紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

島の暮らし

2015-07-31 06:57:27 | 23・三宅島のくらし
最近は、夫は午前中はいつも、午後もだいたい畑仕事にいく。
私は仕事をしたり、家の片付けやら、庭の片付けをすることもある。
庭には、古い(ボロイ?)小屋と家がたっているけど、とにかくたくさん片付けなくてはならないものがある。
これはぼちぼちやっていかなくてはならない。

午後は、昨日は島の電話の交換にNTTの人がきてくれた。
三宅島の島民は、ただで話せるテレビ電話が支給される。島の火山ガスなどの情報もそこから流される。
海水浴場の情報なども、のっている。
それのタッチパネルがうまくいかなくなったので、交換してくれた。
今年、4月からこちらで勤務している人と、7月から勤務し始めた二人で来てくれた。若い二人は、どちらも本土からの転勤だそうだ。

終わったあと、少し話しをしたが、やはり、湿気には苦労しているようであった。
島は、海に囲まれているので、湿気が多い。
こちらの暮らしも軌道にのってくると、それが1番の問題だというのがわかってきた。
こちらにきて、1番最初に買ったのは、衣類乾燥機(除湿機)。今は外で衣類を干せるが、梅雨時は、雨が降っていなくても、まったく乾かなかった。

午後は、4:30頃、夫が畑から帰ってきたので、伊ヶ谷の海に泳ぎにいった。波は静かだった。
夕方だったけど、仕事が終わったらしいお父さんと子どもたちが来て遊んでいた。




初めて、シュノーケルで、サカナを見ながら泳げた。
けれども、深いところにいったら、パニクって、海水を飲んだ。あわてるとダメね。
プールで泳ぐのは、だいじょうぶなのだけど、海は恐怖感があって、まだすいすいとは泳げない。

帰りに、Sいちさんが船を出しているところを通った。




島では、名字ではなく名前で呼ぶ。というのは、同じ名字の人が多いからだ。
まだ、それに慣れないが、Sいちさんのことは、名前で呼んでいる。

するすると、船を出して、海にこぎだしていった。
Sいちさんは、最初に、島ではなんでも自分でできないとダメだといった人だけど、ほんとうになんでもできる。










話しはかわるが、SいちさんのGSでガソリンをいつも入れてもらっているが、島では1リットル190円と、すごく高い。
食料品もビールも、ほとんどが内地から運ばれてくるので、割高である。

帰って夕食のしたくをした後、ウォーキング。これは日課になった。歩かないと、気持ちがすっきりしない。

細い道の探索。

行き止まりとなっている。




車はいけないが、階段があって、歩いてはいける。




いつもの道に出た。




玄関に飾ってあるユリの花。西野さんから頂いた。花瓶がないので、ウィスキーの空き瓶に差してある。




そして、昨日届いた、息子のお嫁さんが送ってくれた尾花沢のスイカ。もうすでに半分になってしまった。
あまりにスイカが高く、家で作っていたスイカは、全部鳥に食べられてしまったので、今年は調布に帰るまで、スイカは食べられないかなあと思っていた。
甘くて、すごくおいしい。




もしかしたら、山形県尾花沢に移住するかも、と4月には考えていたので、尾花沢のスイカを、三宅島で食べているなんて、不思議なものである。






エアコン

2015-07-30 06:51:37 | 23・三宅島のくらし
昨日は、島にきて、1番の暑さだった。
そんな昨日、西野さんの知り合いの電気屋さんがきて、エアコンを設置してくれた。

私はエアコンが好きではないので、調布の家でも、ほとんどつけたことがない。
三宅島でもいらないのでは、と思ったが、島の私たちを訪れてくれる人は、泊まる宿も近くにないので、我が家に宿泊するほかない。
そうすると、エアコンがほしいという人もいるだろうな~、と思って設置してもらうことにした。

ちょっと変わった家なので、こんな風にエアコンを付けるんだと、感心したというか、驚いた。
この家は、借家なので、本来の持ち主がいるので、そう詳しくは書けないのだけどね。




