真っ白な朝に
なにを思う
真っ白な一日で
なにを見る
たいせつなものは
もう自分の一部だから
あとは真っ白で歩き出す
空と地面と私と真っ白
あとは真っ白で歩き出す
真っ白な朝に
なにを思う
真っ白な一日で
なにを見る
たいせつなものは
もう自分の一部だから
あとは真っ白で歩き出す
空と地面と私と真っ白
あとは真っ白で歩き出す
空が大泣きしてる夜は
一緒に泣いていいんだよ
季節が変わるそのときは
一緒に変わっていいんだよ
風が吹いてるそのときは
世界を巡っていいんだよ
雨の日はねむいね
強いものも弱いものも
雨のひはねむいね
あしたをおもうことも
きのうをおもうことも
きょうはおやすみ
とまった雲のした
まどろむものたち
いのちあるものたち
夢のむすびめ
手のひらでころがして
きょうはおやすみ
ゆっくりおやすみ
それはとても
あたりまえの悲しみ
それは誰にとっても
とくべつな悲しみ
日々泡のようにうまれて
目のまえから消えても
永遠にわきあがる悲しみ
いつからいつまで
どこへいくのか
誰もしらずに旅をして
誰に渡すかわからない
手紙を書いて生きている
朝のひかりに透けてきらめく悲しみ
夜のあかりに浮かびあがる悲しみ
悲しみの泡のなかで
泳ぐさかなの群れ
息をしつづけることで
ぷくぷくと泡立つ悲しみ