ひんやりといい風だ
空は向こうから晴れてきて
燕が一羽飛んでいる
こんなふうに朝はきて
私の歩くこの道が
明日へ続く道だから
燕よ 覚えていておくれ
私のちいさな宣言を
お前のように真剣に
お前のように当たり前に
明日への道すすむから
ひんやりといい風だ
空は向こうから晴れてきて
燕が一羽飛んでいる
こんなふうに朝はきて
私の歩くこの道が
明日へ続く道だから
燕よ 覚えていておくれ
私のちいさな宣言を
お前のように真剣に
お前のように当たり前に
明日への道すすむから
風が鯉のぼりを泳がせて
空の青さに気がついた
鳥の頭をやさしくなでて
ちいさな唄を運ぶ風
わたしたちと同じように
風にあるのは
今とこれから
風は淀まず
手にしたものを握りつぶさず
振りかえらずに旅をする
うそばっかりと知りながら
よくできたうそを選んでる
ほんとの扉をあけたとき
どんなあしたになるだろう
ほんとはさがすものでなく
いちからつくるものだから
はじめはやっぱりぽんこつで
泣いたりすることあるだろう
だけどそれでもいいだろう
うそばっかりと知りながら
終わっていくよりいいだろう
うそばっかりと知りながら
うそばっかりになるよりは
ほんとになるほうがいいだろう
あしたの色が見えなくても
あしたの音は聞こえなくても
きょうのおわりに記憶の箱を
洗って風にあてましょう
きれいな夢にくぐらせて
あしたを身にまといましょう
あなたの闘いは
損なわれないこと
失われないこと
そのままでありつづけること
ちいさなこどもが
見あげる空は
青くおおきく
まだ名前さえない
小鳥の歌も風の音も
なんの区別もない
だれかが決めた分け方と
だれかがつけた名前で
つまりはこんなものだと
世界をちいさくまるめて
しまいこんだひとたちよ
見てごらん
こどもが空に手をのばす
きっといつかとどくよ