二階と呼んでいる上の階には、持ち主の荷物がたくさん置いてあるので、私たちは、立ち入らない。
でも、ある日、二階と呼んでいるそこは、二階ではなく、そこはそこで一階なのがわかった。
山の斜面に建っている家なのだ。

三宅島は、湿度が高い。モーレツに高い。
気温は、本土ほどではないけど、湿度が高いので、ちょっと動くと、流れるように汗が出る。
もっぱら、ここでの生活は、湿度、湿気との戦いである、といっても過言ではない。

それと、私にとっては、坂。車の運転をしばらくしていなかったので、ふつうの道はまあなんとか運転できるけど、坂の駐車は、もうまったくダメ。
急がない時には、私が運転して、練習をしている。




このところ、毎日、ウォーキングを楽しんでいる。
海では思いっきり泳げないので、やはりウォーキングをして、1日1度は体を動かすことにした。
そのついでに、伊ヶ谷のあちこちの急坂を上り下りして、道を覚えたりしている。
そうすると、我が家どころではない坂に住んでいる人もいるのが、わかった。
ここをどうやって、バックではいるのよ、というような入り口もあった。自転車のタイヤを保護のためにおいてあったので、真似してみよう。

いつ見ても、心あらわれるような日没。





三宅島一周

2015-07-29 08:38:31 | 25・三宅島観光
来週は、調布の友人親子がやってくるので、その前に、1度島を一周してみよう、ということで、昨日は島をまわった。
島のメイン道路(都道)は、総距離25kmくらい。
この間、中央道のどこかで、25kmの渋滞というニュースを聞いて、島の道路と同じ距離だなあと思った。
一周するといっても、まあそんな距離です。

簡単五目ご飯とサンドイッチのお弁当を持って、出かけた。

長太郎池。ここは干潮の時には、外海から閉ざされるので、穏やかだということだ。
けど、昨日は満潮に向かっているので、けっこう白波がたっていた。
フィンとシュノーケルで、すいすい泳ぐ夫。











私はまだシュノーケルに慣れなくて、どうも波の高い海はこわくてダメ。
監視員さんも、入る時と、出る時が、波に打ち付けられるので気をつけてください、という。

白馬から、おじいちゃんの家に来た小学校3年生の女の子と、小さな水たまりでサカナを見た。




次は三池浜で、泳いだ。




そして、サタドー岬。






ひょうたん山。




最後は、夫が開拓中の畑。だいぶ開けてきた。




西野さんのハウスでつくっている、まんがんじとうがらしも、大きくなって、毎日食べている。とうがらしといっても、辛くはなく、ピーマンみたい。




なすとトマトもできている。





マリンスコーレ21フェスティバル

2015-07-27 15:14:46 | 24・三宅島の行事
25日(土)と26日(日)はマリンスコーレ21にいった。行きも帰りもバス。
初日、会場に着くと、こんなに島には人が住んでいるのね、というほどの人が集まっていた。
久しぶりに会った若者が、久しぶりと挨拶しあっている。
ここは島なので、島を出て行った人もいるし、本土よりは、簡単には会えない気がする。







初日の目玉は、瀬川瑛子さんの舞台。







こういう外の舞台のショーを、見ると、昔の小学校の校庭で見た映画のときのようで、なつかしい感じ。







ほかにも二人の歌手の方が、船に乗ってやってきてくれた。




岬からあげられた花火。







二日目の目玉は、手裏剣対ニンニンジャーショー。
子どもたちが喜んでいた。




その後は郷土芸能。とてもよかった。

これは私が住む伊ヶ谷地区の獅子舞。家のことで、いつもお世話になっている人が、大将。
なんでもできる人である。声にもつやがあって、すごくよかった。




行った時は暑かったので、氷がおいしかった。
でも、日が暮れると、すぐにすずしくなる。
二日目の夕日。





そして、昨日は、三宅島との行き来に利用している調布飛行場から飛び立ったセスナが、民家に墜落して、人が亡くなるという痛ましい事故が起きた。
このところ、一番利用することが多い交通機関だけに、人ごとだとは思えない。すぐ近くの中学には、娘も息子も通っていた。
民家の多い場所だけに、いつも飛び立つたびに、何かあったら、どうなるんだろう、と思うこともたびたびだった。
原因究明とともに、防ぐ手立てを考えてほしい。





