻の沙耶さんは何かあるはずと考えを巡らします。
そして芸者の音吉に紹介された腕利きの木造り職人の名前が次郎吉…、んじゃコイツがキーパーソンじゃん

で、この次郎吉、さる盗賊の一味になっているんだけど足を洗いたいから仲間を売るという、その代わり自分のことは見逃してくれと。
盗賊の思惑や仕掛けを見抜いてこちらからの手配りもぬかりなく捕物のシーンとなるわけですが、牡丹は言うに及ばず沙耶さんの仲間であるおかみさんたちも活躍しますし、頼もしいことに伊藤さまも援軍に加わりめでたしめでたしでお話は終わります

そして沙耶さんは気づきます、次郎吉が仲間を売ったのはある大きな事実を隠してそれから逃れるためだったのではないかと…、それを暗示するように最後の最後に驚きの一文が、
このあと鼠小僧次郎吉が…………小塚原で処刑されるのは五年後のことである。
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あ、あとね、深川飯といえば浅蜊のぶっかけ飯だと思ってたけど元々はバカガイ=アオヤギで拵えてたのね、浅蜊になったのは明治大正の頃からみたい
