たいまつを持て
夜の森でひとり
刀のかたちの月
けものの目の赤い光
見えない道を歩け
風の色とにおいで
どちらへ進むか決める
なにかが鳴いてる声を
冷たい耳がひろう
なにがあっても
あしたにたどり着くため
たいまつを持て
たいまつを持て
夜の森でひとり
刀のかたちの月
けものの目の赤い光
見えない道を歩け
風の色とにおいで
どちらへ進むか決める
なにかが鳴いてる声を
冷たい耳がひろう
なにがあっても
あしたにたどり着くため
たいまつを持て
からっぽ
まっしろ
風がとおる
つめたい指が
ふれたものは
あした降る雪
なつかしく
あたらしく
めぐるときの
粒子がひかる
これから
おもいでになる
歌が聞こえる
雪は
花びらよりも
淡くつめたく
永遠にくりかえす
ものがたりのひとひら
雪は
ひかりのころもで
世界をつつみ
音を消し去り
ほんとうの居場所の
扉をひらく