紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

花火

2009-08-30 15:53:25 | 16.調布のできごと
何年かぶりで、花火をした。
夏の風物詩。
一瞬のきらめき。そのはかなさが、花火の持ち味。

 


地味だけど、一番好きなのは線香花火。火の玉がぼとりと落ちると、思わず、「あ~あ」といってしまう。

 


小さくなるまで、ぱちぱちいっていれば、大成功。

 
 

子ども達が小さかった頃、夏休みの間に何度か花火をした。子ども連れで誰かが遊びにきた時、キャンプにいった時。
それも、せいぜい小学生の間だった。花火を心から楽しめる時期は短い。


トントンブログから「花火」の作品を探してきた。これは、私たちの子ども時代。

 


「Shiki彩々」みんな集まれ 花火をしよう!

友達と会う

2009-08-29 11:34:50 | 19.友人との時間
針ノ木縦走で、夏山が一段落したので、今週は友達と会う週である。
また9月になったら、秋山シーズンが始まるので、つかの間の山登りの休み期間。

昨日は、小・中学(高校もか?) の時の仲間と飲みにいった。

場所は「ゆげ」

そろそろ仕事の終わりが視野に入ってきた私達世代では、自分の趣味などを生かして、次世代に貢献するとか、自分たちのまわりの人を楽しませるとか、そういうことに多くの時間を使うようになってきた。
といっても、私は、多分一生仕事を続けるというか、続けられたら幸せなのだけど。でも、いつどんな形で終わりの時がくるのかはわからない。

2年か3年ぶりで、このメンバーで顔を合わせたのだけど、途中病気だの(私)、手術だのしても、またこうやって一緒にお酒を飲んで、将来を語り合える仲間というのは、今後ますます大事になってくるだろう。楽しいひとときだった。

 

大学クラス会

2009-08-27 06:59:26 | 19.友人との時間
昨日は、大学のクラス会に出席した。5年ぶりくらいかな。土、日曜はなかなか出られないのだけど、平日だったので、行くことができた。
すごく楽しくて、笑いっぱなしの数時間だった。
遠くはアメリカのテキサスから来た人、日本では三重から来て、夜行バスで帰る人。みんなの居住範囲も広い。
年齢的に、人生の節目を迎えている人も多く、これからのことなどを語りあえるのも、昔の仲間だからね。




このお店の生ビールは、すごい迫力があった。ビックリ。両手で持って飲むようだった。
そして、もう一枚。なつかしい人もいるでしょう。



奥蓼科

2009-08-26 11:55:58 | 5・旅の日記
先週、18日、19日と友人の山荘に泊まりに行った。

他のみんなは前日出発しているので、1人で青春18切符を使って茅野駅まで行き、そこからバスで麦草峠に向かった。

バスはほぼ満席。このようなチャリをかかえた人が何人もいた。麦草峠まで行くと、小海線側に下るもよし、中央線に下るもよし。ただ、下っていけばいいので、どちらも楽ちんそう。
けれど、路線バスに大きなチャリ袋を載せるのは、大変そうだった。下に荷物置き場があるといいのだけど。

 


麦草峠で、チャリを出す人達。

 

YさんとKさんが、麦草峠で待っていてくれた。そこで昼食。

白駒池まで歩こうと思ったら、ワンコのクレアは、山道を歩くのが禁止されていた。

 

Kさんと急いで白駒池まで行き、1周するのはやめて、もどった。

 


 


山荘で待っていたSさんも一緒に明治温泉へ。

 


あたりは、そろそろ秋の気配。

 

 


その日の買い物は、自由農園で。いろいろな野菜があって、おもしろい。

 

 

 

 

そして、みんなで宴会。その夜寒かったせいか(なんとぜいたく!)、二日目は風邪気味であった。

 

針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・5

2009-08-24 16:26:24 | 3・山の日記
■ 2日目(8月16日):船窪小屋~下山(七倉ダム)

6:10 船窪小屋のお父さん、お母さんに送られて、下山開始。

みんなを待っている間、小屋のそばに置いてあった望遠鏡を見させてもらった。なんと槍ヶ岳の山頂にいる人が5人くらい見えた。すごい、性能がいい!
前の日、私たちが、Sさんの滑落現場をうろうろと行ったり来たりしていたのも、見えていたそうである。
そういえば、去年ヘリコプターがきた時にも、ここでおやじさんが見ていた。

 


最初は、ゆるやかな草原の道。

 


ウサギギク。

 


どことは書かないが、下山の途中で、雷鳥の親子に出会う。今年は白馬岳でもよく出会った。保護色の雷鳥たち。


 


下の方に、高瀬ダムが見える。ほぼ同じ高度までくだらなくてはならない。

 


6:40 天狗の庭  このあたりまでは、景色がいいので、あまり苦もなく歩いた。

 


その後は、木の根っこが複雑にからみあうような道。足を根っこにとられないようにするのに、神経を使う。樹林で景色は見えないし。

 

 
 


 


ハシゴの連続。

 


その最後に、「鼻付き八丁」という文字が。しかも鼻の字がちがっているとHさんがいう。よく見ると、ほんとうに違っていた。(笑)
登りの人には、胸付き八丁より、さらに急な道だよと知らせているが、実際に、急であった。

 

 

登りの人に会うと、苦しそうだった。


最後のジグザグな道も長い。

 


ゴゼンタチバナ。もう実になっている。

 


そして、ようやく七倉山荘に到着。温泉に入り、汗を流す。

 


その後、カンパイ!

 


無事に追悼山行が終わって、区切りがついた。今年の夏山シーズンももう終わりである。


◆ 針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・・5

針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・4

2009-08-23 11:06:59 | 3・山の日記
■ 2日目(8月15日):北葛乗越し~北葛岳~七倉岳~船窪小屋

10:10 北葛岳に向かって登り始める。暑くて、きつい。

 


後ろには、蓮華の大下りが見える。

 


だんだんと山頂に近づいてゆく。

 


下には大町が見える。

 

11:20 北葛岳山頂 

  


ここでも、グレープフルーツを食べる。去年も食べたのだった。

 


トウヤクリンドウ。

 


いよいよ、その日の核心部。そこからの下りで、去年滑落事故が起こった。

 


このような所を下って行く。

 


そして、滑落現場。良流娯(ラルゴ)さんが立っているあたりで、バランスを崩して、つかまったシャクナゲが抜けて、斜面をころがり落ちていった。

 


斜面は、こうしてみると、かなりの急角度だ。

少し行くと、ハシゴがかかり、そこをおりてゆくと、最後に、Sさんが寝かされていた場所に出る。


 


コキンレイカやイワシャジンが咲き乱れる斜面に、心が和む。最期の場所が花いっぱいだったことに、少し救われる。

 


 


ここで、ご家族から預かってきた写真、それに好物や、ビールを供え、お線香をあげる。

 


心よりご冥福をお祈りし、別れを告げて、そこをあとにする。

 


13:00 七倉乗越し

 


ホタルブクロ。

 

 イブキジャコウソウ。

 


そこから、七倉岳に向かって登る。去年、ここを救助の連絡をするために、走れる所はすべて全力で走ったというOさんは、わずか30分で船窪小屋にたどり着いたという。
ハシゴはあるし、両側がすっぱりと切れ落ちた歯渡りのような細い所も通るし、危ない道だった。何事もなくてよかったと思う。
ちなみに、今回はのんびり登って、ゆっくり山頂で過ごしたので、同じ所を1時間35分もかかった。


ハシゴ。

 


 


oさん。

 



14:15 七倉岳山頂 去年は記念撮影をしなかった。

 


 


14:35  船窪小屋着  登山客がくると、鐘を鳴らして迎えてくれる。山小屋のお父さん、お母さんが去年のことを覚えていて、暖かく迎えてくださった。

 

そして、カンパイ! 雄大な北アルプスを眺めながら、ビールを飲める幸せを思う。

 



どこかのサイトで見つけた山の断面図。北葛岳の最後が急だというのがよくわかる。

 



夜は、ネパールティーを飲みながら、ミーティング。Oさんと良流娯さんと私の3人が参加した。
それぞれが、自己紹介をした後、まっちゃんによるアコーディオンの演奏がある。写真撮影、録音は禁止とのこと。そんなこんなの、おしゃべりも楽しい演奏者であった。

 


アルハンブラの思い出、チャールダーシュ、アンダンテカンタービレなどなど、どれも心に染みいる演奏だった。
その中の一曲、少年時代を聴いている時に、ふいにSさんの少年時代からの夏の日々に思いを馳せ、涙がこぼれた。


◆ 針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・・4・

針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・3

2009-08-22 07:24:52 | 3・山の日記
■ 2日目(8月15日):針ノ木小屋~蓮華岳~北葛乗越し

6:10 針ノ木小屋出発




いきなり急な斜面を登って行く。すぐに小屋は下の方に見えるようになる。

 

朝すずしいので、どんどん高度がかせげる。

 


ミヤマホツツジ

 


山頂方向。

 


後ろを振り返ると、前日登った針ノ木岳が見える。

 


チングルマの花は終わり、ヒゲになっている。朝露にきらきらと光っている。先頭をゆくHさん。

 

 


コマクサ。(高山植物の女王様)

 


ミヤマダイコンソウ。

 


タカネツメクサとヨツバシオガマ。

 


チシマギキョウ。

 

7:40  蓮華岳山頂(2798m)  空はすでに秋の気配。

 