クリーンセンター

2015-07-25 05:52:55 | 23・三宅島のくらし
木を切ったあとは、その木を自分たちで捨てにいかなくてはならない。
もうちょっと庭が広かったら、燃やすこともできるが、ぼろい小屋と、ぼろい元家だったのが2軒、庭にたっている。
残りの敷地は、道と少しの庭しかない。火をたいて、万が一、その小屋に燃え移ったら、大変なので、クリーンセンターに持ち込むことになった。

燃やせるゴミは、近くの収集所、ビン、缶、燃やせないゴミは、ゴミ収集ステーションに持って行く。
そして、大量のゴミや、粗大ゴミは、クリーンセンターに車で運ぶ。




荷台いっぱいの木。もはや新車だったときの面影はなくなった。




ほんとうに、木を運ぶのも一仕事だった。



そして、夕方は、また泳ぎにいった。
船は酔うけど、浜だというので、ついていった。
けど、砂浜から1メートルくらいで、がくんと下がるので、シュノーケルに慣れない私は、やはりここでもびびった。
そして、太平洋の荒波という感じで、波は荒い。
まず最初に、足が立つところで、シュノーケルの練習をしなくては。








今日、明日は、帰島10周年を記念して開かれる「マリンスコーレ21フェスティバル」に行く。
15年前に噴火して、全島避難となり、もう1度この島にみんなが帰ってきてから、10年たつのだ。

夜出かけるのは、この島にきて初めて。車以外の交通手段がないので、村でバスを出してくれるそうで、それに乗っていく。



見晴らしがよくなる

2015-07-23 17:49:25 | 23・三宅島のくらし
今日は午後、西野さんがチェーンソーを持ってきて、庭先の木を切ってくれた。




もう枯れているので、万が一下の家に落ちると危ないとのこと。

散歩に行くときに、家の木だ、と思って眺めていた木。




島で暮らすには、なんでもやれないとダメだと、この家を管理しているS本さんにいわれたが、この島に30年以上前に移り住んだ西野さんはほんとうに何でもできる。







あっという間に、切ってしまった。

海が、今までより、ずっとよく見えるようになった。










船で海に出る

2015-07-22 17:52:14 | 23・三宅島のくらし
今日は午後3時過ぎに、西野さんが船で海に出る、というので、だいじょうぶかな~と思いつつ、乗せてもらうことにした。

こんな風に、夫と西野さんが船を出す。
二人は、某大学の潜水部のときの友達。どちらも海の男という感じ。







ここから、船が出てきた。




少し進むと、ざぶんざぶん海水が入ってくるほど、アップダウンを繰り返す。




西野さんは、ささっと船から離れて、モリを持って泳ぎにいった。

私は何年ぶりだろう? シュノーケリングをするの。いきなりけっこう波がある海に入ったので、ちょっとびびる。
それでも、三宅島にきて、初めて泳いだ。海の水はそんなに冷たくない。

下の方にはサカナが泳いでいるのが見える。

しばらくして、船にあがった。

西野さんを待っている間にも、もうダメ~になった。船酔い。




最後は撃沈だったが、船に乗って海で泳いだのは、楽しかった。




からっと晴れ上がった日

2015-07-21 20:41:55 | 23・三宅島のくらし
今日は朝から、梅雨あけらしい、からっとした青空が広がった。
朝早くは、ほんとうにすがすがしい。起きたとたんは、半袖では寒いほど。

昨日は、八丈島から西野さんがきて、一緒に夕飯を食べた。
我が家の最初のお客さま。
でも、残念なことに、この島では、歩いて帰れるといえば、同じ集落の人たちだけ。
そこ以外に住む人は、車で帰るので、ノンアルコールビールしか飲めない。




