辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

白鳥

2014-01-31 23:30:04 | 
白鳥が飛んでいる

雪でかすむ灰色の空に

連なる三羽

どこからきて

どこへいくの

景色は白く

山なみはつづく

春がくるまで

ここで生きると

最初に決めたのは

誰なんだろう

どこからきて

どこへいくの

白鳥が飛んでいく




























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

街のひよどり

2014-01-30 22:27:11 | 
マンションの上のほう

赤い実の植木のベランダで

ひよどりが雨やどり

買い物袋を提げて

たちどまり見上げた

あのひよどりは

旅をしてきた

のどかな顔した挑戦者

ひよどりが飛び立つ

さっきより

空が明るい





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まっすぐ手をのばす

2014-01-29 22:03:59 | 
まっすぐ

手をのばす

手にいれたいと

ほんとうに望むなら

相手が運命だって

嬉しいはずだ

相手が運命だって

しあわせなはずだ

まっすぐ

ほんとうに

まっすぐ

手をのばすんだ






















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いちばん光る大きな星よ

2014-01-28 22:06:22 | 
いちばん光る大きな星よ

今夜はやさしい雲のそば

あなたがみているこの世界

ずっとみているこの世界

百年前とくらべてみたら

どんなふうに見えますか

いちばん光る大きな星よ

百年あとのこの世界

どんなふうに見えますか

あなたを見上げるいきものたちは

幸せそうにみえますか


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お祝いのいちにち

2014-01-27 23:55:58 | 
今日は お誕生日

誰かの お誕生日

あしたも あさっても

そのあとのひも

誰かの お誕生日

だから こうして

朝が やってきて

お祝いのいちにちが

はじまるのです



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春のような朝でした

2014-01-26 19:19:15 | 
春のような朝でした

凍りついていたことが

とけて流れていく

そのはじまりになるかもしれない

そんな朝でした

私たちが思うかたちではなく

遠いところからの風で

何かがうごくかもしれない

それは今ではないけれど

決して先のことではない

そんなことを思う朝でした










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろいろ

2014-01-25 23:47:10 | 
滑らかな白

静けさの翠

奥ゆきの赤

心きめた群青

温もる橙

護りの銀いろ

飛び立つ金いろ










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一日ひとつ

2014-01-24 23:09:11 | 
なにはともあれ

今日のおわりに

乾杯しましょう

いつもと同じことひとつ

新しいことひとつ

目的があることひとつ

意味なんかないことひとつ

出来たとしたなら

上出来です







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

届く

2014-01-23 21:24:10 | 
星から星へ

ひかりが届く

鳥から鳥へ

歌が届く

あちらからこちらへ

波が届く

音が届く

風が届く

今日から

明日へ

いのちが届く







コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねむいねむいのかいじゅう

2014-01-22 23:35:09 | 
ねむいねむいのかいじゅうが

のったりのたりとやってくる

ごはんのあとやおやつのあとや

おふろでぽかぽかゆげたてて

ゆでたてたまごみたいになると

ねむいねむいのかいじゅうが

いつのまにやらそばにいる

まだまだきょうはおわらない

まだまだねたくないんだと

いってるくせにまぶたがとじる

こっくりこくりとあたまがゆれて

いつのまにやらゆめのなか

ねむいねむいのかいじゅうが

つぎのおうちにむかってる

のったりのたりとあるいてく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝もの

2014-01-21 22:53:05 | 
旅人の

宝ものは

記憶のかけら

手のなかの

美しい灯り

ともだちに

伝えることば

咲く花の香り

あしたの朝日













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冷たい夜

2014-01-20 21:34:59 | 
冷たい夜は

星が光るよ

雪のかげが青いよ

ちいさなけものの足跡を

こどもがあとから踏んでいく

けものはどこかの穴のなか

こどもはどこかのドアのなか

夜の眠りの旅のみち

雪の野原ですれちがう














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日々の傷は

2014-01-19 21:22:42 | 
日々の傷は

宝ものだから

たいらにしないで


後悔は

燃やして暖める

取り上げないで


いびつさは

唯一のかたち

讃えよ 

まもれよ
















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ただいま 散歩中

2014-01-18 22:05:09 | 
ただいま 散歩中

晴れの日も

雨の日も

のどかな日も

眠れない日も

かならず風はうごいている

変わらぬものはなにもない

ただいま 散歩中

どんなときも

どんなことも

この目でみながら歩くのだ

ただいま 散歩中











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時の坂道

2014-01-17 23:21:57 | 
ころころ

ころころ

転がってゆく

時の坂道

空の点滅

転がりながら

なにかをみつけ

伝えるために

目をとじる

ころころ

ころころ

転がってゆく

時の坂道

記憶の砂丘






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする