辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

お守り

2010-10-31 16:04:31 | 日記
足もとを照らす灯り

跳躍の為の踏み板

深呼吸

さまざまなものを

小さな袋に託し

ぎゅっと結んで

たいせつな人に渡す




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十江さん

2010-10-30 12:07:33 | 日記
木炭デッサンか と思ったら

とんでもないよ 十江さん

あんたの描く絵

骨があるねえ

切ったら血が出そうなんて

あんたのトンボ

切ろうとしたら噛みつかれるよ

十江さん

生きものまるごと 掴むんだよね

いのちをまるごと 描くんだよね

十江さん

あんたが残した生きものたちは

膝を曲げ これから駆け出す脚が

地面をがっちり掴んでる

背骨の動きのやさしさと

前を向く目のぎらつきは

あんたが持っていたものだ

十江さん

二百年 ぽん と 飛び越え

受け取ったよ



    ※林 十江・・安政六年(1777年)~文化十年(1813年)画家
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ビーズ

2010-10-29 21:17:26 | 日記
一日は ひとつのビーズ

色もかたちも柄も

みんな違うビーズ

だけどどれもビーズ

産まれたときからずっと

しゃらしゃら揺れる

きらきら光る

みんな違うビーズ

唯一のビーズ






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どちらも 夢

2010-10-28 23:05:04 | 日記
眠りの間 見ているものは
一夜かぎりのまぼろしだけど
起きてる間に見ているものと
重みの違いはあるのでしょうか

光が射して影がうまれて
かたちを変えて消えてゆく

どちらも 花
どちらも 夢

起きてる間 見ているものを
説明できる人はいますか
意味と無意味と眠りと目覚め
満ちてはひいてひいては満ちる

遠い陸地のひとりの震え
水が伝える 波打ち寄せる

どちらも 花
どちらも 夢

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約束

2010-10-27 20:14:07 | 日記
旅に出るとき
約束したね

物語を聞かせてあげる

旅に出るとき
約束したね

宝物を見せてあげる

生きる場所がどこでも
生きる時間がいつでも

届けることができるから

約束するね

もらった時間は金の砂粒

届けることができるから


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羽の旅

2010-10-26 21:24:41 | 日記
この世の旅は 羽の旅

ふわふわ ふわり ふわふわり

風に吹かれて飛ばされて

見知らぬ場所を見おろして

水の面を漂って

空に向かって舞い上がる

羽しか見えない色があり

羽しか聞こえぬ歌がある

ふわふわ ふわり ふわふわり



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柱からはじまる話

2010-10-25 19:48:38 | 日記
一本の柱では折れてしまいます

いくつかの支柱が要るのです

どの柱も 人として暮らすために

大事なものだと思います

でも そのうち一本だけ

自分の柱が必要です

これは あきらめないでいると

ある日見つかる としか 言えません 

見つけるときも場所も人それぞれ

つまり あきらめては見つからないのです

この柱が見つかれば
  
ひとの心は折れません

心の重さに潰れることもありません

その柱を中心に据えたら

強い風にも負けないように

全体が ゆるやかに揺れるように

美しく組み立ててください

かたちがうまく出来たなら

好きな植物を植えましょう

花や実は いわば作品の篆刻です

わたしは赤い実が良いと思います

小鳥がくれば完璧です

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真上の月

2010-10-24 20:24:31 | 日記
お月さまがいたんです

綿雲の層の上

滲んだ光の輪の中

わたしの頭上 まっすぐ上に

お月さまがいたんです

子供のころと同じくらい

ずいぶん近くに見えました

まるく浮かんだかたちには

子供のころと同じくらい

欠けたところがありません


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一つの勝利

2010-10-23 23:51:59 | 日記
のどかであり続けることは

一つの勝利でありましょう

他人の時間を生きることなく

自分の鼓動を聞くのです


素朴であり続けることは

一つの勝利でありましょう

他人の夢を見ることなく

見上げた自分の空を見る

5歳の自分の空を見る



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緑という色

2010-10-22 20:21:48 | 日記
土に根を張り
水を吸い上げ
お日さまを見上げ
手をのばす

ああ
ほんとうによかった

あるかないかの白い光を
信じてここまで伸びてきた

お日さまに照らされて
わたしはわたしの色を知る

これが 緑 という色 
これが わたし というもの

ああ
ほんとうによかった

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傘を売るひと

2010-10-21 21:45:04 | 日記
お客さん 急な雨だからって
ビニール傘じゃなくて
これなんかいかが
いい傘ですよ 

この傘なら
お出かけなのに雨で憂鬱
なんてことは もうありません
雨の音が聞こえると
にっこりしてしまいますよ

傘を開くと 
そこは 小さなあなたの部屋
ついつい口笛なんか吹いちゃいます
本当に 傘というのはとても素敵な道具ですよ

傘を開いて歩くでしょ
ほらね まるで きのこの散歩ですよ
ピンとこない?
お客さん 
森の妖精を想像してくださいな

そうそう 大雨が降ると 
違った楽しみ方が出来ますよ
ぱららんぽろろんぽんぽんぽん
傘が喜んで歌いますから
あなたはそれにあわせて
水たまりをバシャバシャバシャと
心ゆくまで飛び跳ねたりして