そして、今日は「島時間」、と私が密かに呼んでいるのだけど、5:45に西野さんと、西野さんの仕事相手の方が家にきた。
6:00には、朝ご飯を我が家で食べたのだけど、まさに島時間。

三宅島では、5:15頃、港に船が着いた時に、1日が始まる。
お客さまは、その船で港に着いたので、そのまま我が家にいらした。(許可をとっていないので、写真はなし)

その後、西野さんと、お客さん、夫が一緒に出かけたのは、8:00前。

というような1日だった。

見送りがてら、庭先から海の方を見ると、富士山が見えた。





テレビを見ながら、カーテンの繕いやら、洗濯をした。
こんなことは、おとといまではできなかった。テレビが見られるってすごい! とおとといは思ったけど、今日はもう当たり前になってしまった。

そして、この日、初めて車の運転をした。オートマなのに、上り坂の途中で止まると、後ろに下がるってこわい。
でも、島では車の運転ができないと、買い物一つできないので、慣れていくしかない。

夕方、伊ヶ谷の港と浜まで散歩。

下の浜までいくことにする。




港。



浜では、お父さんと子どもが、海に入って泳いでいた。気持ちよさそう。







山の方の景色。






庭先から見た日没。




夜は星がきれいかしらと思って、庭に出たら、雲がかかっていた。
伊豆岬(家から2.3km)には街灯が一つもないので、真っ暗だという。
いつか、いって星を見てみよう。





今日は上に登ってみた

2015-07-20 18:47:39 | 25・三宅島観光
梅雨明けしたのに、ぱっとしない天気だなあと思っていたが、午後になって、梅雨明けの空が広がった。

庭先から、伊豆の島々が見えた。多分神津島や式根島でしょう。
島の上には、富士山も見えた。昔ここに島流しされた人は、富士山を見て、ずいぶん本土が恋しいと思ったことだろう。







今日は、以前泊めてもらったことのある家を探しに、上に登っていった。
けっこう、ややこしい道なので迷ったが、探し当てた。
今度、もうちょっと心の準備をして、訪れてみようと思う。

そのまま、もっと上に登っていった。山が見えた。







秘密の小径がたくさんあって、どんどん行ってみたいが、迷いそうでもあった。




ユリがまだ咲いていた。誰のというのでもないので、とっていいのかしら?




ここまでいって、引っ返した。(クリックで拡大)
いつか、雄山環状林道を歩いてみたい。




帰り道から見えた海。







今日は梅雨明け

2015-07-19 21:14:34 | 23・三宅島のくらし
昨日も今日も、朝は大雨が降った。
それでも、昨日は船がやってきて、新聞も届いた。
なぜか7月15日の分と18日の分。
本土にいると、新聞がどこで印刷されるか、なんてあまり考えないけど、三宅島にいると、考える。
八丈島から船がやってくると、新聞が届くのだけど、八丈島で印刷されているのか???

午後になったら、梅雨が明けたというニュース。
カラリと晴れ上がることを期待したが、ふつうの晴れ。

それでも、3連休、海の日、あちこちに人の姿が見られた。
この島はダイビングの島のようである。ボンベを背負った人たちを、けっこうたくさん見かけた。

ダイビングはもう無理だとしても、シュノーケリングくらいしてみたい。




家の近くに伊ヶ谷の浜。シュノーケリングの人と海水浴の人と。




買い物途中で寄った、夫が開墾中の畑。
最初はジャングルだったけど、少し開けてきた。




今日は、ようやく光テレビが入って、その配線に半日くらいかかったが、テレビが途切れずに見られるようになった。
うれしい。いつも、テレビを見ても、途中で電波が入らなくなったりして、見られなくなった。
これからは、そんなこともない。




夕方はまた伊ヶ谷の港までウォーキングにいった。ほんとうにきれいな海と空だった。













昼間はちょっと動くと、湿度が高いので、どどっと汗をかくが、夜は心地よい風が吹いている。