つららはするどい
雪はまっしろ
霧はひんやり
水はなめらか
旅をしながら
かたちをかえて
いつまでゆけるか
どこまでゆけるか
はじまりも終わりも
わからないけど
揺れてはひかり
時をうかべて
旅する水よ
つららはするどい
雪はまっしろ
霧はひんやり
水はなめらか
旅をしながら
かたちをかえて
いつまでゆけるか
どこまでゆけるか
はじまりも終わりも
わからないけど
揺れてはひかり
時をうかべて
旅する水よ
あまりにも穏やかな青空で
高い空から湖を見るようで
どちらにいるのか
わからなくなりました
ちいさな星になったみたいに
見えない糸でうごいてる
時がいつか満ちるまで
空も湖も青いまま
見えない約束で生きている
ためらいが
ぎこちなさが
ほんとうの
とびらをあける
たちどまり
うつむくことが
ひとつだけの
はなをさかせる
まえをむいて
したをむいて
うえをむいて
ためらいながら
しずかにあるく
よしよし
えらいね
いのちをひとつ
もっていること
まもりつづけて
あしたにつなげる
よしよし
つよいね
いのちをひとつ
こころをひとつ
おはなしひとつ
おもいでひとつ
ひとつはほんとに
すごいことだね
ごうごうと風駆ける
意味を読むな
ひとつのところにいられずに
消えるときまで走るのだ
ごうごうと風駆ける
予測をするな
行きたいところもなく
止まるまで流されていくだけ
ごうごうと風駆ける
海をみおろし
雲をひきつれ
星を追い越し
どこまでも駆けるのだ
遠くから聞こえる
小鳥の声
朝がきたのだ
惜しみないお日さま
ただただ青くなる空
悲しみがしずかに
天へと帰っていく
音になる前に
風になる唄
言葉にする前に
伝わるきもち
時は編まれて
思わぬかたちが
いまあらわれる
わたしの旗が
はためく朝だ
星はまわっているのです
飛びたつ鳥も
咲きはじめた花も
降りはじめた雨粒
遠くに見える虹
すれちがう猫
消えていく火の粉
うまれたての種子
意味などいらない
わたしたちとともに
星はまわっているのです
教えてくれたから
夜空を見たよ
月からこぼれたみたいに
星ひとつ
これは今夜のプレゼント
ひとつもらって夢をみる
一本の木も
ひとりの人も
ひとつの月も
ひとつの星も
みんな今夜のプレゼント
あしたもきっと夢をみる
月だよ
まるいね
ほんとだ まるいね
だけど
まいにちかならず
かたちはかわる
だけど
くりかえしかならず
またまるくなる
みえなくなっても
ほんとうはそこにある
あかるいね
つめたい空に
あたたかいね
まるいね
ほんとに まるいね
しずかに
きげんがいい
だって
決めたから
遠足に行くように
あしたに向かう
それだけ
たったそれだけ
きれいなものを
みつける旅を
覚悟をきめて
歩きだす
ひつじ雲
公園でみあげた
手をのばせば
つかめそうな空
夕焼けの
絵具がまじり
さいごは夜になる
星ひとつ
あかるくひかり
旅のめじるし
記憶のくさび
みあげては
おもいだし
みあげては
あこがれる
そうか
ここがはじまり
もしかしておりかえし
またはのりかえ
ひょっとして朝
なにがあるか
わからないけど
まいにち
きれいなものを
ひとつみつける
そんな旅のはじまり
靴のひも結びなおして
おもいだしたり
あこがれたり
がっかりしたり
まあいいかと思ったり
なつかしくてあたらしい
この道をいこう