辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

ひとかけら

2015-02-28 23:58:55 | 
起きているけど寝ている日

眠っているけど覚めてる日

語ることでさびしい日

黙ることで満ちる日

なにかがはじまる日

しずかにおわる日

大きなパズルの

小さなひとかけら


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道をゆけ

2015-02-27 23:55:51 | 
地図にはまだ

書かれていない道をゆけ

靴音たかく

橋を渡れよ


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雪の色

2015-02-26 23:34:09 | 
雪の色 なに色

凍りつく 水の色

音つつむ 真綿の色

朝焼けうつす 朱鷺の色

ひかり映える 鏡の色






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わたしの舟は

2015-02-25 23:08:31 | 
わたしの舟は

波に揺れても覆らずに

傷はついても壊れずに

目覚めていても眠っても

いい夢を見る舟なのです








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月とあなた

2015-02-24 23:11:12 | 
まいにちかたちが変わっても

月はおんなじ月だから

べつの名前で生まれても

あなたはやっぱりあなただろう

月はいつでもそこにあり

あなたはそこにいるだろう

おおきな時計がまわるなか

おたがいひとつの点として

おんなじ宇宙にいるだろう







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ぐるぐるを絶つ

2015-02-23 23:47:19 | 
気になっていたことを

そのままにしておくと

忘れたつもりなのに

人のあたまは

いつまでもぐるぐる

うしろのほうで気にしている

とてつもない量のぐるぐるが

人のうごきをさえぎる

ちいさなぐるぐる

おおきなぐるぐる

ぐるぐるを絶つには

じぶんが決めること

ひとのせいにできないように

じぶんが決めたと断言すること

ランチメニューで

いちばん食べたいものを選ぶ

無駄な嘘は 意味ないからね




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洗う

2015-02-22 17:37:15 | 
目を洗う

たいせつなことを

うけとるために

細胞を洗う

たいせつなことを

めぐらすために

口を洗う

たいせつなことを

伝えるために

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したい事は

2015-02-21 23:55:55 | 
出したかった手紙を書く

そのうちと思う旅をする

着たい色をえらび

嫌いかもしれない味をためし

出来あがるかわからない絵を描く

どうでもいいことで意地になる

おもしろいことをだいじにする

許せない と 口に出す

大すき と ひとり思う
















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おなじひとつ

2015-02-20 23:58:58 | 
まだ日がのぼらない

午前五時の空は青い球形のへりである

その空のしたにちらばる

無数のいきもののうちのひとつは

これからのぼるお日さまと

まったくおなじひとつなのだ

光はこれから届くだろう

けれどその前の夜だって

真昼とおなじひとつなのだ






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おとぎばなしがうまれます

2015-02-19 22:37:46 | 
おとぎばなしがうまれます

朝おきてから眠るまで

いいえそれよりながいとき

うまれるよりももっとまえ

永遠の眠りのそのあとも

おとぎばなしがうまれます

いちにちひとつの花が咲き

いちにちひとつの星がうまれ

いちにちひとつのたまごがうまれ

いちにちひとつのものがたり

おとぎばなしがうまれます






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道はそんなにひろくないけど

2015-02-18 23:55:28 | 
道はそんなにひろくないけど

ときどき誰かと歩いていたり

小鳥が前をついっと飛んだり

赤い木の実がきれいだったり

霧にくるまれてしまったり

とつぜん景色がひらけたり

どこまでつづくかわからないけど

あしあとつけたものだけの道

まえ見て歩くものだけの道


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飛んでいく鳥

2015-02-17 22:39:31 | 
飛んでいく鳥

咲きはじめる花

流れていく雲

思いだすうた

渡りきるまえに

ふりかえる橋

どこにもいかない

どこへでもいける

羽はいくども

あたらしくなる

ゆきさきはもう

みえている







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みつけるために

2015-02-16 21:54:01 | 
わたしがむかしなんだったのか

もういちどみつけるために

目覚めてでかけているのです

その地図をみつけるために

夜は夢みているのです



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いいんだよ

2015-02-15 19:15:29 | 
見ないふり

聞こえないふり

きづいてないふり

おとなのふり

へいきなふり

だけどほんんとは

じだんだふんで

わんわん泣いて

そのまま眠っていいんだよ

夢のなかで

だれかがそっと

頭をなでてくれるから

なつかしい唄

ささやいてくれるから

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わたしのきた場所

2015-02-14 20:11:30 | 
いつでもそこに帰れる

森の奥へつづく道

どこへいくか知らず

ひとりで歩く道

遠くで鳥の声がする

言葉をわすれて

あるきつづけて

たどりつくのは

朝がうまれる海

神さまの手の

ゆびさきからこぼれる

おひさまのひかり

遠い昔ここから

ここからわたしはやってきた

いつでもそこは

わたしのなかにある

森の木漏れ日と

寄せる波の音が

わたしのなかにある







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