辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

動いているのは

2012-05-31 22:52:30 | 
景色が動く

隣の船が動く

見送るわたし

そう思っていたけれど

動いているのは

わたしだった

見たことのない景色

船の色が変わる

雲が動く

波が躍る

見守る月

そこにわたし
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すてきなからっぽ

2012-05-30 23:19:31 | 
まあ

すてきなからっぽ

その気になれば

なんだって入れられる

なんにも決まっていない

すてきなからっぽ

そこにわたしは寝転んで

深呼吸をしてひと眠り

ああ

すてきなからっぽ

流れる雲が

ゆっくりと通り過ぎる

いつでもはじめての

風が吹いている









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旅の支度

2012-05-29 23:58:35 | 
生きていくために

必要な道具をひとつ選んで

リュックに詰める

旅の支度はこれでよし

いま生きている自分が

夜道を照らすあかり



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ふるえる

2012-05-28 22:22:06 | 
ふるえる

善いも悪いも

右も左も

上も下も

闇も光も

なんにもない

ただ ふるえる

こころふるえる

ふるえることを

とめられず

やめられず

こわがらず

ふるえる

ただ それだけ

ただ ただ ふるえる
















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その場所は

2012-05-27 22:05:51 | 
その場所は

遠いところ

だけど

懐かしいところ

その場所は

寒いところ

だけど

暖かいところ

その場所は

わたしを待つところ

わたしの一部

わたしの思い出

わたしの明日

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ばらまかれた星

2012-05-26 23:23:09 | 
はじめまして

さようなら

その言葉が

点滅する

星空から見たら

まるで 鏡

生きものの光は

ばらまかれた星










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風 ふいてるよ

2012-05-25 22:01:30 | 


風 ふいてるよ

ほら 

細胞 ひとつひとつ

風で あらわれて

きもちいいね

あそこで猫が昼寝してる

樹の上で小鳥がうとうと

きもちいいね

風のゆりかご

むかしむかし

自分ではなかったときも

風は ふいていたんだね
























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支える

2012-05-24 22:40:02 | 
支える

だれかを

なにかを

支える

強く

やさしく

繊細に

大胆に

風をうけて

火を背負い

星を見上げ

手をのばし

泣きながら

笑いとばし

支える

だれかが

わたしを

支える

なにかが

わたしを

支える

日がのぼり沈むように

月がのぼり沈むように

支える

あたりまえに

支える

今日も明日も

ずっとずっと前から

ずっとずっと先まで

永遠に 支える




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もうひとつの誕生日

2012-05-23 23:58:40 | 
うまれてくるとき

手のひらに握りしめてた

ひとつの約束を

思い出した日が

もうひとつの誕生日








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天上の花

2012-05-22 23:36:53 | 
険しい山に

咲いている

天上の花

風に倒れず

嵐に折れず

ちいさなからだで

空に手を振る















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お日さまの物語をひとつ

2012-05-21 21:55:05 | 
お日さまの物語をひとつ

カバンに詰めて

歩いていきます

ノートの横で

林檎の上で

お日さまの物語が

歩きながら弾みます

時々 からころと

鈴のように鳴るでしょう

時々 風にあてて

その香りを楽しむでしょう

カバンの中で

だんだんと底に沈んで

それでもずっと暖かく

息づいているでしょう









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その日

2012-05-20 23:16:48 | 
その日 

どこにいたか

どんなことをしていたか

刻む一日になるでしょう

その日

これからどこへいくか

何をはじめるか

決める一日になるでしょう

その日は

時間の柱につけた傷

振り返ると

傷が光を放っている

そんな一日になるでしょう

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風景

2012-05-19 22:54:53 | 
羽は 舞い

花は 笑い

風は 歌い

星は 拍手
















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のぞむことは

2012-05-18 23:05:12 | 
なにかになるのでなく

なにかをしたい

ほめられてもけなされても

きづかないほど

しんけんにあそんでいたい

あの空のような

大きなからっぽを

こころゆくまで

たのしみたい












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五月が去っていくまえに

2012-05-17 23:26:09 | 
赤い実

ついばむ鳥

葉の香りがひろがる

半袖のこどもが走る

あっという間に

緑のいろが変わってしまう

あっという間に

空のいろが変わってしまう

今のうちに 今のうちに

五月が去っていくまえに



















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