紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

カナディアンロッキーの旅・6

2014-09-12 17:06:47 | 5・旅の日記

■8月24日=バンフ~アシニボインロッジ

アシニボインロッジ入りする当日は、9:30にバンフタクシーに迎えにきてもらうように頼んでいた。
日本にいる間に何回かやりとりをして、値段や、ヘリ乗り場までの時間などを調べていた。

私たちがバンフで泊まっていたのは、Homestead Inn というリーズナブルなホテル。
そこでは、荷物を預かる場所がない。そこで、通りを隔てた向かいにある、そこの系列でもうちょっとグレードの高いBANFF PARK LODGEで、預かってくれることになった。

バンフで何回も同じホテルに泊まることにしたのは、荷物を預かってもらわなくてはならないからだ。
ヘリの載せられるのは18kg。もちろん、そんなに持ち込まないが、いらないものまで、アシニボインロッジに持って行くことはない。

そして、いつものMELLISAで朝食。

バンフタクシーは、時間より少し前に向かえにきてくれた。
予定では、そこからケンモアの町を通って、1時間半。




フリーウェイを離れてしばらくすると、砂利道に入っていく。長い。そして、すごく遠い。
この段階で、自分で運転していくなどと考えたのは、けっこう無謀だったことに気づいた。




通る車もほとんどない、大きな湖沿いの道をどんどん進んでいく。




そして、だいぶいったところで、細い道に入っていく。ここに標識があったか、帰りに気になって見たら、あった。
でも、見逃すおそれもありそうなほど小さい。

またしばらく進んで出たのは、なにもない広場。この写真では人が写っているが、私たちが行った時には、誰もいない。
そこで、運転手さんがビックリしたようにいった一言は、
「No hlicopter!!!!」
ヘリパットには、ヘリコプターが、一機も止まっていなかった。




しばらくしてわかったが、ヘリコプターは、ケンモアのヘリポートから飛んでくるのだった。
そして、ここでちょっと失敗したなと思ったのは、ケンモアからもヘリコプターに乗れたらしいのだ。
ケンモアで乗る方が、ずっと簡単だった。

その日は、つねに、もしレンタカーで自分たちだけで来ていたら・・、と考えてしまったが、ここでもそうだった。
こんなただの空き地にたどり着いても、ヘリパットとは、とうてい思えない。
タクシーで来なかったら、どうなっていたんだろう。

タクシーは、そこから何十メーターか離れている駐車場に向かった。そこにはたくさんの車が止まっていた。
その日、アシニボインに入山する人と、今アシニボインに泊まっている人の車だ。
運転手さんは、帰りの予約を確認して、帰って行った。一応8月29日、2:00ということにするが、もっと早く着きそうなら、ロッジから電話をすることにした。
ヘリパッドからは携帯はつながらない。
タクシー代金、152ドルにチップを20ドル。




それから、ヘリコプターが飛んできて、乗り込むまでが長かった。
他の人のあとについて、またヘリパッドに向かう。

やがて、アシニボインロッジのスタッフが車でやってきて、荷物に緑色のテープをつけるようにいう。
ストックはまとめて、同じテープで結わえる。
ベアスプレーは、名前を書いて、みんなが同じ袋に入れる。




良流娯さんと今井さんは、2番目のヘリコプター。
私は3番目。

12:00 過ぎ、ようやく先の2人が乗り込む。







そして、12:25頃、私の番になった。全部で6人。
1人の女性が、私がフロントの席に乗りたいんだけどいいかしら、と聞いて、みんなOKをした。

ようやく私の番がきた。
ヘリコプターって、気持ちが浮き立つ。
他の人も興奮しているのがわかる。
「あれはワンダーパスだよ。」とか、教えてくれる。前にも来たことがある人らしい。


わずか10分。あっという間に、アシニボインロッジの赤い屋根が見えてきて、到着した。







迎えてくれたのは、その時にはまだ知らなかったが、ガイドとしてもお世話になったクロードさんと、ギターの上手な釣り好きな青年。







マリーテレーゼさんが、3人を私たちのキャビン、Towerに案内してくれる。
途中、シャワーの棟を教えてくれたり、メインロッジには、3時におやつがおいてある、など説明してくれた。




私たちのキャビンは、メインロッジから一番離れたところにあった。けっこう遠い。これでは、雨の日にはぜったいにカサが必要。
トイレの場所も少し離れている。夜はけっこうこわいかも。

そして、またメインロッジに荷物をとりにいって、ようやく落ち着いた。
その日は昼ご飯が出ないので、インスタントラーメンを食べ、良流娯さんが1缶だけ持って行ったピールでカンパイ!




やっと、来られた、と思った。
2年前のミスタヤロッジに行った時から、行きたいと思い、1年前から計画して、予約し、ほんとうに運良くとれたロッジだ。

アシニボイン山の前で、記念撮影。



その後、Lake Magog までおりていって、ふちに沿って散策。










一面のアネモネ。もうボワボワになっている。今回この花が終わってボワボワになったのを、ヒッピー・オン・ザ・スティックというのを教わった




途中から、上に上って、そこから帰る。




最後は雨になった。




ロッジにもどると、ケーキが用意されていた。







夕飯は、メインロッジで6:30から。


同じテーブルの人たちと、つたない英語で話しをする。

クロードさんが、毎晩、ここでおもしろく話しをするが、初日はようこそ、そして、ロッジスタッフの紹介。







その日のメニューが、書いてある。




キャビンにもどるが、小さなランプだけなので、暗い。といっても、外は案外明るく、日暮れは9:30頃だった。




ここで、毎晩良流娯さんが持って来たリコーダーの練習をする。いつかみんなの前で演奏しよう、ということになった。




その夜は、3:00頃、良流娯さんが起こしてくれたので、外に行く。
満点の星。天の川がくっきりと見えて、北斗七星が目の前に見えた。
けど、あまりに星が多すぎて、星座がわからないほど。すてきな星空だった。
それから毎晩星空を見た。

帰ってきてから、4日目に出会った、アシニボインでキャンプをしていた人のface bookを見たら、オーロラが見えたと書いてあった。
ああ、見たかった。
オーロラを見るには、もっと広いところまで行かなくてはダメだったのだろう。あまりに残念!

こんな風にして一日目が終わった。

そして、次回からはアシニボインを見ながらの、トレッキング報告をしたいところだけど、しばらくカナディアンロッキーの旅の記録はお休みします。
明日から10日ほど、夏休みをとって、娘一家が泊まりに来たり、息子夫婦もくるので、また帰った後、つづきをのせます。
その頃には、今井さんの写真も届くでしょうか。


カナディアンロッキーの旅=・6・10111213