8:00  下り始める。ここから北葛乗越までは、「蓮華の大下り」といって、500mも下る。最初のうちは、ざれた斜面をくだる。


岩の間に、コマクサやヨツバ(?)シオガマの花が咲いている。

 

珍しい白いコマクサも見られた。

 


どんどん下って行く。

 


 


だんだんと険しくなる。

 


 


岩に足をひっかけないよう気をつけて下る。黄色い花はコキンレイカ(ハクサンオミナエシ)。

 


クサリ場も出てくる。クサリがある方が、安心して下れる。

 


 


マツムシソウ。

 


ミヤマママコナ。

 


10:00  北葛乗越し(2275m)  険しい所が終わって、やれやれ。ここで休んで、グレープフルーツを食べる。

 


◆ 針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・・3・

針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・2

2009-08-21 07:13:49 | 3・山の日記
■ 1日目:針ノ木小屋~針ノ木岳往復

13:10  昼食後、Oさんは小屋で休んでいるというので、4人で針ノ木岳を目ざす。




標高もあるせいか、息切れがする。ゆっくりと登って行く。

 


チングルマ

 


振り返ると、明日登る予定の蓮華岳が大きくそびえている。

 


ウサギギクとタテヤマリンドウ

 


ミヤマダイモンジソウ

 


振り返って写真を撮ったが、人と岩の区別がつかない。

 



だんだんと山頂に近づいて行く。ところが、山頂だと思って登って行くと、まだ先がある。

 


14:15  針ノ木岳山頂(2820m)  

真っ青な空に、360度の展望。今年最高の天気だそうだ。ラッキー!

 


黒部湖をはさんで、立山・剣も目の前に見える。

 

この2枚の写真を撮ってくれた若者は、その後、自分の一眼レフのカメラを山の上から落としてしまった。
急な斜面を下っていって探していたけど、どこまで落ちたか見つからないようだった。

ほんとうに気の毒だったけれど、険しい山でそれ以上下ると、自分も落ちかねない。とうとうあきらめた。


鹿島槍と、遠くに7月に良流娯さんと登った白馬岳。

 


14:55 下山開始。Hさんと夫は、もう早く下って、生ビールが飲みたいので、さっさと下っていってしまう。

 

下の方に針ノ木小屋とテント場が見えてくる。

 


15:45  針ノ木小屋に帰り着く。

まず生ビールでカンパーイ! 

 

山小屋の夕食時間。

 

前の日眠れなかったし、翌日はいよいよ、今回の核心部。Sさんの追悼を行うので、疲れをとるため、6:00頃には全員就寝。


◆ 針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・・2・

針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・1

2009-08-20 17:49:41 | 3・山の日記
■ 1日目(8月14日):扇沢から針ノ木小屋

11:59 新宿発のムーンライト信州で信濃大町に行く。

新宿で、同じ列車にのるはずのmalikさんを探してみたら、すぐに見つかった。
列車は、北アルプスのあちこちを目ざす人で満席。昔の特急を利用した臨時夜行列車。昔の急行アルプスを思い出す。

あまり眠れないまま、信濃大町着。
そこからタクシーで扇沢(1425m)までいって、朝食。

立山・他に行く人で、駅はにぎわっていた。

 

6:35  出発 

 

ミヤマキオン

 

 ?

 


7:15 いよいよ山道が始まる。

後ろの方、はるか高い所に、その日登る針ノ木岳が見えている。

 


 朝露にぬれたイワシャジン。 

 


何本か沢を渡る。おもしろいケルンが積まれたところ。

 


ブナ林を通って、大沢小屋まで行く。

 


だんだんと道が急になる。

 


シモツケソウ

 

 

8:10 大沢小屋に到着。

 


このコースは行きは沢を何回も横切るので、水が豊富。冷たい水を飲みつつ、登って行く。

 


イワオトギリ

 


雪渓に近づいていく。後ろの雪渓が、今年は小さい。

 

ミヤマキンポウゲ

 


雪渓に入る前に休憩。軽アイゼンをつける。今年の雪渓は雪がゆるく、アイゼンなしでも登れそう。

 


9:50 雪渓を行く。去年にくらべて、今年は全くこわくない。

そして、時々振り返って下を見ては、ここをテレマークスキーで滑り降りる気分で眺めてみる。斜度的にはなんどか行けそう。

  


10:30 雪渓終了。

雪渓を歩く方が、山道を行くよりずっと楽なのがわかる。そこからの登りはきついし、日差しをさえぎるものがなくて暑いし、なかなか大変だった。

 


ミヤマダイモンジソウ

 

12:00  それでも、ようやく、針ノ木小屋のある、針ノ木峠(2536m)に到着。

 


小屋のところから、槍ヶ岳が見える。

 


昼食をとった後、針ノ木岳に登る。


◆ 針ノ木~蓮華~北葛岳~七倉縦走・1・