泥はねをしたくないの?
残念です
まるでアマガエルになったみたいに
こころゆくまで雨を楽しめるんですがね

ああ
カエルはお嫌いなんですか

雨の日にピンクのばらの花びらの中で
小さな緑のカエルがちょこん とね
おさまって座っているのを見るとね
もう いじらしくて そりゃあもう

ああ そう
傘の話でしたね

傘はね そうつまり傘って言うのはね

穏やかにものを思うも良し
こころ楽しく期待をするも良し
傘の下は集中 そう 集中できるんですよ
傘の下ではひらめきの確率が高まります

もちろんお日さまはすばらしいですよ
お日さまが無ければね
この世の生き物のほとんどは
生きていけませんからね

でも雨だってそうですよ
みずみずしい緑の葉っぱも
水の中を泳ぐ鱗きらきらの魚も
赤ちゃんもお年寄りもわたしたちみんな
雨の恵みに抱かれているのですよ

とはいえずぶ濡れでは困りますよね

だから傘があるんです

傘があれば 風邪をひくこともなく
雨と仲良くできますよ

雨の日だけふっと感じる土の香りや
やさしく濃い色になった花
いろいろなものを愛でて歩くと
あなたもきっといつもと違うあなたですよ

これこそ傘の魔法です

傘が好きになってきましたか
良かった そりゃ良かった
その言葉を聞くと本当に幸せです

ほかにもありますよ
これなんか いかが

あれ いつの間にか雨があがって
日が射してきましたね

え?
おうちにある傘 もういちど
ひろげてみようかなって?
しばらくしまいこんでたから
可哀そうな気がしてきた そうですか

そりゃ良かった 
そうですか

ありがとうございます

またそのうち いつの日か

ありがとうございました
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祈り

2010-10-20 22:25:10 | 日記
小さな旅

笑顔の花

一瞬の光

短い物語

許しの雨

目覚める星

祈りの歌
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スキップしましょう

2010-10-19 19:48:35 | 日記
スキップしましょう

大人だから
ちょっとかかとが跳ねるだけ

多分誰にもわからない

でも

スキップしましょう
これは私の道だから

スキップしましょう
心に一つ決めたから

踏み出した小さな道が
ほんのり明るい

スキップしましょう

道が私を呼んだから

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駅までの道

2010-10-18 20:06:31 | 日記
まだ残ってた
金木犀の香り

ここんちは 必ず何かが咲いている

歌いながら歩く小学生男子
ひとり言がすべて歌
一度 寝坊したわたしを起こしてくれた

いつも停まってる幼稚園バス
なじみの黒猫
季節によって替える植木鉢

ひとが歩いた香りが残る

あの白い犬
おばあさんに話しかけられてる
わかるよ
ほんとにあの犬 話せそうだもの

キャップかぶったおじいさん
しっかりすたすた歩いている
5年前初めてすれ違ったとき
ゆっくり ゆっくり ゆっくりだった

毎朝 毎朝 歩いてた

決意して歩いてきた人

5年間 歩いてきた人

わたしはこの道を
いつまで歩いているだろうか

男子は歌うように歩いているだろうか

金木犀は咲いているだろうか

もうすぐ駅

いってきます



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しりとり

2010-10-17 17:33:52 | 日記
しろながすくじら
  らっぱ
ぱいなっぷる
  る、る、るおー
おでいいの?おりひめ
  ひこぼし
違うよ おりひめ
  めんどくさいな
なーにそれ?
  れんそうげーむ
むきたてたまご
  ごまだんご
ごりら
  らるご
ごくらくごくらく
  くしだんご
ごはんたべたい
  いかりんぐ
ぐいのみ
  みそしる
るりかけす
  すりらんか
かんらんしゃ
  しゃっくり
りくち
  ちっぷ
ぷろせす
  すふぃんくす
すいどうこうじ
  じりつしんけい
いろがみ
  みくろこすもす
すがお
  おかえりなさい
いしやきいも
  もんぶらん
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